ディスディスブログ

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2018年バルセロナテスト最終日。トロロッソホンダのブレンドン・ハートレーに耐久王者ならではの驚異の技術を見ました

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スペインはバルセロナにある「カタロニア・サーキット」で行われていた「F1 (Formula 1、エフワン) 」の2018年プレシーズン・テストが2018年3月9日で全日程を終えました。

 

 

目次

 

 

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F1プレシーズンテスト2018

2018年のプレシーズンに行われる合同テストの期間は、第1回が現地時間2018年2月26日から2018年3月1日、第2回が2018年3月6日から2018年3月9日までの2回行われました。

第1回3日目が荒天のためほとんど走ることができませんで、実質7日間の日程に1日分短縮されています。

合同テストが開催されたサーキットはいずれも、スペインはバルセロナにある「カタロニア・サーキット」です。

 

 

F1バルセロナテスト第2回4日目の結果

 

2018年F1バルセロナテスト第2回4日目、最終日の結果はF1公式Twitterにある通りです。

 

最終日に1位のタイムを記録したチーム・ドライバーは、「フェラーリ」の「キミ・ライコネン」です。

ベストタイムは1:17.221(タイヤ:ハイパーソフト)で、周回数が157周でした。

3日目にヴェッテルが記録した非公式のコースレコードには届かなかったものの、それに迫る記録で連日速さを証明しています。

王者「メルセデス」の対抗馬になりそう。馬だけに。

「レッドブル」を含めた距離感が如何ほどなのかは本番が始まってみないとわかりませんけど、三つ巴の戦いが見てみたいです。

 

2位は「マクラーレン・ルノー」の「フェルナンド・アロンソ」で、ベストタイムが1:17.784(ハイパーソフト)、周回数93周でした。

意外にと言ってはあれですけどマクラーレンが17秒台。

マクラーレンは速さは見せたものの、この日も第2回2日目と同じくターン7で、今度はターボに問題が発生してマシンがストップしていて、エンジンを載せ替えた後にテスト終了間際に出したタイムのようです。

依然として信頼性に疑問符が付きます。

 

3位は「ルノー」の「カルロス・サインツJr.」で、ベストタイムが:18.092(ハイパーソフト)、周回数45周でした。

ルノーもマクラーレン同様に速さは持っているので、ルノーエンジンのパワーアップを感じます。

ただし周回数は少なかったです。

ギアボックスのトラブルがあった様子で、こちらも信頼性には少々不安があるでしょうか。

 

ちなみに最終日のスピードトラップはこのような感じです。

「メルセデス」が速いですが、フェラーリPU勢が2,3,4位を占めている点に注目。

差が詰まってきているような気がしなくもないです。

 

 

最終日のトロロッソ・ホンダは?

twitter.com

 

我らがトロロッソ・ホンダは、最終日に「ブレンドン・ハートレー」を起用していました。

 

ハートレーはベストラップがハイパーソフトを履いて出した1:18.949でした。

このタイムはトップから+1.728でこの日の7位です。

このタイムアタックは、周の終わりにレッドブルの「ダニエル・リカルド」に引っかかっていたそうで、実際にはもう少し速く走れたみたいです。

ハートレーが言うには空タンでもなかったとのこと。

周回数は156周でした。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

ただ、残念というか幸運というか、終盤にきてとうとうホンダPUにトラブルが発生しています。

具体的には明らかになっていないですが、「データ上に異常な数値が見られてた」ことでハートレーをガレージに呼び戻して、データ解析のためにそのままテストを終了させたようです。

問題はレースよりテストで出た方がずっと良い訳で、今回の異常もPUのデータを解析して原因を突き止め、対策を施してからレース本番を迎えることになりそうです。

記事によれば、あくまでデータ上の異常ということですから、もしかしたらセンサーの不具合でPU側には問題がない可能性もなくはないと思います。

第2回のテストではずっと同じPUを使っていて、「4日間で計498周、距離にして2,323.17km」を走行したそうです。

信頼性に関してはかなり自信を持つことができたのではないでしょうか。

2018年は年間でPU3基制限の新ルールが適用され、昨年以上にPUの信頼性が必要になります。

 

ハートレーの変態的な技術

4日目のトロロッソのハートレーに関して、個人的に驚嘆したことがありました。

 

LAP TIMES HARTLEY
Brendon Hartley is doing a longer run on the soft tyres. His lap times: 1:24.9, 1:24.4, 1:24.4, 1:24.3, 1:24.5, 1:24.5, 1:24.6, 1:24.9, 1:24.9 and 1:24.9.

