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リリコが裕福な中年男性の後添いに?後添いの意味は何でしょう? - 朝ドラ『わろてんか』33話の感想

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NHK連続テレビ小説『わろてんか』、2017年11月8日放送の33話は「てん」の嫉妬が可愛い回でした。それと藤吉とリリコの過去が少しわかりました。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

目次

 

 

『わろてんか』第5週「笑いを商売に」

www.nhk.or.jp

 

2017年11月6日月曜日から朝ドラ『わろてんか』は第6週「ふたりの夢の寄席」の放送が始まっています。

『わろてんか』の時代設定は幼少期が明治35年(1902年)でしたから、第6週現在はそれから10年後、明治45年ほどでしょうか。

本作のヒロイン「藤岡てん(ふじおか・てん、演:葵わかな)」は17歳です。「てん」は幼少期に京都の「薬祭り」で出会った大阪の旅芸人一座の芸人「北村藤吉(きたむら・とうきち、演:松坂桃李)」と恋に落ち、藤吉の実家のある大阪は船場(せんば)の老舗米問屋「北村屋」へと駆け落ちしました。

ところが、藤吉の母で「ごりょんさん(御寮人)」こと「北村啄子(きたむら・つえこ、演:鈴木京香)」は「てん」を嫁とは認めず、「てん」を女中として北村屋で働かせます。

藤吉は啄子に「てん」を自分の嫁に認めてもらうべく、イギリス製の「電気式髪結い機」、いわゆるパーマ機を大量に仕入れて、店の借金を返そうとしました。購入資金は実家の家と土地を担保に借金をして。案の定パーマ機は欠陥品で、藤吉は大量のパーマ機と一緒に多額の借金を抱えることとなりました。

啄子にも借金の返済は無理と判断されたようで、啄子は店を畳む決意をし、店と土地を不動産屋に売った金で借金を返済しました。家と職ををなくした藤吉たち、藤吉のかつての芸人仲間たちから彼らが住まう貧乏長屋を紹介してもらい、そこに住むことになりました。

 

 

リリコが贔屓客の後添いに?

大阪の天神で、正月なのに開いていない寄席小屋を見つけた藤吉は、その小屋の雰囲気が気に入ったようで家主を探していました。正月の寒空の下、小屋の前に座り小屋をじっと見つめる男がいて、その男こそが家主でした。

家主の名前は「亀井庄助(かめい・しょうすけ、演:内場勝則)」と言います。この小屋で寄席を経営した旨を話す藤吉でしたが、亀井は頑として首を縦に振りません。藤吉としてはこの場所で寄席小屋をやりたいと心に決めたようで、亀井の首を縦に振らせようと毎日のように小屋に通っています。

そんな中、藤吉は旅芸人時代からの仲間で現在は女義太夫をしている「リリコ(演:広瀬アリス)」が金持ちそうな中年の男と仲良さそうに歩いているところを見つけます。リリコは藤吉に見られたと気付きバツが悪そうな表情をしていました。

リリコは藤吉たちと同じ芸人長屋に住んでいます。長屋の前の通りでリリコから夜に家に来て欲しいと言われた藤吉は言われたとおりにリリコの家に行くと、リリコは藤吉にすがるように「助けて」と言ってくるのでした。

あの中年男性はやはり贔屓の客のようで、リリコは男から「後添えになれ」と言われているようです。後添い(のちぞい)とは後妻(ごさい)のことですね。つまり男の妻は既に亡くなっていて、リリコを再婚相手をしようとしているのです。

お金には困らないどころか一生贅沢させてやると言われているリリコ。男のことが好きなのかと藤吉に問われると、好きとか嫌いとかではないと答えています。部屋を見ると、床に金額のほどはわかりませんがお札(お金)がありました。男はリリコを金で買ったのかと思った藤吉ですが、リリコはそんな人じゃないとそれを否定。お金は結婚の支度金だということでした。

リリコは「なぁ、あんた本気であの子(てん)と一緒になるつもりか? もしそうやったらうちは後添いになる」と言いますが、藤吉は「阿呆!自分を粗末にすな! お前にはお前に合うた男が必ずいてる!」とリリコには何の慰めにもならない言葉で諭そうとします。

