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女性オトナはゾロメの母親?オトナは一切の欲を取り除かれていてホラーでした - アニメ『ダーリンインザフランキス』10話の感想

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毎週土曜日23:30より、TOKYO MXにてアニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』が放送されています。

2018年3月17日の放送は第10話「永遠の街」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

目次

 

 

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アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト

 

2018年3月17日の放送は第10話 「永遠の街」でした。

 

 

登場人物のおさらい

アニメ『ダーリン・イン・ザ・フランキス』の主な登場人物のおさらいです。備忘録。

オトナとコドモという名称が登場しますが、これは進化した人類のことを指す言葉だそう。

コドモは全てコードナンバーで呼ばれています。

 

主人公・ヒロイン

本作の主人公は「ヒロ」、コードNo.016。

ヒロインは「ゼロツー」、コードNo.002。

ヒロとゼロツーのペアが操る「フランクス(ガンダムでいうところのモビルスーツのこと)」の名前は「ストレリチア」です。

 

  • ゼロツーは謎の巨大生命体「叫竜(きょりゅう)」の血を引いている存在らしい。
  • ゼロツーのパートナーになった人間は3度以上一緒に乗れていないらしい。

 

上記2点がゼロツーの鍵を解くキーポイントになっているはずです。

  

他のコドモたち

ヒロたち13部隊のコドモたちの名前は全て、ヒロがコードナンバーから語呂合わせで名付けたものです。

 

「イチゴ」、コードNo.015。ヒロの幼馴染み。

イチゴのパートナーが「ゴロー」、コードNo.056、ヒロのルームメイト。

イチゴとゴローのフランクスは「デルフィニウム」です。 

 

「ミク」、コードNo.390。

ミクのパートナーが「ゾロメ」、コードNo.666。

ミクとゾロメのフランクスは「アルジェンティア」です。

 

「ココロ」、コードNo.556。

ココロのパートナーが「フトシ」、コードNo.214。

ココロとフトシのフランクスは「ジェニスタ」です。 

 

「イクノ」、コードNo.196。

イクノのパートナーが「ミツル」、コードNo.326。

イクノとミツルのフランクスは「クロロフィッツ」です。

 

APE作戦本部関係

人類を統治している機関「APE」の人たちです。

APE作戦本部パラサイト管理官の「ナナ(7?)」とAPE作戦本部都市防衛作戦司令官「ハチ(8?)」、「フランクス博士」などがいます。

フランクスのクスは「X」だとすればギリシャ数字の「10」になりそうです。

 

パラサイトのこと

「パラサイト」とはフランクスに搭乗・操縦する者たちの総称で、パラサイトのうち女性を「ピスティル」、男性を「ステイメン」を呼ぶとのことです。

 

 

10話「永遠の街」

10話はゾロメが主役でした。

そして戦闘メインではなく、ダリフラ世界とゾロメたちパラサイトの秘密がまた少し明らかになった回でもありました。

ヒロたち13部隊はここまでの戦いが評価され、オトナたちから勲章を授かることになります。

授与式は13都市内部で行われ、ヒロたちは都市の中に入ることが許されます。

彼らに都市部に入ることは初めての経験で、皆、特にゾロメは大はしゃぎです。

ただ一人、ゼロツーは都市部に入ったこともあり、都市やオトナたちの秘密を知っているからか、普段と比べてずっと元気がありません。

パートナーのヒロはゼロツーの元気の無さを気にするのですが……。

 

 

次のステージと彼の地

今回の勲章に関しては、決定時に「パパ」たちの会話が挿入されていました。

勲章についてより、その前に離していた内容が興味深いものでした。

 

「内容はどうあれ他の部隊にない連携が生まれている」

「異なる機体のもたらす揺らぎが、全体の個性となり得るというのか」

「一方、それは諸刃の剣、凪のような存在にこそ我がAPEの唱える未来がある」

「不完全な存在か、皮肉なものだ」

「彼らにはそろそろ『次のステージ』に進んでもらおうと考えている」

「『彼の地(?)』ですか」

「最近グランクレバス付近に超震度での叫竜の活動が確認された。13部隊にはコード002をあの地まで送る役割がある」

「ならば作戦は既に進行している。早急に彼らにラボでのメンテナンスを」

 

……というものです。

「次のステージ」とは何か、聞き間違えている可能性も高いですが「彼の地」とはどこにあって、そこには何があるのか、ゼロツーとの関係は何か?