- Follow LIVE the fourth day of the second test in 2018 - F1Today.net

F1Todayさんのテキストライブページから引用しました。

おそらくこのときは、ミドルスティントかロングスティントでのソフトタイヤのデータ取りをしていたと思います。

引用部のラップタイムを見てください。

 

1:24.9
1:24.4
1:24.4
1:24.3
1:24.5
1:24.5
1:24.6
1:24.9
1:24.9
1:24.9

 

何ですか、このコンマ1秒レベルで合わせてくる技術は?!

燃料はどんどん減って、タイヤのグリップも刻一刻と変化していき、路面温度やトラフィックの状況も毎周異なるはずなのに、連続した10周をコンマ単位で揃えてくるのです。

変態レベルな技術。

さすがF1パイロット。

 

ハートレーはニュージーランド出身の28歳です。

2015年にFIA世界耐久選手権でポルシェ・チームで1位となり、2017年もFIA世界耐久選手権でもポルシェ・LMPチームで1位になっている、「耐久王者」です。

もっと前の話をすると、ハートレーはレッドブルのジュニアドライバーの契約をしていましたが、2010年にレッドブル・ジュニアチームから解雇されている経緯がありました。

当時は確か、現レッドブルのダニエル・リカルドもジュニアチームにいたと思います。

ハートレーは、一度はエリートコースから外れたものの、耐久選手権などで力をつけて再びフォーミュラの世界へ飛び込み、F1という最高峰へチャレンジすることになった、いわば苦労人です。

先ほど紹介した変態レベルの安定したラップタイムは、耐久で培われた技術かもしれませんね。

あれだけ安定して周回してくれれば、チームもさぞデータを取りやすいことでしょう。

見たところチームメイトの「ピエール・ガスリー」の方が速さはあります。

しかしこれだけの安定感があるなら、シーズン終了時にどちらがより多くのポイントを獲得できるかはわからないです。 

 

 

テストでわかったことわからなかったこと

バルセロナテスト第1回第2回を通して見てきてわかったことは実はあまりありません。

 

3強時代は続く

わかることは、3強のメルセデスとフェラーリとレッドブルの3強体制は今年も続くであろうということです。

3強の中でどこが一番かと言われると……わからないです。

フェラーリとレッドブルはほぼ互角な印象で、若干フェラーリが優勢なような。

 

しかし、肝心のメルセデスの実力がよくわからないので、メルセデスに対してフェラーリとレッドブルがどのくらいの位置にいるのかがつかめません。

メルセデスはテスト中一回も本気を出していない感じを受けます。

テスト中にミディアムタイヤで18秒台前半を出せていますから、予選モードで本気を出したら16秒台が出るのではないかと私は思っています。

ということはやはり今年もメルセデス?

メルセデスということはドライバーズタイトルは「ルイス・ハミルトン」?

「バルテリ・ボッタス」がもう少しあれなら。

 

3強に次ぐチームはハース?

3強に続く4番手争いも少し見えたでしょうか。

昨年まででいうと、「フォース・インディア」や「ウィリアムズ」といったメルセデスPU勢が4番手争いをしていた印象でした。

しかしながら、この2チームはいずれも今回のテストでは元気がありませんで、今のところ4番手争いに加わりそうな気配はありません。

特にウィリアムズは「ランス・ストロール」と「セルゲイ・シロトキン」のコンビでは、実力的に厳しいのではないかと。

 

今年の4番手争いをしているチームの中でも「ハース」がとにかく速い!

「ロマン・グロージャン」と「ケヴィン・マグヌッセン」は2人とも、ハイパーソフトより一段固いウルトラソフトで18秒台前半を出しています。

現段階ではハースが3強に次ぐ速さを持っていそうです。

 

トロロッソも4番手争いに

ハースの他で4番手争いをしそうなチームは、トロロッソ・ホンダとルノーかなと私は考えています。

トロロッソはマシンの信頼性が高く、ドライバーにも速さがあります。

ただし、ドライバーにはF1での経験が浅く、PUもパワーアップしているとはいえまだ十分とは言えません。

 

ルノーPUはテスト時点でホンダPUよりもまだ若干優勢に感じられます。

チームとしてのルノーは、トロロッソよりトラブルが多かったですけど、速さは互角かやや上回っているようです。

「ニコ・ヒュルケンベルグ」と「カルロス・サインツJr.」のドライバーコンビは速く経験もあります。

面白い存在になるのではないでしょうか。

 

マクラーレン・ルノーはロングスティントを走れていないので何とも言えません。

距離は稼げていても、それはショートスティントを繰り返してのものでした。

とにかく熱の問題をどうにかしないと、という。

 

 

おわりに

いやいや、今年のプレシーズンテストは本当に楽しかったです。

それもトロロッソ・ホンダのおかげ。

でも私はF1の本戦を観ることができない……くぅ……。

私にとっての2018年のF1はここで終わりです。

トロロッソ・ホンダには常時入賞争いをする位置にいて欲しい、そうすれば場合によっては表彰台があるかも。

 

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