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お夕が団吾の別宅に!精も根も尽き果てて団真を見限るようですが…? - 朝ドラ『わろてんか』62話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年12月12日放送の62話は藤吉の本心が「てん」にも長屋芸人にも伝わった回でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第11週「われても末に」

www.nhk.or.jp

 

2017年12月11日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第11週「われても末に」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は大正5年(1916年)に移っています。本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は、「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と結婚をして北村姓「北村てん」となり、「隼也(しゅんや)」という名前の男の子もいます。

「てん」は大阪・天神にある寄席小屋「風鳥亭(ふうちょうてい)」を2店舗経営する「北村笑店(きたむら・しょうてん)」の御寮人さん(ごりょんさん)として家事と育児と仕事で忙しい毎日を送っています。

現在は夫婦と、「てん」の実家「藤岡屋」の女中であった「トキ(演:徳永えり)」、元席主の「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」、藤吉の芸人時代からの仲間「キース(演:大野拓朗)」や「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」、「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」、「アサリ(演:前野朋哉)」は芸人として舞台に出つつも小屋での仕事もこなしてくれています。

先週は、風鳥亭前のお稲荷さんでしたか、その前で行き倒れた女性「お夕(お・ゆう、演:中村ゆり)」が「月の井団真(つきのい・だんしん、演:北村有起哉)」という噺家で、団真は現在、藤吉が専属契約をしようとしている落語界の風雲児「月の井団吾(つきのい・だんご、波岡一喜)」の兄弟弟子でした。

団吾は2万円の借金の返済と月500円の契約、それと団真を高座に上げないことを条件に出して、これを飲めたら風鳥亭で落語をしてやると言っています。

 

 

「てん」がクビ?

「てん」は勝手に団真を高座に上げてしまったことで藤吉と喧嘩になっていて、さらに61話では藤吉から風鳥亭の店に出ずに隼也の世話など家のことに専念して欲しいと言われてしまいました。

藤吉としては風鳥亭の経営は軌道に乗ってきたことと隼也の育児など家のことを任せたい思いが理由としてあったのかもしれないですが、タイミングがタイミングだけに、「てん」としては他の長屋芸人と同様に用無しかのように受け取れたかもしれません。

「てん」は「リリコ(演:広瀬アリス)」にその話をすると、リリコは「てん」が悪いというか「てん」が藤吉のことや芸のことをわかっていないと指摘されてしまいました。芸のことをわかっていないことは籐吉からも言われていたかと思います。

花形が居ればこそ寄席は盛り上がるし、団吾のような人が他の芸人の人気も底上げしてくれるのだ、結局「てん」は未だ芸のことも芸人のこともよくわかっていないのだとリリコは言っています。ここで「てん」は藤吉の本心を知るのでした。

 

 

お夕の行方

お夕は、団真が風鳥亭の高座で落語を途中で止めてしまったとき、舞台裏で平手打ちをくらってもう俺に構うなと言われてから、風鳥亭から姿を消していました。

62話で「てん」は「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」を頼って団吾の元へ行き、風鳥亭の舞台に上がってくれるよう直談判をしていました。しかし団吾からは相手にしてもらえません。

諦められない「てん」は団吾の後を付けると、そこは団吾の別宅でして、「お夕」がいました。お夕は体調が思わしくないようで、師匠の娘さんである「お夕」をしばらく面倒を見てやっているだけだと団吾は言っています。

一緒に帰ろうと言う「てん」にお夕は「あの人のところに戻る気はありません」と厳しい表情で返していました。精も根も尽き果てたと。どこまで本心かはわかりませんが……。

団真が言うには師匠は団吾とお夕を一緒にさせようとしていたみたいですね。でも団真がお夕と駆け落ちをしてしまったということでした。団吾のお夕への接し方は腫れ物に触るように、他の人との接し方とは全く異なっていましたね。団吾にとってお夕は憧れの人みたいな存在なのでしょうか。

 

 

藤吉が長屋芸人を怒鳴る

藤吉は「万丈目歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」が経営する一膳飯屋「万々亭」に行くと、長屋芸人のうち吉蔵とキースとアサリが岩さんを責めているところに出くわします。

現在、長屋芸人たちは藤吉が団吾と専属契約を交わそうとしていることに反対して、ストライキを敢行しています。が、61話で岩さんが他の長屋芸人を裏切って舞台に立っていたのです。岩さんは初孫が生まれたそうでお金が必要だったようです。

それだからって俺らを裏切るのかと長屋芸人は尚も岩さんを責め立てていると、藤吉がテーブルを叩いて怒り出すのです。お前らは文句を言うだけで稽古もせず何をフラフラしているのだと。

自分が団吾と契約するということは自分たちの出番が少なくなる、最悪無くなるかも知れないのは事実かもしれませんけど、藤吉としては、だからといって不貞腐れるのではなくナニクソと芸を磨く方向へ奮起してもらいたかったのです。長屋芸人たちは自分にとって家族同然と思っているからこそ厳しく接していたのでした。

長屋芸人たちはそんな藤吉の本心を知って今後どのようなリアクションを見せるのでしょうか……というところです。

おそらくキースはアサリとコンビを組むことになるのでしょう。以前藤吉から言われていましたからね、2人でやったら面白そうだと。エンタツ・アチャコ。吉蔵は歌子と夫婦漫才をすることになろうかと思いますが、歌子は店をやっていることもあってまだ先かなと感じます。

 

 

おわりに

いや、お夕は結局は藤吉と同じような思いで団真を突き放しているのだと思いますけどね……団吾もお夕を奪おうとは思っていない感じでした。団真の復活と団吾の契約はセットで考えるべきところでしょう。 

 

瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に あはむとぞ思ふ

崇徳院の歌のように、川の流れは岩によって一時的に分けられても岩を通り過ぎれば再び合流して同じ流れに戻るという歌のとおりに推移するはずです。