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トロロッソ・ホンダが3番手タイム!第2回バルセロナテスト3日目で速さと信頼性を証明しています

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「F1 (Formula 1、エフワン) 」の2018年プレシーズン・テストが、日本時間の2018年2月26日から始まっています。

記事作成現在、スペインはバルセロナにある「カタロニア・サーキット」で第2回ウィンター・テストの3日目が終わったところで、本日2018年3月9日が4日目、最終日になります。

 

 

目次

 

 

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F1プレシーズンテスト2018

2018年のプレシーズンに行われる合同テストの期間は、第1回が現地時間2018年2月26日から2018年3月1日、第2回が2018年3月6日から2018年3月9日までの2回行われる予定です。

合同テストが開催されるサーキットはいずれも、スペインはバルセロナにある「カタロニア・サーキット」です。

第1回3日目が荒天のためほとんど走ることができませんで、実質7日間の日程に1日分短縮されています。

 

 

F1バルセロナテスト第2回3日目の結果

headlines.yahoo.co.jp

 

2018年F1バルセロナテスト第2回3日目の結果は、詳しくは上に貼った記事リンクからご覧になってください。

 

第2回3日目の午前・午後トータルの1位のタイムを出したチーム・ドライバーは、「フェラーリ」の「セバスチャン・ヴェッテル」です。

ベストタイムは1:17.182(タイヤ:ハイパーソフト)で、非公式ながらトラックレコードです。

周回数も全チームトップの188周でした。

テストでのタイムはあまり意味がないと3日目にヴェッテル本人は語っていたようですけど、ここのところテストでの結果がほとんどシーズン結果につながっているため、今年のフェラーリは昨年以上に戦闘力が高いと捉えて良さそうです。

 

2位は「ハース」の「ケヴィン・マグヌッセン」で、ベストタイムが1:18.360(スーパーソフト)、周回数153周でした。

ハースがSSで18秒前半のタイムを叩き出すとは……正直驚きの結果です。

 

3位は「トロロッソ・ホンダ」の「ピエール・ガスリー」で、ベストタイムが1:18.363(ハイパーソフト)で、周回数169周でした。

ホンダPUは今日もノートラブルだったようで、第1回初日からPUそのものにトラブルはないみたいです。

昨年は多くのトラブルに見舞われて走行距離を伸ばせていなかったことを思うと、まるで別メーカーの話をしているような錯覚すら覚えます。

ただ、2位のハースがSSでのタイム、トロロッソがHSでのタイムのため、悔しい結果と言えるかもしれません。

タイムが出た時間帯の天候や路面温度、マシンのセッティング、燃料積載量など目に見える部分・見えない部分の様々な要素が絡まっているため、単純な比較は難しいですけれども。

 

それにしても面白かったですね、3日目は。

実はガスリーが上記のタイムアタックをするまでは、出走している中で最下位だったのです。

皆が本気を出すとトロロッソはビリになってしまうのか……?

と、見ている私はヤキモキしていましたが、午前のセッションが終わる30分ほど前でしたか、ガスリーが一気にタイムを詰めていって、最終的に18秒758を出したときは興奮しました。

 

どうしてもトロロッソ・ホンダと「マクラーレン・ルノー」の比較をしてしまいます。

マクラーレンは3日目早々に「ストフェル・バンドーン」がハイパーソフトを履いて、1:18.855の好タイムを出していたのです。

トロロッソ・ホンダにはマクラーレンのタイムを上回ってもらいたいな、と思いながらテスト情報を見ていたので、それが実現したときは自分のことのように嬉しかったです。

 

「メルセデス」は2017年王者「ルイス・ハミルトン」がタイム1:19.296で8位、周回数84周で、「バルテリ・ボッタス」がタイム1:19.532で9位、周回数97周でした。

大人しさがかえって不気味。

順位は8位と9位で、メルセデスとしては振るわないように見えますけど、両者とも使用タイヤが「ミディアム」でした。

ミディアムタイヤで19秒台前半のタイムを出せてしまう事実……メルセデスは今年も強そうです。

ハミルトンはスーパーハードも試していたかと思います。

 

3強の一角「レッドブル」は「マックス・フェルスタッペン」が担当して、タイムが1:19.842(ソフト)12位、周回数187周でした。

こちらもタイムを出すよりロングディスタンス、ロングスティントのテストに徹していた様子でした。

 

 

ホンダのエンジン音が高い!

