ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

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ファッションの極意のようなものを感じたNHK『世界はほしいモノにあふれてる』の「女性が心躍らせる服 ニューヨーク」の放送でした

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毎週木曜日22:45よりNHKにて『世界はほしいモノにあふれてる』の放送が開始されています。

2018年4月19日の放送は第2回でしょうか、サブタイトル「女性が心躍らせる服 ニューヨーク」でした。

とあるセレクトショップのバイヤーさんの仕事ぶりが収められていました。

そこで私は「ファッションの極意」のようなものを感じました。 

 

目次

 

 

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NHK『世界はほしいモノにあふれてる』

NHK『世界はほしいモノにあふれてる』とはどのような番組でしょう。

 

www4.nhk.or.jp

 

木曜の夜11時前、仕事や家事を終えてほっと一息・・・
そんなあなたに贈る新しい紀行番組が始まります。
主人公は世界を旅するトップバイヤー。ファッション、グルメ、インテリア、雑貨-世界各地に眠るきら星のような素敵なモノを探し求める旅。
日本でまだ誰も見たことのない愛らしいチョコ、新しい自分になれそうなハイヒール、職人の遊び心があふれるデザインのバックなどなど。最先端のトレンドはもちろん、凄腕バイヤーたちの肩ごしに世界中を旅する気分まで味わって!

もう一つの番組の見どころが、MC!
俳優の三浦春馬さんと歌手のJUJUさんが初タッグ。
素敵なモノに興味津々の2人、バイヤーたちからいったいどんな物語をひきだすのか?

 

番組説明にはこのように書かれています。

 

twitter.com

 

司会を務める方はお二人。

一人は俳優の「三浦春馬(みうら・はるま)」さんです。

 

twitter.com

 

もうお一人が歌手の「JUJU(ジュジュ)」さんです。

JUJUさんのプロフィールを拝見して驚いたのですが、私はてっきり彼女は年齢がもう10歳くらいお若い方なのかと思っていました……。

 

第2回「女性が心躍らせる服 ニューヨーク」

第2回と思いますが、2018年4月19日放送のテーマは「女性が心躍らせる服 ニューヨーク」でした。

 

www.beams.co.jp

 

 

『BEAMS BOY』の女性バイヤーさん、「須藤由美」さんと仰る方が、アメリカはニューヨークへ買い付けに行っている様子が収録されていました。

 

番組はVTRメインではありましたが、そのバイヤーさんがスタジオにもゲスト出演していて、司会のお二人とバイヤーの仕事などのお話をしていらっしゃいました。

ニューヨークに買い付けに行った時期は2018年1月、ファッションは先取りしますから、買い付ける品は2018年の秋冬モノでした。

最新のトレンドを求めて展示会にには世界中からバイヤーが訪れていて、「ニューヨークでしか手に入らない服」を探し求めています。

須藤さんは後輩バイヤーたちを引き連れて、チームで買い付けをしているようでした。

 

私はファッションというか古着が好きで、古着のバイヤーになりたいと思っていた時期もかつてはありました。

今は働くことすらできていないですし、コミュニケーションを苦手としているためバイヤーの仕事には向いていない……というか、向いている仕事などあるのかという状態ですが、今回の放送を非常に楽しみにしていました。

 

BEAMS BOYが大事にしていること

番組では買い付けの具体的なやり取りはあまり映っていはいなかったです。

モノをチョイスするところはたくさん映っていましたが、お金のやり取りなどは映っていなかったですね。

 

個人的にとりわけ印象に残った須藤さんの言葉があります。

それは須藤さんたちバイヤーチームがブルックリンの、最近できたというイギリスのヴィンテージ服を扱うお店に立ち寄ってました。

その中にハンドメイドのペイントが施された1965年製のコーデュロイのスカートでしょうか、それを発見したときの発言です。

 

そのスカートは1965年製と言っていました。

その理由を明言していなかったものの、ペイントに'65と描かれているからかな、と観ていて思いました。

本当のところもっと古いものの可能性もありそうですけどね。

そのスカートは、オーナーが無地のスカートに全体にハンドペイントしている様子が窺えて、まさにオリジナル、一点物です。

 

「その当時の、この雰囲気のモノって言い表せない“味”があるんで、やっぱり魅力的ですよね。探そうと思っても探せないし作ろうと思っても作れないし」

「伝統を紡いで新しくしていくことが、うちのレーベルは大事と思っているんで、そこを大切にしてきたので……」

「スタンダードを知る、根元を知る、根っこを知るっていう」

「それを今にどうやってアレンジして、今のモノとして蘇らせようかなということを、よく考えて仕入れしたりモノ作りしたりっていう……」

 

