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律が受かったセイホク大学のモデルは慶應大学でしょうか? 理工学部機械工学科っぽいですね - 朝ドラ『半分、青い。』31話の感想

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NHK連続テレビ小説『半分、青い。』、2018年5月7日放送の31話は律の心根の話でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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『半分、青い。』第6週「叫びたい!」

www.nhk.or.jp

 

2018年5月7日月曜日から朝ドラ『半分、青い。』の第6週「叫びたい!」の放送が始まりました。

物語の舞台は岐阜県にある東美濃市、東美濃(ひがしみの)というおそらく実在しない町です。

時代は1989年(平成元年)から1990年(平成2年)になりました。

本作のヒロイン「楡野鈴愛(にれの・すずめ、演:永野芽郁)」は楡野家の長女です。1971年(昭和46年)7月7日生まれの、第6週現在18歳、高校3年生。

鈴愛の実家の楡野家は、家族で梟(ふくろう)商店街で「つくし食堂」を経営しています。

鈴愛の母が「楡野晴(にれの・はる、演:松雪泰子)」、父が「楡野宇太郎(にれの・うたろう、演:滝藤賢一)」、弟が年子の「楡野草太(にれの・そうた、演:上村海成)」、祖父が「楡野仙吉(にれの・せんきち、演:中村雅俊)」です。

祖母「楡野廉子(にれの・れんこ、演:風吹ジュン)」は、1980年時点で既に他界していて、空の上から声(ナレーション)のみの出演に変わっています。

鈴愛と同じ日同じ病院で生まれた幼馴染みが「萩尾律(はぎお・りつ、演:佐藤健)」です。

律の母が「萩尾和子(はぎお・わこ、演:原田知世)」、父が「萩尾弥一(はぎお・やいち、演:谷原章介)」で、律の家は写真店「萩尾写真店(?)」を営んでいます。

鈴愛と律の同い年には「ブッチャー」こと「西園寺龍之介(さいおんじ・りゅうのすけ、演:矢本悠馬)」と、「木田原菜生(きだはら・なお、演:奈緒)」がいます。

ブッチャーの家、西園寺家は不動産屋を経営しているお金持ちの家です。

父が「西園寺満(さいおんじ・みつる、演:六角精児)」で、母が「西園寺富子(さいおんじ・とみこ、演:広岡由里子)」、姉が「西園寺麗子(さいおんじ・れいこ、演:幸田雛子)」です。

菜生の家は梟商店街の洋品店「おしゃれ木田原」です。

菜生の父は「木田原五郎(きだはら・ごろう、演:高木渉)」、母が「木田原幸子(きだはら・さちこ、演:池谷のぶえ)」です。

「岡田医院」の院長「岡田貴美香(おかだ・きみか、演:余貴美子)」も鈴愛たちの小学生時代ほどではないですけど、ちょいちょい登場します。

 

鈴愛が小学3年生時、おたふく風邪が内耳に感染して急性発症する「ムンプス難聴」なる症状を起こして、左耳を失聴しました。

高校では鈴愛も律も菜生もブッチャーも、皆同じ高校に通っています。

 

第3週からは今後鈴愛が世話になるであろう、東京にある漫画スタジオ「ティンカーベル」が登場しています。

スタジオには、鈴愛が律から勧められてドハマリした漫画家「秋風羽織(あきかぜ・はおり、演:豊川悦司)」と、アシスタント陣に「菱本若菜(ひしもと・わかな、演:井川遥)」、ユーコこと「小宮裕子(こみや・ゆうこ、演:清野菜名)」、ボクテこと「藤堂誠(とうどう・まこと、演:志尊淳)」などがいます。

菱本さんは秋風の右腕的存在で、もしかしたら私生活でもパートナーかもしれません。

 

 

律は慶應大学に進学?