Toro Rosso vs Mercedes - YouTube

 

↑このYouTube動画を見ていただくと、ホンダのアイドリング時のエンジン音が非常に高いことがわかります。

動画の1分45秒ほどからメルセデスがトロロッソ・ホンダの背後に付くので、エンジン音を直接比較できます。

動画のコメントにも書かれているように、まるで2ストロークのエンジンかのような、耕運機のような、そのくらいに高い音なのです。

 

McLaren Honda MCL32 Pure Sound F1 2017 MCL-32 - YouTube

 

↑ちなみにこちらの動画では昨年2017年のマクラーレン・ホンダのエンジン音が収録されています。

2017年と比べても2018年のエンジン音は高いですよね。

2017年の最終戦、アブダビGPでしたっけ、あれからホンダはエンジンをかなりいじったのだと思います。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

「田辺豊治」ホンダF1テクニカルディレクターは、第2回テスト2日目の段階で「今日はまだ予選モードは使っていません。いわゆる通常のレースモードでの走行です」と話していました。

3日目はハイパーソフトを使ったことで予選シミュレーションをしたと考えられ、エンジンも予選モードを使用した可能性があります。

 

第2回テスト3日目のスピードトラップです。

トロロッソ・ホンダは324.3KPHで8位でした。

KPHとはkilometre per hourのこと。時速。

順位そのものは決して高くないです。

しかし1位ボッタスの332.3、2位「フォース・インディア」の「セルジオ・ペレス」の330.2を除けば、上位との差はあまりありません。

これまでのプレシーズンテストを見ていても、トロロッソ・ホンダのスピードトラップがルノー勢と互角か凌駕していることから、もしかしたらホンダは既にルノーと同等のパワーを得ているのかもしれません。

ただし、最高速に関してはマシンセッティング次第なところもありますから、単純な比較は現時点では難しいです。

また、ホンダは第1回初日からトラブルフリーで来ていて、信頼性の面でも大きく向上しているように思います。

一部の噂ではトロロッソ・ホンダが毎晩PUを載せ替えているのではないかと言われているみたいですね。

テストでそんなことをしても意味ないと思いますけど……やっかみでしょうか。

そういう噂が流れるくらい、昨年までのホンダPUには信頼性がなかった、そういう認識を持たれているのですね。

 

 

マクラーレンの熱問題

ホンダと袂を分かつ決断をしたマクラーレンは、バルセロナテストで苦戦しています。

第2回3日目は先ほど書いたように、 1:18.855とタイム自体出ていましたし、周回数も151周と100周以上こなしています。

しかし、使用タイヤは相変わらずハイパーソフトやウルトラソフトといった柔らかいコンパウンドばかりで、レースで使うであろうソフトやミディアムを私の見た限り試していません。

 

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マクラーレンのレーシングディレクターであるエリック・ブーリエは「これらの(ハイパーソフト)タイヤで作業を行っているのには技術的な理由があるんだ」と言っているようです。

それに周回に関しても、私が見ていた限りは10周ほど周回してはピットに入り、また10周ほど周回してはピットに戻りを繰り返していて、ロングスティントでの走行は見られなかったです。

前日2日目までにはトラブルが出ていて、それはパワーユニットをルノーに変えたことと、新車の熱処理が上手く行われていないこと、そのため起こっているのではないかと憶測が流れていました。

これまでもサイドポッドに穴を開けてきたり、エンジンカウルに穴を開けたり、エンジンカウルにエアインレットを設けたり、ガレージではリーフブロワーでサイドポッド(ラジエーター?)を冷やしていたりと、熱処理に苦慮している様子を窺えました。

先述のブーリエが言っていた「技術的な理由」がそこにあるなら、ソフトやミディアムを試したくても熱問題で10周ほどしか周回できないからハイパーを使うしか手がないのではないか、と思ってしまいます。

どうせ短い周回しかできないのなら、ハイパーを履かせてタイムを出してスピードだけでもアピールしておきたい、と。

 

 

おわりに

ここまで見てくると、今年はルノーとハースとトロロッソの3チームが昨年より戦闘力が高そうです。

一方、昨年まで元気だったフォース・インディアと、ウィリアムズのメルセデスPU勢が少々元気がないですし、本文に書いたようにマクラーレンには排熱関係の心配がつきまとうため、今年は中団の勢力図が変わりそうな気配を感じます。

トロロッソ・ホンダが思っていた以上に速いのでネットも大盛り上がりですね。近年で一番盛り上がっているような。

 

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