気になる言葉のやり取りでした。

 

 

ゾロメとオトナ

勲章の授与式は呆気なく終わり、その帰り道にゾロメだけ一人はぐれてしまい、都市の奥へと行ってしまいました。

そこで一人の女性のオトナに助けられ、しばらく会話をすることになるゾロメ、オトナや都市のことなど色々なことを聞いています。

その内容もまた先ほどのパパたちの会話と同様に、ゾロメたちコドモたちの謎、オトナたちの謎、ダリフラ世界の謎がまた少し広がるようなものでした。

 

コドモがいない世界

ゾロメは頭を打って、体にも小さな怪我をしていました。

女性のオトナは私たちとは少し身体が違うから、メディカルチェッカーもまともに反応せず、ペット用の設定などを試したら上手く行ったと言っています。

やはり基本的にはコドモがいない・作らない世界なのですね。

 

食欲を取り払った世界

女性からお菓子のようなものをもらったゾロメは、女性に「あなたは食べないんですか?」と聞きます。

すると、女性は「昔は味覚を楽しんでいたときもあったけれど、今はもういいかしら。身体に必要なものさえ取れればそれで十分よ」と返しました。

「生きることの様々なことに、いちいち他人が必要だなんて、とても煩わしいでしょ?」と。

食欲も性欲も取り払われたかのようです。

 

性欲を取り払った世界

オトナにもゾロメとミクのようあパートナーがいます。

フランクスがいないのに何のパートナーかとゾロメが聞きました。

それはそれで偏った考え方なのですが……それは今は置いといて。

ゾロメの質問に対して、女性は「古い慣例に倣ってというか便宜上、かしらね」「昔は男女一組で特別な関係を作っていたらしいわ」「生活や生殖を目的としてね、不自由な時代だったのね」と返します。

彼女のパートナーである男性は、そのとき別室でカプセルに入って「幸福を摂取」していました。

「脳の報酬系(?)を活性化させて、快楽を得ているの。とっても、そう、とっても良いものなのよ」

と女性はゾロメに説明しています。

 

社会的な欲求を取り払った世界

女性のオトナはしばらくすると疲れてしまい、ソファに横になります。

「ごめんなさい。こんなに人と話すことは久しぶりで、慣れないものだから……」

パートナーの男性とは話をしているんでしょ、とゾロメが聞くと

「いいえ。そういえばあの人どんな声だったかしら」

驚くゾロメに

「だって必要ないでしょ?」

仲が悪いのか?

「いいえ。お互いパートナーに不満はないと思うわ。どちらも干渉しないし自由に生きていると言えばいいのかしら」

と言います。

 

都合の悪い欲が取り払われた世界

闘争して生存すること、獲得すること、承認されること、反発すること、対立すること、支配すること、本能的な欲求や心理的な欲求や社会的な欲求という、「一部の人間にとって不都合になり得る欲」を人々から取り除いた世界、これこそがダリフラの世界です。

一部の人間とは当然「パパ」たちを示しているでしょう。

そして、パパたちは人々に機械で「快楽」を植え付けている……メガテンのロウ・ルートのようなノリを感じます。

 

ゾロメと女性の「目」

性欲がなく生殖もないなら、コドモは何から作られているのか、どのように作られているのか??

実はその女性は、目の色がゾロメとそっくりです。

そこから女性はゾロメの母親の可能性があると考えられます。

母親といっても、おそらく彼女がゾロメを妊娠して出産したという意味ではないでしょう。

遺伝子を提供した、可能性を考えた方が先ほど書いたダリフラ世界観に合っています。

 

別れ際、ゾロメは泣いていました。

「わかりません。何でかわかりません。わからないけどあなたとは今日初めて会ったのに何か凄い懐かしい気がして、そしたら……」

「(なぜ懐かしいと思うの?)わかりません」

女性が「私、本当にあなたと会うのは、今日が初めてだと思うのよ」というと

「そうなんです。でも、昔から……何だろう、何かこういう誰かがずっと見てくれているような感じがして、優しくて……守ってくれるような」

 

女性はゾロメに手を伸ばし、触れようとしましたが、最後の「守ってくれるような」部分を聞いて手の動きを止めました。

「ではやっぱり違うわね。私はあなたを守れないもの。あなたが、あなたたちがわたしたちを守ってくれているのでしょう?」

と言うのです。

手を伸ばすということは、母性のようなものを感じているはずですから、感情や欲が完全に取り払われている訳でもない……?