「だいたいのモノには“意味”があるんですよね。こうなっている意味みたいな」

「そういうのを教えてもらったり紐解いていくのがすごい楽しい。それが多分ストーリーが好きになった理由かなと思っています」

 

このように仰っていました。

印象に残ったのはこの部分です。

 

私は古着屋でもバイヤーでもないのであれですけど、この言葉には強く共感できましたし、また、古着の面白さってここだよなぁと思わせられます。

 

ファッションの極意

私は、前述した須藤さんの発言は仕入れの、というかファッションの極意ではないか、と思うのですねぇ。

特に「スタンダードを知る、根元を知る、根っこを知る」の部分が。

 

ファッションに無頓着(に見える)な方が自分で洋服を選んで着ると、私にはおかしな着こなしに見えることが少なからずあります。

もちろん洋服は好きに選んで好きに着て良いものと思います。

なので、そういう着こなしに対して何かを言うことはないです。

ただ「ん?」と思うことは思ってしまいます。

 

おそらく私が「おかしい」と思うのは、その人が「スタンダードを知る、根元を知る、根っこを知る」が足りていない、または知らないで服を着ていると感じられるときではないか。

今回須藤さんの言葉を聞いて、そう思いました。

 

ファッションを好きな人は、意識的・無意識的にその「スタンダードを知る、根元を知る、根っこを知る」を学んでいる気がします。

たくさんの雑誌なりカタログなりを読んだり見たり、街を行き交う人やお店の販売員さんの着こなしを見たり真似たりしていく中で、体得していく部分も大きいのでしょう。

 

このタイプの服にはどういう経緯や歴史的背景があって、どういう職業の人がどういうことをするときのために作られたものだ、とか。

このシャツにはこのパンツとシューズと帽子とバッグを合わせることが、どの国のどの時代のどのジャンルの着こなしなのだ、とか。

そういうことを知っているか知っていないかで、服の選び方や着こなしの仕方は大きく変わってくるでしょう。

 

また、スタンダードや根っこを知った上で、自分が好きな、今の時代らしいアレンジを加えることで、その人ならではの格好良さが生まれてくるのではないか。

それこそが人から見た「オシャレな人」になるのではないか、私はそう思っています。

 

究極はその人の「人間としての魅力」がどれだけあるかになるでしょうけれども。

 

ファッションが苦手、でもオシャレになりたい!という方は、「スタンダードを知る、根元を知る、根っこを知る」の部分を注意してみると見方が変わってくるかも知れません。

最初は憧れる人の服装をそのまま真似るだけでも良いでしょう。

次第にそれぞれの洋服や洋服のジャンルの歴史や意味などを掘り下げていくと面白くなって行くかもしれません。

あまり堅苦しく考えることでもない気もしますが。

 

バイヤーの仕事とは

バイヤーという仕事について須藤さんがスタジオで語っていたことも印象的でした。

 

「バイヤーっていう仕事は、きっと『形のないモノ』を買い付けるっていう時間もすごい長いような気がします」

「これを100点買うっていう仕事ももちろんあるんですけど、そうじゃなくてああいう人との関係があってこういうブランドが出来てこういうイベントがあってこういう流行りが今ストリートでは起こっているだなとかっていうことを、その場所に行って感じることも一個買い付けの仕事なんですね」

 

確かに、収録でも須藤さんたちのチームは、買い付ける仕事はもちろんのこと、様々な場所に行ったり様々な人との話をしたりしていて、まさしく肌でニューヨークの空気を感じ取っていました。

その感じ取ったニューヨークの空気をまとって日本に戻ってきて、空気と品をお店に還元していく展開していく……魅力的なお仕事ですね。

 

「前向きな姿勢で買い付けをするという作業の中で出会う人との『心と心の対話』が買い付けの中で私は一番大事なことだって思った」

 

別のパートではこのようにも仰っていました。

最終的には人なのだと。

 

おわりに

再放送は毎週月曜日の23:55から放送されます。

見逃した方やこの記事を読んで気になった方は是非ご覧になってください。

 

須藤さんの伝える能力の高さのようなものも、今回私は強く感じていて、この方がここまで地位を上げて来た理由もわかるように思います。

頭の良い方な印象。

 

週刊文春が迫る、BEAMSの世界。 (文春ムック)

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