慰めにもならないどころか、リリコにとって自分とは一緒になるつもりがないと言われている訳ですから辛い言葉ですね。リリコは籐吉を突き飛ばして家を出ていきました。藤吉は彼女を追いかけ何とか思いとどまらせようとしていました……が。

 

 

「てん」の動揺と嫉妬

家の外で藤吉とリリコがすったもんだしている様子を、俄(にわか)芸人の「アサリ(演:前野朋哉)」が見てしまっていて、翌朝に「万丈目吉蔵(まんじょうめ・きちぞう、演:藤井隆)」と「キース(演:大野拓朗)」に話してしまいました。

話を聞いたキースは「てん」という女がいながら他の女と色恋なんて見損なった、と怒っています。「おてんちゃんが可哀想やないか!」と。

ちょうどそのとき藤吉が家から出てきたので、キースたちはアサリの言っていたことは本当なのかと藤吉に問うと、否定はしませんでした。色恋ではないですけどすったもんだがあったこと自体は事実ですから。

しかもそれを「てん」が聞いてしまい、持っていた桶を地面に落としていました。ショックだったのですね。嫉妬する「てん」、藤吉はリリコの家に言っていたことは認め謝るものの色恋は否定します。

「てん」は言い訳は聞きたくない噂を信じている訳でもない、でも……と藤吉の着物の袖をギュッと掴んでいました。わかっているけど、どんな理由があってもやはり他の女のところには行って欲しくないと思っているのですね。可愛いというか意地らしい。

長屋ですから当然、御寮人も話は全て耳に入っているようで、藤吉が野菜を売りに行ったのを見計らって「てん」のところへ行き、「要らん焼き餅は一銭の得にもならんということや」「あの子(藤吉)は嘘つけへん子や。あの子を信じた方が得になるちゅうことです。まあ喧嘩して里に帰ってもろても構しまへんけどな」と彼女なりに慰めていました。

 

 

藤吉とリリコの絆

リリコは「てん」に自分と藤吉の過去を語りました。藤吉が再びリリコの家に行っていたので、「てん」がリリコの家の近くで籐吉を待っていたのですね。それを見つけたリリコが藤吉の前で語っていました。

「この人(藤吉)な、昔旅芸人の一座におったとき、身売りされそうになったうちを助けてくれたんよ」

「てん」は驚きましたが、リリコはそんな「てん」を見てお金持ちのお嬢様にはわからないだろうけど、貧乏な家庭の娘が売られることはよくあることだと言います。

いよいよ売られそうになったリリコを体を張って救ってくれたのが藤吉だったそうです。その後女義太夫として頑張ってきたもの自分を助けてくれた藤吉と一緒に居たかったからだと。

 

 

藤吉の目利きの才能

藤吉と居られないのなら後添いになって楽な暮らしをさせてもらう、女義太夫も才能がないから辞めてやる、というリリコに対して藤吉は、そんなことはないお前の語りには魂があると反論していました。

「俺は芸を見る目だけは自信があるんや」

やはりその設定が来ましたかという感じですね。「てん」には商才があり、藤吉は芸の目利きの才能を持っている、この2人の才能が合わさって商売が繁盛するという流れです。

キースやアサリ、リリコ、吉蔵や妻の「歌子(まんじょうめ・うたこ、演:枝元萌)」、それに「岩さん(がん・さん、演:岡大介)」も藤吉に見出されて有名な芸人になっていくのでしょう。

 

 

おわりに

「てん」の実家の「藤岡屋」では、父親の儀兵衛が身体の具合を悪くしている描写がありました。儀兵衛は妻「藤岡しず(ふじおか・しず、演:鈴木保奈美)」にこのことは誰にも言うなと口を封じていましたが、手代をしている「てん」の従兄「武井風太(たけい・ふうた、演:濱田岳)」がその様子を見ていました。

後に風太は京都を離れ大阪を訪れていたので、次回彼は「てん」の前に現れて儀兵衛のことを伝えるのでしょう。その他に用事はないと思いますので。父のことを聞いた「てん」は実家に帰るのでしょうか?