 

女性にはそうじゃないでしょと言いたいところですけど、女性も「そういう世界」に生きているのでゾロメの言っている意味がわからないのですね。悲しい哉。

 

 

コドモは細菌保持者

女性は、ゾロメに食糧を与えるときに、ファブリーズのようなものを辺りにかけていました。

「殺菌しているのよ」

彼女はそう答えます。

また、迎えが来た際に、ゾロメは体中に装置を当てて数値を測られていました。

そして迎えのオトナから「ここはお前たち細菌保持者が入っていい所じゃないんだ」と言われていました。

ゾロメたちは細菌を持っている、オトナたちは細菌を持っていない。

 

無菌状態で生活しているオトナは都市に籠もって、細菌を持っているコドモを都市には入れずにプランテーションで隔離し、マグマエネルギーを求めて都市に襲いかかる叫竜と戦わせている。

都市の外の世界に存在できるのは細菌保持者のみ、そういう意味で叫竜も同じ、というかむしろ叫竜が細菌の発生源かもしれないです。

人がいない現代のような都市が以前、外の世界にありましたが、あの世界は細菌に満ちている『風の谷のナウシカ』でいう腐海のような世界というよりは、オトナたちが今私たちが暮らしている世界では暮らせない身体になってしまっている、そういうことなのでしょうか。

何らかの原因で叫竜が生まれ、叫ぶ竜が撒き散らすウィルスの対策を人間たちがしていたら、全ての細菌を取り除く無菌状態にするしか方法がなくなった……みたいな。

先ほど、女性のオトナが疲れた理由も、細菌のせいかもしれませんね。

 

 

コドモはオトナにはなれない

ゾロメの迎えが来る前に、ゾロメは女性に

「叫竜を倒しまくって‥‥…そしたらいつか、俺もオトナになれるんだよね? だからいつか俺がこの都市に住めるようになったら、そしたら、えと……家z、友達になってくれませんか?」

と言いました。すると女性は

「そんなの無理に決まっているじゃないの。だってあなた……」

と笑顔で答えていました。

「だってあなた……」と言ったところで迎えが来てしまい、肝心な部分を聞くことができませんでした。

 

考えられることは、やはりコドモはコドモとして生まれて死んでいくということです。

私たちの世界では、社会的制度的に大人になるのは成人式を迎える20歳のときかと思います。

ゾロメたちコドモは19歳までしか生きられない可能性があります。

20歳になる瞬間、生物的に生きられなくなるのか、パパたちオトナによってあれされてしまうのかは、今のところわかりません。

それと、ゾロメが細菌保持者だから、友達にはなれないのかもしれませんね。

どちらかというより両方の理由からな気がします。

 

 

ゾロメの夢の意味

ゾロメは、以前からトンネルのような暗闇にいて、その先に光を見ては泣いている、そういう夢をよく見ていました。

しかし女性のオトナと会ってからその夢は見なくなったそうです。

どういう意味でしょうか。

コドモはオトナになれないと無意識に察してしまったからでしょうか?

暗闇や光が、産道を経て外の世界に出ていく、すなわち「出産」の暗喩だとすれば、女性がやはりゾロメの母親で、母親に会えたことで夢が叶ったという意味でしょうか?

夢を見なくなったことが果たして良いことなのかどうかすらわかりません。

 

 

おわりに

いやいや……オトナというかパパたちの如何わしいこと如何わしいこと。

ゼロツーは叫竜の血を引いているのですから、叫竜がウィルスの発生源なら彼女もまた発生源になり得るのでは……と考えると、いつか叫竜が全て倒したら、叫竜が生まれる元を倒したら、ゼロツーはどうなるのか?

そういった点も気になります。

ゼロツーは10話ラストシーンで牙が伸びている描写がありました。どんどん人型から竜型に変わりつつある、成長しつつあることを示唆しています。

嫌な予感しかしない……。

 

ていうかナナやハチは外に出ても問題ないオトナなのでしょうか?

外見は大人の彼らがどうしてコドモたちと日常的に接触できているのか……???

 

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