NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年2月3日放送の103話はリリコアンドシローの初舞台でした。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
目次
- 『わろてんか』第18週「女興行師てん」
- 川上四郎
- リリコとシローの仲が悪い
- 成田凌さん演じる隼也の帰国
- コンビ名「ミス・リリコ・アンド・シロー」
- リリコアンドシローのモデルは?
- お互いが実力を認めている
- 天下一決定戦「大漫才大会」
- おわりに
『わろてんか』第18週「女興行師てん」
2018年1月29日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第18週「女興行師てん」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は昭和9年(1934年)です。
本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、17週に夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」を亡くしました。
籐吉との間にできた子ども「隼也(しゅんや)」は、現在アメリカにいます。何でも通っていた大学を退学して渡米したとかで、現在は「てん」の義理の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」のもとへ身を寄せています。
「てん」は大阪と東京に寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を30軒も出している「北村笑店(きたむら・しょうてん)」のご寮人さん(ごりょんさん)、女将さんです。籐吉亡き後は社長になりました。
「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が大番頭(総支配人)のままでしょうか。「てん」の経理を手伝っていた「トキ(演:徳永えり)」は子育てで休職していましたが、「てん」と一緒に働き始めています。
「てん」のかつての見合い相手で籐吉の親友でもあった「伊能栞(いのう・しおり、演:高橋一生)」は現在は北村笑店の役員として経営に参画しています。
「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」などの従業員と、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」と「アサリ(演:前野朋哉)」はしゃべくり万歳でお笑い界のトップにいるようで、
「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」は、現在は芸人を辞めて万歳のネタを書く作家に専念、妻の「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」は芸人からカフェ「マンマン」の経営者に戻っています。
「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」は……芸人のままでしょうか。
川上四郎
「リリコ(演:広瀬アリス)」が映画俳優から女芸人に戻ることになり、万歳(まんざい)をすることになりました。
相方はというと、栞が連れてきた「川上四郎(かわかみ・しろう、演:松尾諭)」という男です。
四郎は音楽大学(?)を出ていて、それまでは活動写真に音を当てる音楽家として活動をしていました。
しかし、栞が活動写真からトーキー映画へと移行する決定を下したことで、四郎のような活動写真に音を当てる職業の人たちは職を失うこととなり、彼の新たな働き口として栞はリリコの相方にと「てん」たちに彼を紹介したのでした。
リリコとシローの仲が悪い
四郎はアコーディオン奏者で、リリコの前で演奏をして見せました。
「てん」やトキ、歌子たちには好評だった四郎の演奏も、リリコにはお気に召さなかったようで……。
リリコは四郎のアコーディオンの音が外れているところを聞き逃さなかったのです。
この程度の音のズレは素人に対してなら誤魔化せる、と思っている四郎の姿勢が気に食わなかったのです。
指摘された四郎も素直に謝れず、ムキになっていて、のっけから仲違いを始めてしまいました。
栞としては、四郎のアコーディオン奏者としての実力を高く評価していて、リリコに合うと感じていたようですが……。
そんな中でも2人の万歳師としてのデビューの準備は進めていく必要がある「てん」は、トキや「杉田楓(すぎた・かえで、演:岡本玲)」、歌子たちと一緒に2人の衣装やコンビ名、脚本などを決めていくことにします。
成田凌さん演じる隼也の帰国
そこへ隼也がアメリカから帰ってきました。
時代が変わっているため隼也の演者さんが変更されました。
昭和9年から隼也は「成田凌(なりた・りょう)」さんが演じています。
成田さんは『逃げ恥』に、百合さんの会社の部下として出演していましたね。
コンビ名「ミス・リリコ・アンド・シロー」
隼也は早速アメリカ仕込みのアイデアを提案します。
リリコの芸名は「ミス・リリコ」にし、コンビ名は「ミス・リリコ・アンド・シロー」とすること、リリコの衣装は欧米の真似ばかりのドレスを止めて着物にすることです。
それらはそのまま採用されることになりました……が、当の2人の距離はなかなか縮まらず、それどころか離れていく一方で、コンビ解散の危機に陥ります。
リリコアンドシローのモデルは?
ミスワカナ・玉松一郎(ミスワカナ・たままついちろう)は、日本の昭和初期から戦中にかけて活躍した夫婦漫才である。ワカナはイブニングドレスを着て、一郎は背広にアコーディオンを持ち、しゃべくりを基調としながら時おり歌を交えて華麗に繰り広げられる漫才は、横山エンタツ・花菱アチャコと並び一世を風靡した。
ミスワカナ・玉松一郎のWikipediaにはこのように書かれています。
リリコと四郎のモデルはこのミスワカナ・玉松一郎で間違いないと思います。リリコのモデルのワカナがしゃべくり&歌、四郎のモデルの一郎がアコーディオンです。
ちなみに引用のエンタツ・アチャコは、エンタツがキースのモデルで、アチャコがアサリのモデルですね。
ネタバレが大丈夫な方は上記Wikipediaのリンクをご覧になってください。知りたくない方はスルーで。
お互いが実力を認めている
「てん」は籐吉の幽霊から背中を押されて、リリコと四郎を一人前の芸人にすると誓いました。
2人に対してしっかり向き合うように言いつけ、また四郎が本当はリリコを認めていることをリリコに伝えて、リリコも四郎がいなくなったことを後悔していると四郎に伝えて、仲直りをさせます。
本当はお互いの実力を認めあっているのに意地を張っている、その根本には自信の無さがある、そういうことを「てん」は看破していました。
自信がないのは私も同じだ、でも腹をくくったと。
天下一決定戦「大漫才大会」
そうして迎えた天下一決定戦「大漫才大会」、このときから万歳は当て字を使った漫才へと表記を変えることになります。
風太が言うには「しゃべくりの“才”能一つで、日本中を笑わす芸人の浪“漫”」だそうです。
ミスリリコアンドシローのデビューがこの漫才日本一を決める大会でした。いきなり。
ミスワカナ・玉松一郎のように、ミスリリコがしゃべくり&歌、シローがしゃべくりとアコーディオンの役割分担ですけど、シローは高座に上がるのは今回が初めてなこともあって(それとあがり症のため)全くしゃべくりができませんでした。どもる感じ。
そんなシローのしどろもどろな様子もネタかのように、リリコがしゃべくりでフォローをして何とか場を繋いでいます。さすがと唸る関係者たち、会場もネタだと認識して笑ってくれていました。
そんな四郎はアコーディオンは弾けていたので、リリコは歌を歌えています。
大会を優勝する意気込みで挑んでいたミスリリコアンドシローでしたが、結果は良くなかったようです。入賞すらできなかった?
結果が出なかったことに落胆するリリコでした。でも隼也や栞、吉蔵、風太たち周囲の評価は上々でした。面白かったと。
おわりに
この数話はいつも以上に早足だったため観ていて落ち着かなかったです。リリコと四郎のエピソードはもう少しじっくり描いて良かったように思います。
それにしても広瀬アリスさん、高座でのシーンのしゃべくりと歌がとても良かったです。素晴らしい。
次週は第19週「最高のコンビ」です。しゃべくりができない四郎に対して、「てん」はしゃべらない芸をすることを提案するのだと思われます。
そして、リリコと四郎は恋愛関係へと……という感じの予告でしたね。