毎週火曜日20:57からTBSで放送されている『マツコの知らない世界』、2018年3月13日の放送は「豆腐の世界」と「ペルシャ絨毯の世界」でした。
ペルシャ絨毯の世界で紹介されたある絨毯がとても良かったです。
目次
マツコの知らない世界
『マツコの知らない世界』は、その道に詳しい方がスタジオに登場して、マツコ・デラックスさんに対して1対1でプレゼンをする番組です。
基本的には一般の方がプレゼンをしますが、芸能人・有名人の方が行う場合もあります。
2018年3月13日の放送は「豆腐の世界」と「ペルシャ絨毯の世界」の2本立てでした。
「ペルシャ絨毯の世界」
次回は 2018年3月13日(火)よる8時57分から放送!
— TBS マツコの知らない世界 (@tbsmatsukosekai) 2018年3月8日
▼「マツコの知らない豆腐の世界」
幼少期から豆腐を主食とし、年間1000食以上の豆腐を食べている工藤詩織さんが主食としての豆腐の在り方をマツコに提案!
▼「ペルシャ絨毯の世界」
高級で手が届かないイメージのあるペルシャ絨毯の概念が変わる!
『マツコの知らない世界』の2018年3月13日の放送では「ペルシャ絨毯の世界」により強い興味を持ちました。
プレゼンターは大熊直子さんと仰る、絨毯商の女性です。
年間20億円の絨毯を日本で流通させているとか。
元々日本初のペルシャ絨毯専門店がご実家だったそうです。
ペルシャ絨毯とは何か?
ペルシア絨毯 (ペルシアじゅうたん、ペルシア語: فرش)[1]、またはペルシャ絨毯は、伝統的にペルシアと呼ばれていた現在のイラン周辺で生産され続けている絨毯。ペルシア文化、芸術を代表する極めて優れた美術工芸品の一つで、その起源は紀元前の古代ペルシアにまで遡ることができる。床面の敷物だけでなく、壁飾りやテーブルクロスとしても用いられていた。
(略)
ペルシア絨毯の素材としてもっとも多く使用されているのは羊毛だが、綿も多く用いられている。羊毛は、コルクウール、マンチェスターウール、キャメルウールなど、様々な品種の羊からとられたものが使用されている。
ペルシア絨毯のWikipediaにはこのように書かれています。
『マツコの知らない世界』では「ペルシャ絨毯」表記でしたが、Wikipediaでは「ペルシア絨毯」表記です。
Wikipedia内に「唐草文様、アラベスク文様、忍冬文様 (en:palmette)、円形文様、幾何学文様」と書かれているように、無地物のイメージは私の中で全くなく、今回番組で紹介されたものもそのほとんどが柄物でした。
1点だけ、複数の無地をボーダー状に組む合わせたものがあったでしょうか。
ペルシアと呼ばれる地域は現在のイラン付近ですね。
ゾランヴァリ・ギャッベ
幾つかのペルシア絨毯の産地と工房が勧められていましたが、個人的に最も気に入ったペルシア絨毯は「ゾランヴァリ ギャッベ」という絨毯です。
遊牧民が作る絨毯で、現在世界中から注目されているとのこと。
ゾランヴァリは人の名前で、ギャッベは「毛足の長い絨毯」の意味だそうです。
創業者の名前をとったゾランヴァリ社のギャッベということかと思います。たぶん。
ギャッベ(ペルシア語: گبه)とは、ペルシャ語で目が粗くて毛足が長い絨毯を意味する。ギャベともいう。 イラン・イスラム共和国の南西部に位置するシラーズ州(英語版)を遊牧する部族カシュガイ(カシュカイ)族(en)、ルリ族(en)などによって織られる遊牧民の手織り絨毯の略称である。
ギャッベのWikipediaにはこのように書かれています。
「もともとは、山岳地帯を移動する彼らの生活の中で、羊の毛をざっくりと織ってふかふかに仕上げて、ベッドとして使うために織られてきた手織り絨毯」
とも書かれていて、以前はイランの市場では価値が今ほど高くなかったそうですけど、近年評価されてきているみたいです。
その絨毯商人の一人である、ゾランバリによって集められたギャッベ絨毯がゾランバリブランドである。
ゾランヴァリについても書かれていました。
前述した毛足の長さについては、『マツコの知らない世界』でも、イランの遊牧民だからテントを張って直接地面に座わるため、そのときに厚みがないとお尻が痛いから厚く織られている、とプレゼンターさんが仰っていました。
ギャッベは遊牧民にとってベッド代わりになっているのですね。
ゾランヴァリ ギャッベは、遊牧民の女性たちが一つ一つ手織りです。
1枚にかかる日数は約4ヶ月とのこと。
1枚として同じものがなく、デザインは一人ひとりの頭の中にあり、その技術は「世界無形文化遺産」に認定されているのだとか。
ゾランヴァリのギャッベは100%天然ウール(羊毛)です。
全ての糸を手で紡ぎ、染料は全て草木、使っていくと色合いがさらに良くなっていくそうです。
ゾランヴァリ・ギャッベの柄と色合いが良い!
プレゼンターさんがイランに買い付けに行った様子をVTRで紹介していて、たくさんのギャッベを買っている様子が映し出されていましたが、これがまたすごく良い絨毯ばかりでした。
良いというのは私の好みの色や柄という意味です。ペルシャ絨毯の価値は私はわかっていません。
草木染めの自然な染めの風合いと、トーンが明度は様々ありましたが、彩度は概ね抑えめの柔らかいものを使っていて、それがとても可愛らしかったのですね。
染めムラも見られましたが、それがかえって味わい深さを生んでいました。
模様は、幾何学模様も多いですけど、草木や山、大地など自然を題材にしたものも多いみたいです。
1枚1枚の模様のデザインには意味が込められて、織り子さんは織っているとも言っていました。
私の中にあるペルシャ絨毯のイメージがこのゾランヴァリ ギャッベを見たことで完全に変わりました。
マツコさんも言っていましたが、全て手作業で1枚1枚丁寧に織られていると考えたら、数十万円、数百万円なんてむしろ安い値段かもしれないですね。
また、ペルシャ絨毯は100年持つと言っていました。
一生ものになるから、何十万円何百万円しても決して高いものではないと。
マツコさんは収録後にゾランヴァリ ギャッベを1枚購入していました。
購入したものは遊牧の風景が模様になっている絨毯です。
お値段45万円(税別)。
その絨毯は、色が多く使われてはいても、ダークグレイッシュやベリーダーク辺りの落ち着いたトーンを使っているので、派手さはなく優しい味わいのある絨毯でした。
部屋に敷いたり壁に飾ってあるだけでイランにトリップ出来てしまいそうで、雰囲気のある良い絨毯でした。
「すっごい可愛いもん。これ可愛い」とはマツコさん。
元々は雑誌に載せるようの絨毯だったみたいですけど、スタジオに持ってきていて、マツコさんは雑誌に使うだけ使ったら、その後で買うと言っていましたね。
おわりに
いやぁ、観なければ良かったなぁとも思ったんですよね、今回。
欲しくなってしまったから、ゾランヴァリギャッベはやばい。
あれは良いものです。
Amazonにもゾランヴァリギャッベが売られていて、見てみましたが……今回大熊さんが紹介していたギャッベの方が良いデザインセンスをしていたように見えました。
大熊さんのお店は神戸市にある『絨毯ギャラリー』さんでしょうか?
直に行って見てみたいなぁ……お金ないですけど。