昨年2017年の、しかも秋のことで恐縮ですが、古着ジーンズを購入しました。
国産の「BIG JOHN(ビッグジョン)」です。
目次
BIG JOHN「FM1102」を購入
画像が私が2017年9月か10月に購入した古着のジーンズです。
買ったジーンズは国産ブランド「BIG JOHN」の「FM1102」。
価格は300円ほど。安い。
画像を見るに、なかなか良いヒゲの「アタリ」が出ています。
アタリとはデニム生地の色落ちのこと。
しかしサイドのアタリはあまり良くないですね。
その理由は後にわかります。
タグを見ると、Lotナンバーは「FM1102」と書かれています。
サイズ
サイズは33inch。
ウェストが83cm、ヒップが101cm、股下が90cm。
私はジャストサイズがウェスト31か32、レングス32なので、若干オーバーサイズです。
ジーンズは大きめの方が穿きやすくて好きですね。
トップスはジャストかややタイトの方がバランス良く着られます。
素材
素材は綿100%。
製造国
製造国は「日本製」と書かれています。
現在なら「MADE IN JAPAN」と書かれそうで、少し時代を感じます。
BIG JOHNの古いウェアには「国産」と書かれていることもあります。
それを見ると昭和だなぁと感じます。
現在は国産とは表記されないと思いますので。
BIG JOHNとは?
「BIG JOHN」の洋服を持っていない方はいても、ブランド名を知らない・聞いたことがない方はおそらくいらっしゃらないのではないかと思います。
上記リンクにはブランドHISTORYが書かれていますのでご覧になってください。
以前、私は「CANTON(キャントン)」のジーンズを購入した際に、『CANTON』と『BIG JOHN』、そして『BIG STONE』について少し書いています。
下記引用部がそれです。
1963年から「大石貿易」と「キャントン・ミルズ社」との契約から、「マルオ被服」が製作したジーンズを「CANTON」ブランドとして発売していた、ということのようです。
どういう経緯かは書かれていませんけど、おそらく米国「キャントン・ミルズ社」から「CANTON」のブランドネームを使うことを禁じられたのでしょう、「CANTON」の名前を使えなくなった「マルオ被服」は「BIG JOHN」ブランドを使うようになり、「大石貿易」は「BIG STONE(ビッグ・ストーン)」となったのだと思います。私の想像なので合っているかはわかりません。
「BIG STONE」ブランドは2016年現在存在しないと思いますので、大石貿易が一番割りを食った感がありますね。大石だから大 (BIG) 石 (STONE) です。
私はこの「BIG STONE」のジーンズも所有しています。病気になるより随分前に買いました。ストレートのジップフライ、ジッパーはTalon 42です。確かBIG STONEのジーンズは「Cone Mills(コーンミルズ)」社製のデニム生地です。
上記引用部のように書きました。
BIG JOHNやCANTON、BIG STONEには複雑な浅からぬ因縁(?)があるみたいです。
少し脱線しますが、昨年から私は意識的に体重を増やしています。
なので、先ほど紹介したCANTONのジーンズが穿きづらくなってしまいました……。
あまりにジャスト過ぎるものを購入するとこういう事態に陥りますね。
いや穿くには穿けるんですけど、お腹が圧迫されてきついです。
欲しいですか? 買います?
メルカリに出しましょうか。
やったことないですけど。
BIG JOHN「FM1102」の年代は?
で、です。
今回紹介しているBIG JOHN「FM1102」は何年頃に発売されたジーンズでしょうか。
ネットで調べたところ、上記のBIG JOHNさんのブログが検索のトップにヒットしました。
ブログには「1996年頃のジーンズ」と書かれていました。
私のFM1102も間違いなく同じ時代の製品でしょう。
2018年現在から20年ほど前ですか。
購入したFM1102を見てみる
私が購入したBIG JOHN「FM1102」を見てみましょう。
うん、なかなか良い面構えです。
紙パッチです。
ブランドロゴはクラシカルなフォントを使っています。
ピスネームは黒の記事に金糸ですか。右バッグポケットに縫い付けるタイプ。
裏にもタグが縫い込まれています。
「SANFORIZED」表記なので防縮加工、そして「FIRST MODEL REPRICA」です。
バックセンターのベルトループはオフセットです。
1950年代半ばのLevi's 501XXを意識している印象。
バックポケット裏です。
カンヌキと外側にはリベットも使われています。
リベットはSCOVILL社製。
トップボタン、カッコイイ。
青錆は出ていなかったです。
ジップフライ。
ジップは「BIG JOHN」の刻印。
インサイドシームはシングルステッチ。
インサイドシームの途中で糸が継ぎ足されていました。
どういうことかというと……
……裏を見ると、インシームの縫製が解かれている跡がありました。
BIG JOHNさんのブログを拝見するとFM1102は両耳のセルヴィッヂみたいです。
ということは脚の縫製を一旦解いて、脚の細さを変えたのかもしれません。
上記ブログには1102より細いモデルもあった的なことが書かれていました。
ということはこちらは太めのストレートで、モデルが1950年代であればテーパリングもあまりないはずです。
よって、膝下を少し細くした可能性があります。
テーパリングを意図したかは不明。
それにしても処理がちょっと雑……でもその雑さ・粗さが良い!
サイドのアタリが良くない理由もここにありました。
裾はシングルステッチ。
裾ステッチも途中で継ぎ足されています。
仕事でミシンを扱っていない方が縫った可能性がありますね、これは。
というのも、画像のように糸を重ねる場合は目立たない内股で行うものなのに、フロントセンターで重ねられていたからです。
プロなら絶対にやらない仕事でしょう。
右フロントのスレキ(袋)が補修されています。
穴が空いたみたいです。
こちらは手縫いで、やはり処理が雑ですけど、こういう素人感が、前オーナーのこのボトムに対する愛情を感じられて私は好きです。
オーナーのお母様や奥様が直しをしたのかな?
人間が見えてくるよう。
おわりに
履きやすいジーンズで、1回穿いただけで元が取れたと思えるくらい気に入ってます。
私には少し太めのシルエットで、Tシャツやシャンブレーシャツ、デニムシャツ、ネルシャツというアメカジスタイルにはピッタリなサイズ感でした。
今回紹介したBIG JOHN「FM1102」は、2017年10月に沖縄へ旅行した際に穿いて行っています。
10月の沖縄は、南関東の真夏、その中でも一番熱い8月上旬から中旬の頃のような灼熱具合でしたから、現地ではほとんど穿か(け)なかったです。
行きと帰りの、家→成田→那覇空港→ホテルと、ホテル→那覇空港→成田空港→家は穿いていました。
飛行機内と地元の寒さ対策と、LCC『ジェットスター』の重さ対策もあって。