ディスディスブログ

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海が夜な夜な弾いている「森のピアノ」はどうして劣化しないのでしょうか? - アニメ『ピアノの森』2話の感想

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毎週月曜日00:10(日曜深夜)より、NHK総合にてアニメ『ピアノの森』が放送されています。

2018年4月16日の放送は2話「ショパンを弾くために」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『ピアノの森』

piano-anime.jp

 

今日の放送は第2話「ショパンを弾くために」でした。

 

 

2話「ショパンを弾くために」

 主人公は「一ノ瀬海(いちのせ・かい)」が森に捨てられたピアノを夜な夜な弾いていることを、転校生の「雨宮修平(あまみや・しゅうへい)」に教えられた、音楽教師「阿字野壮介(あじの・そうすけ)」。

阿字野が夜に森へ行くと海がピアノを弾いていて、その音色を聴いた阿字野は海の手を取り「(ピアノに)選ばれた手」だと言いました。

ここまでが1話。

かつて阿字野は日本を代表するピアニストでしたが、交通事故に遭い左腕が思うように動かせなくなったため、ピアニストを辞めてしまっていました。

海が夜な夜な弾いている森のピアノも、弾けなくなって手放した特注のピアノで、そのピアノを海が弾いていることに、運命的なものを感じ取ったようです。

海に一緒にピアノをやらないか、つまり自分が指導をするから海に本格的にピアノを学んでみないかと誘うのですが、海はピアノは一人で弾くもんだと家に逃げてしまいました。

 

 

森のピアノは劣化しないのか?

私を含めて『ピアノの森』が初見の人は誰しもが思うことがあろうかと思います。

それは「ピアノは劣化しないのか?」です。

いや、思いますよね?

森の中なので直接雨には降られないかも知れないですけど、それでも外に放置されていては相当な速さで劣化が進んでいくと思うのです。

阿字野がいつピアノをあの場所に捨てたかにもよるでしょうけど……。

そう、この点もよくわからないのですが、阿字野があの森にピアノを捨てたのでしょうか? 不法投棄?

手続きを踏んで処分したとしても、誰が何のためにどのようにしてあの場所へと運んだのか……?

いつか解明されるのでしょうか?

それとも「そういうものだ」と、空気読めということでしょうか?

何だか1話からこの部分が胸に引っかかって引っかかって仕方がないです。

舞台設定に説得力がないようなあるような。

 

 

ショパンの「子犬のワルツ」が弾けない

2話の話に戻しますと、後日、海は阿字野からベートーヴェンとモーツァルトとショパンの曲を弾いてもらい、それを早速森のピアノで弾いてみました。

一回聴けば耳コピできるのです。

ベートーヴェンの「運命」とモーツァルトの曲(……何でしたっけ?)はすぐに弾けたのですが、ところがショパンの曲「子犬のワルツ」だけがどうしても弾けません。

何日かの苦悩があり、いよいよある日の放課後(学校はサボった)、海は阿字野のもとに行き「俺にショパンを教えてください!」とお願いするのです。

ただし、海の家は貧乏でお金がないから指導料を支払えない、でもタダで教えてもらうのは嫌だから、交換条件に阿字野の要求を一つ飲むことを提示していました。

阿字野からの条件は「弾けるようになるまで決して逃げない。私から、そしてピアノから」でした。

 

 

ピアノの基礎練習

原田敦子 ピアノ基礎テクニック 毎日の練習12か月 Vol.1 ~うたう指づくり~

阿字野は寮長(?)から借りた小さなプレハブ小屋でしょうか、そこに海を連れていき、小屋の中に1台のピアノが置いてあるのでそこでピアノを指導し始めました。

阿字野がまず弾いてみせ、次に海に弾かせるのですが、海はどうしてもそれを上手に弾くことができません。

私はピアノについて全然知らないのですが、おそらく阿字野が弾いてみせた曲(?)はピアノの「基礎練習」なのだと思います。

自分が弾きたい曲を弾く、自分が楽しくなるように弾くことだけをしてきた海にとって、ピアノの基礎練習はとても辛いものだったようです。

これはピアノを習ったことのある人あるあるなのでしょう。

そんな辛いだけの基礎練習ですが、そこは律儀な海のことですから、阿字野からもピアノからも、そして自分からも逃げずに毎日練習し、そして阿字野からOKをもらっていました。

