NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年11月13日放送の37話は寄せ小屋の屋号が「風鳥亭」に決まりました。
以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
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『わろてんか』第7週「風鳥亭、羽ばたく」
2017年11月13日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第7週「風鳥亭、羽ばたく」の放送が始まっています。
『わろてんか』の時代設定は幼少期が明治35年（1902年）でしたから、第6週現在はそれから10年後、明治45年ほどでしょうか。
本作のヒロイン「藤岡てん（ふじおか・てん、演：葵わかな）」は17歳です。「てん」は幼少期に京都の「薬祭り」で出会った大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉（きたむら・とうきち、演：松坂桃李）」と、藤吉の実家のある大阪は船場（せんば）の老舗米問屋「北村屋」へと駆け落ちしました。
しかし、「てん」は藤吉の母で店を切り盛りしている「ごりょんさん（御寮人さん）」こと「北村啄子（きたむら・つえこ、演：鈴木京香）」から嫁とは認めてもらえず、女中として北村屋で働くことになりました。
ライベル店に番頭を引き抜かれて店の経営が傾きかけたところへ、藤吉が多額の借金をこさえたことが決定打となり、北村屋は店を畳むことになります。藤吉と「てん」と「御寮人さん」の3人は藤吉の芸人仲間「キース（演：大野拓朗）」だったか「万丈目吉蔵（まんじょうめ・きちぞう、演：藤井隆）」だったか忘れましたが、彼らから売れない芸人が暮らす貧乏長屋を紹介され、そこに住まうことにしました。
藤吉は「てん」からの勧めで寄席小屋の経営に乗り出し、大阪・天神にある閉店している寄席小屋を見つけ、主の「亀井庄助（かめい・しょうすけ、演：内場勝則）」を説得して何とか譲り受けることになりました。
手に入れたと思われた寄席小屋は、元僧侶の太夫元「寺ギン（てら・ぎん、演：兵動大樹）」に横取りされそうになりましたけど、儀兵衛から500円（現在の価値では500万円）を借りて、寄席小屋を買い取る形で解決しています。
寄席小屋の名前は「風鳥亭」
いよいよ本格的な寄席小屋の経営のために動き始める藤吉と「てん」でしたが、座敷に並べる座布団や客に出す湯のみ、煙草盆、火鉢、傘、提灯、看板、太鼓など備品を一切用意しておらず、まずは備品集めから始めました。
キースや吉蔵、吉蔵の妻「万丈目歌子（まんじょうめ・うたこ、演：枝元萌）」、キースと俄芸人「アサリ（演：前野朋哉）」、「岩さん（がん・さん、演：岡大介）」のおかげもあって何とか揃ったようです。座布団や湯呑みは閉店する予定の料亭などからもらい受けています。看板や提灯などはさすがに新品でしょう。屋号を入れる必要があるので。
「てん」は備品集めをしたり、集めた備品を洗ったり破れた箇所の補修をしたりしていて、キースたちは小屋の掃除、御寮人さんは「てん」のために自分の古い着物を仕立て直していました。御寮人さんも「てん」を受け入れつつあるようですね、嫁としてはまだ認めていないですけど。
藤吉は「番組」作りをしています。番組とは寄席でどの芸人をどの順番で出演させるか、いわゆるプログラムを組んでいるということです。藤吉は寄席に仲間のキースとアサリ、吉蔵、岩さん（岩男）の皆を出演させるつもりです。他にも噺家と交渉して出てもらえることになったようですが……これは嫌な予感しかしないですね。
着々と準備が進む中で、屋号がなかなか決まらないでいました。当初、藤吉は名字の北村の名前を使おうとしていましたが御寮人さんから許可が降りず、「てん」のアイデアで「風鳥亭（ふうちょう・てい）」としています。昔、藤吉からもらった小鳥の玩具がアイデアの元になっています。小さい羽で一所懸命風に乗って、大阪中に笑いを広めてくれたら、と「てん」は言っていました。
風鳥亭のモデルは「花月」？
風鳥亭は吉本興業の「花月（かげつ）」がモデルと思います。「由来は『花と咲くか、月と陰るか、全てを賭けて』との思いからとされる。命名者は桂太郎とされる - 花月 - Wikipedia」とありました。
おわりに
本文中にも書いたように、芸人が面白くないですから風鳥亭はあまり売れないと思います。芸人が面白くないというのはキースたちに才能がないというよりも、アイデア一つで面白くなる可能性があるという意味です。要するにピンでは売れない芸人。
ですから彼らはコンビを組ませる流れになるのではないかと。吉蔵は歌子と夫婦漫才をして普段吉蔵が歌子にいびられている様子を芸にした方が面白そうですし、キースとアサリは仲が悪いところを逆手に取ってコンビを組んだらよろしいかと思います。岩さんは……。