1990年、律は京都大学を受験しようとしていましたが、ひょんなことから同じファイルを使っていた鈴愛のものと入れ違ってしまい、中に入っていた受験票が鈴愛の手元へ行ってしまいました。

その後、鈴愛の祖父・仙吉さんの急病などもあって、律はセンター試験を受けることができず、京大受験を断念せざるを得なくなりました。

代わりに東京の名門私立大学に受かりました。

大学名は「セイホク大学」と言っていたでしょうか。

セイホクと4音なこと、名門で私立のトップとか何とか言っていたことから、モデルは「慶應義塾大学」かなと想像します。慶応大学。

律は俗に言う慶応ボーイって奴ですか。今は言わないですか?

 

律が行く学部は理工学部の機械工学科だと思います。

子どもの頃から永久機関を作ろうとしていましたし、受験勉強で物理をやっていましたし、鈴愛の耳のことも考えるとそうかなと。

 

 

犯人はフランソワ?

どうしてファイルが入れ替わっていたのか、についても言及されていました。

律は同じファイルが2つ並んでいることも、その位置関係も把握していたのに、どうして自分が鈴愛に自分のファイルを手渡してしまったのかを考えると……

……犯人は「フランソワ」ではないかと行き着いたようです。

フランソワとは律が飼っているカメのことです。

ミドリガメでしたっけ?イシガメでしたっけ?

 

ファイル入れ替え事件発生時、律は鈴愛と2人で自分の部屋にいて、ファイルはテーブルの上にあり、フランソワを入れた箱もまた同じテーブルに置いていました。

箱は底が浅く、蓋も開いていて……。

……なので、自分が会話に夢中になっているとき、自分が勉強机に向かって目を逸らしているときに、フランソワが箱から出てしまいファイルを勝手に移動させて、位置関係が狂ってしまったのではないか、という推理でした。

 

ていうか手渡す前に一応中身を確認するものでしょうに……カメのせいではなく自分の不注意、ですね。

鈴愛の人間的に、中身の確認などする訳がないですし、律は誰よりもそれをわかっているでしょうから、鈴愛のせいにはできません。

 

 

楡野家で全力謝罪

後日、楡野家の草太を除く全員で、晴子さんは手土産も持って、律の萩尾家に謝罪に訪れていました。

鈴愛が律の受験票を持って出かけてしまったことで取り返しのつかないことになったこと、仙吉さんが律のいるところで倒れたことで律まで病院に付き添う格好になったこと、病院に行っている隙に鈴愛が出かけてしまったこと……。

結果的には仙吉さんは軽症の貧血ではありましたが、そのときはどういう症状かはわからないですから仕方がないのですけれども。

 

 

律がセンターを受けなかった理由

律の父・弥一さんは意外なことを言っていました。

まず、大学受験の募集要項には受験票を失くした場合には再発行することは書いてあった、律がそれを読んでいないことはないのではないか、仮に読んでいなくても発想できないことはないはずだと言いました。

 

どうして気づいていたのに受験会場に行かなかったか?

 

彼は東大から京大に志望校を変更した、弱気になっていた、あのままで行けば京大に受かることも危うかったのではないか、と弥一さんは考えていました。

律の心の奥底でどこか逃げたいという思いがあったのではないかと。

意識はしていなかっただろうけど、心の奥底ではちょっとホッとした気持ちがあったのではないかと。

なかなか鋭い指摘です。たぶん間違いないでしょう。

 

ところが、それは律に失礼だと和子さんに指摘されたことで弥一さんは言い方を変えて、セイホクに受かって自分が心底ホッとしたと言い直しました。

京大に落ちていたら自分にはフォローできなかったと。

 

「律のプライド、親の期待、梟町全体の期待、生まれたときから神童と言われた彼は、まるでこの世の全て期待を自分が担っていると勘違いして、とてもじゃないけど滑り止めに私立を受けさせてくれと言えなかったのではないか」と弥一さんは感じています。

 

