ディスディスブログ

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風太がトキに「関白宣言」と「めぞん一刻」を足したようなプロポーズをしていました - 朝ドラ『わろてんか』90,91話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2018年1月20日放送の91話は風太とトキが結婚しました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

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『わろてんか』第16週「笑いの新時代」

www.nhk.or.jp

 

2018年1月15日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第16週「笑いの新時代」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は先週の大正12年(1923年)9月から昭和4年(1929年)の冬に移っています。

本作のヒロイン「北村てん(きたむら・てん、演:葵わかな)」は、夫の「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」との間にできた子ども、「隼也(しゅんや)」がいます。男の子で年齢15歳、中学生です。

籐吉と「てん」は大阪に寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を出す「北村笑店(きたむら・しょうてん)」を経営していて、第16週現在は東京進出も叶っているようです。「てん」は北村笑店御の寮人さん(ごりょんさん)、女将さんです。

それぞれの役職は、藤吉が代表取締役兼総席主で「てん」が取締役経理、「てん」の従兄弟の「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」が大番頭(総支配人)、「トキ(演:徳永えり)」が「てん」の経理を手伝っています。

他には、「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」などの従業員と、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「万丈目 歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」を始めとする大勢の芸人を抱えています。

昭和9年時、日本にはラジオが普及していて、大阪ではラジオ体操が流行っていたのだそう。ラジオが寄席を食ってしまう、そういう危惧を籐吉たちは抱いていました、が……。

 

 

団吾師匠の先見の明

ラジオ出演をすると病室の籐吉に宣言をした落語会の風雲児「月の井団吾(つきのい・だんご、演:波岡一喜)」は、風太たちの妨害を見事に避けてラジオ出演を果たしました。

団吾が演じた落語の演目は「死神」で、主人公の男の名前は「トウキチ」にしていました。脳卒中で入院をしている籐吉と同じ名……縁起でもないです。

結果として、団吾のラジオ出演は大成功を収めていて、翌日、ラジオで初めて団吾の落語を聞いた人たちが、大挙として風鳥亭に足を運んでくれたことにより、大繁盛することになりました。

寄席の客がラジオに取られてしまう、と大きな危惧を抱いていた藤吉や風太でしたが、寄席とラジオは敵対するものではなく、相乗効果を生む可能性があることを団吾師匠は示してくれたのです。

ラジオで聴いた笑いをライブで観たい、ライブで観たものをラジオでも聴きたい、そういう関係になれば、今ある互いの客を取り合うのではなく客の裾野を広げることへとつながるのだ、そういう効果をもたらしてくれたのですね。

籐吉も風太も思いを改めて、今後は新しい笑いの道を探っていくことになりそうです。

 

 

落語「死神」

『死神』(しにがみ)は古典落語の演目の一つ。 幕末期から明治期にかけて活躍して多数の落語を創作した三遊亭圓朝(初代)がグリム童話の第二版に収載された『死神の名付け親』を(おそらく福地桜痴から聞いて)翻案したものである[1]。

- 死神 (落語) - Wikipedia

死神 (落語) のWikipediaにはこのように書かれています。グリム童話からヒントを得て作られたのですね。

死神はアニメ『昭和元禄落語心中』でも鍵となる演目でしたし、人気の高い落語なのでしょうね。

 

何かにつけて金に縁が無く、子供に名前をつける費用すら事欠いている主人公の男がふと「俺についてるのは貧乏神じゃなくて死神だ」とつぶやくと、何と本物の死神が現れてしまう。

(略)

大金をもらい、大喜びで家路を急ぐ男は途中で初めに会った死神に捕まり、大量のロウソクが揺らめく洞窟へ連れて行かれる。聞くとみんな人間の寿命だという。

前出のWikipediaのあらすじから一部抜粋しました。落語・死神の内容です。

死神が主人公(トウキチ)に今にも消えそうなロウソクをお前のものだ、新しいロウソクに火を点ければ寿命が伸びるかもしれないと言うものですから、トウキチはそれをもらって必死に新しい火を灯そうとしますが、「ああ、消える……」と言ったところでパタムと床に倒れてしまいました。

ドラマではそこまでしか演じていなかったかと思います。Wikipediaにはオチが何パターンかあることが書かれていますから、ネタバレ上等な方はWikipediaをご覧になってください。

 

 

風太が関白宣言とめぞん一刻ばりのプロポーズ

ラジオを聴いて団吾に敗北感を覚え、北村笑店の事務所で独り打ちひしがれている風太に、トキが声をかけると、風太がプロポーズをしていました。

トキはいつもそばに居てくれるから、自分は大口ばかり叩いている本当は気の小さいとkろがあることをよく知っているとか何とか言っていましたか。

流れが少々唐突だったので、どうしてそこからプロポーズをしたのかがよく理解できませんでしたが……私の理解力不足でしょうか。

好きだ結婚して欲しい一生そばに居て欲しいと言った風太に対して、トキは「ほんまにウチでええの?」と応えていました。OKですね。風太は「アホ! お前しかおれへんわ」と半泣きしながら怒ります。

風太はトキに、結婚にあたって3つの条件を提示しました。1つは「俺の3歩後ろを歩け」、1つは「飯には甘いものを一品つけろ」、1つは、これが一番大事なことだが「俺よりぜっっったい、長生きせえ」でした。

「さだまさし」さんの『関白宣言』と『めぞん一刻』の五代と管理人さんのプロポーズシーンを足したような感じですね。

3つの条件、特に3つ目が効いたのでしょう、トキは自分に背を向ける風太の背中に抱きつき「よろしゅうお願いします……」と囁いていました。

涙を流して頷く風太……良かった良かった。91話のラストでは早速、祝言を挙げていました。

 

 

その他

隼也は、リンドバーグに憧れて冒険家になると夢うつつを抜かしていましたが、籐吉の病気をきっかけにして自分を見つめ直し、大学に進学して家業を継ぐことに決めています。

万丈目吉蔵は自作の漫談を書いていて、それがなかなかの評判を生みそうでしたから、演者としてだけではなく執筆業でも成功しそうな雰囲気を感じさせました。

 

 

おわりに

団吾の死神は籐吉への叱咤激励の意味合いも兼ねていたはずで、これはなかなか高度な気の利かせ方だなと感心しました。浪岡さんの落語は面白そうですね、一度全て聴いてみたいです。

さて、次週は第17週「ずっと、わろてんか」です。籐吉が死にますね。一瞬、籐吉の母「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」も映っていたようですけど、洋装にサングラス姿でした。アメリカの自由な雰囲気にどっぷり浸かっていたみたいです。

 

 

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