そのまま、阿字野は「子犬のワルツ」を弾いてみるように海に命じます。

海は最近はずっと基礎練習しかしていません。森のピアノを弾くことも禁じられていたのです。

それなので子犬のワルツなんて弾ける訳がないじゃないかと反抗するのですが、それでも弾いてみると、これが面白いように弾けるのでした。

森のピアノは鍵盤を強く叩きつけるような曲なら弾けるけど、子犬のワルツのような軽やかさを出そうとすると弾けない、そういう理屈なのかもしれません。

また、森のピアノは強い力で弾かないと音が出ない状態なのでしょう、そういう繊細な音を出す曲は向かないということもありそうです。

先ず海は繊細なタッチと普通のピアノを慣れさせる必要がある、と阿字野は感じていて、それで基礎練習をさせたものと思われます。

桜木花道も基礎練ばかりやらされていましたね、そういえば。

 

 

ピアノの森

「お前の一番好きな場所はどこだ?」

阿字野は海に尋ねました。

「心が落ち着くようなところならどこでもいい。目を閉じて思い浮かべる、お前はその風景の中にいる。眼の前にはピアノ。そうイメージするんだ」

「集中するための一つの方法だから」

と阿字野は言います。

基礎練習に明け暮れていた海が阿字野のその言葉を思い浮かべて、あの「ピアノの森」を想像して、あの場所で自分の(阿字野の)ピアノを弾いていると想像しながら弾いたとき、OKが出たのですね。

タイトル回収でした。

技術だけでなく、集中することも大事な要素だったのでしょう。

 

 

阿字野の望み

ショパンの「子犬のワルツ」を弾けたことで自分の望みは叶ったから、今度は先生の望みを聞く番だと海は言ってきました。

もうそれは条件を出し合ったはずではないかと思うのですが??

私の見落としでもう一度何か取引をしたのかもしれません。

阿字野は「『全日本学生ピアノコンクール』に出場してもらおう」と言いました。

予選の課題曲はモーツァルトです。

「ピアノソナタ2番K.280」と言っていたでしょうか。

海はその曲を音楽室で歌っていたのでおそらくすぐに弾けるのでしょう。

阿字野の言葉を聞いた海は、初め笑いました。

コンクールは雨宮修平のようなプロを目指している奴が出るものだからです。

しかし阿字野は他に望みはないと言ったので、フェアな取引をしたい海はコンクールに出る要求を飲まざるを得なくなりました。

 

 

修平とライバル関係

修平は、親が阿字野に息子にピアノを教えてくださいとお願いしたのに断られたことを知っていて、しかも阿字野が海にピアノを教えたがっていること、教えていることも知っています。

海の前ではあの先生は苦手だと言っていたものの、やはり良い気はしなかったようで、心に期すものがありました。

コンクールには阿字野が審査員として来場するため、自分の力を見せつけてやろうと練習に練習を重ねてきたのです。

ところが、大会の10日前でしたっけ、阿字野が審査員を辞退したことがわかりました。

辞退の理由は、教え子がコンクールに出場するから審査の公平性を保つため、でした。

阿字野が教えているのは海だけ、ということは海がコンクールに出場することを意味します。

修平は海がコンクールに出ることなど海本人から聞かされていなかったため、直接聞こうと訪ねて問いただしました。

海は、修平が嫌な気分になったら困るから自分の口から言おうとしていたから言っていなかった、と答えます。

それで納得した修平は海のコンクール参加を歓迎します。

これで真剣勝負ができると。

そんな修平の反応に対し、下手すると絶交されるかと思っていた海は安堵していました。

修平は海に、コンクールで手加減などしないことを要求していました。

全力で勝負しなかったらそれこそ絶交だと。

海はコンクールに興味がないですし、修平と勝負することにも興味をいだいていないですから……これは絶交フラグ?

 

 

おわりに

海が基礎練習でピアノを上手に弾けたシーンは、3DCGが使われていて、その他では使われていなかったこともあって、異様に目立っていました。

昨年放送されていたアニメ『ベルセルク』でもそうでしたけど、3DCGは浮いて見えてしまってどうも駄目ですね。

私には不自然に見えて馴染めないです……。

 

物語としては、『四月は君の嘘』の「宮園かをり」のヴァイオリンのように、海はコンクールの会場を沸かせても、審査員から評価はされないのではないかと思います。

海の演奏はコンクールで評価をされるものではないから。

優勝は修平でしょう。

そういう流れを感じます。

合っているかは原作未読のためわかりません。

 

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