律は鈴愛たちのミスやトラブルのお陰で命拾いをした、と弥一さんは楡野家に感謝こそすれ怒ったり恨んだりなどという気持ちはこれっぽっちもないようでした。

実際のところ、律の実力は余裕で京大に受かるというものではなかったようです。

確かに東大がE判定でしたからね……京大だって。

 

「ああ見えて、律のプライドはチョモランマよりも高い。世界一高い」とは弥一。

 

 

パンの耳と天啓

また、弥一さんが「何を考えているかわからないところがあって……いや、いい子なんですけどね」と、和子さんが「あの子は『心の真ん中』のところを人に言わないんです」と律のことを話していました。

それを聞いて鈴愛はショックを受けています。

律のことを親友だと思っていたのに、私にも心の真ん中を言っていなかったのか、パンの耳か、と思ったのです。

 

律を木曽川に呼び出してそのことを悲しいと言うと、律は色々と察したようです。

2つ挫折があったと律は鈴愛に話し始めました。

一つは「カイトウ高校」に入れなかったこと、一つは「永久機関」を作れなかったこと。

カイトウ高校は「開成高校(かいせい・こうこう)」がモデルと思われます。

 

中学2年の夏に永久機関はこの世では作れないと「天啓」を受けたと、つまり気がついてしまったようです。

信じて信じて頑張ってもこの世には不可能なことがあるのだとわかった、わかってしまった。

 

でも、とりあえず皆が期待するからカイトウから東大に行こうと思った、自分でも勉強ができるから当たり前にそういうものだと思っていた、しかし現実に負けた、律は言います。

犬を助けたことでカイトウには行けなかった、それは人として尊いし正しい行いだったかも知れない。

でもだからこそ自分の力で東大に受かって、自分の行いが正しかったのだと証明したかったようです。

 

「ずっと一番だった人間は、弱い」

 

しかし現実には東大も京大も受からなかった、ていうか受けなかった。

模試も成績が伸びなくなっていたし、そもそも高校でカイトウに行っていたら「上には上がいる」と思い知って心が折れて、セイホクにすら入れなかったかもしれない。

それでも俺は周りの期待する俺でいなくちゃと焦っていた、と正直に気持ちを吐露しました。

 

 

マグマ大使の笛のせい?

たぶん俺はそんなにはできないんだ

 

律のこの発言は鈴愛にとっても衝撃的な発言でした。チョモランマ(高いプライド)はいいのか?と心配になるくらいです。

 

これが良くなかったか?と鈴愛がポケットから「マグマ大使の笛」を取り出します。

「マグマ大使は英雄だからいつだって英雄じゃなければいけないと和子おばさんが言ってた」と言い、笛を木曽川に投げ捨てようとします。

自分の笛が律にいらないプレッシャーを与え続けていたのだと思ったのでしょう。

律は鈴愛に駆け寄って鈴愛の笛を持つ右腕を掴んで、「止めて……捨てないで」とお願いするのでした。

 

鈴「り……つ……」

律「はい……これは捨てないでください」

鈴「りょうかい……いたした」

 

 

おわりに

やはり律は意図的にセンターを受験しなかったのですね。

そのものは発言しなかったと思いますけど、今回の木曽川での告白は意図して受けなかった、逃げたことを意味していると捉えられます。

 

最後の、マグマ大使の笛を捨てないでと律が鈴愛を止めたシーンも、とても良かったです。

律にとっては鈴愛の存在を否定するようなことは絶対にできないですよね。

鈴愛は律にたくさん迷惑をかけていて、律からたくさん助けられていますけれども、でもそれは律にしても同じことで、鈴愛がいたから高飛車な子供時代も孤立せずにいられましたし、カイトウを落ちた後の高校生活も充実したのでしょうし。

律にとって鈴愛はもはや自分の半身のような存在になっていますから。

もちろんお互いがお互いのことを「好き」という気持ちが根底にあるのですが、まだそこまでは気がついていないです。

 

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