ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

キノが将来シズと再会したら「あの人は死ぬほど驚くかもね」と言った意味は何でしょう?怖い台詞です - アニメ『キノの旅』4話の感想

スポンサーリンク

毎週土曜日(金曜深夜)00:30より、TOKYO MXにてアニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』が放送されています。

2017年10月28日の放送は第4話「船の国」でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

目次

 

 

スポンサーリンク

 

 

アニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』

www.kinonotabi-anime.com

 

2017年10月28日の放送は第4話「船の国」でした。

 

 

4話「船の国」

4話は、2話で「キノ」とモトラドの「エルメス」が訪れた「コロシアム」の国で出会った、元王子(?)の「シズ」と人語を話せるサモエド的な犬の「陸(りく)」がメインに物語が展開していました。

シズと陸は「船の国」と呼ばれる国に入国し、国の長から提案されたことは自分たちと一緒に民衆を監視する役割を担うか、それとも民衆と同じ生活をするかで、シズは後者を選びました。長たちはシズの選択を受け入れ、案内人として「ティー」という名前の女の子を付けます。Twitter画像の女の子がティーです。

 

 

船の国の生活 

シズは「船の国」の民衆と同じ生活をする選択をしたので溶け込もうとします。しかしろくに仕事もなく退屈な日々でした。

5日ほど経った頃でしょうか、民衆の陰口が聞こえていました。それはシズに対してです。数日程度の滞在なら旅人は民衆に歓迎されるようですけど、日数が経ちそこで生活するようになると態度が変わってくるようです。つまり排他的であると。

シズは民衆の生活が非常に貧しいこと、船の構造的欠陥がある(いずれ船が崩壊して沈む)こと、住人にそのことを知らせても住人に危機意識が全くと言っていい程ないことで、我慢できずに国の長に直談判に向かいました。

 

 

シズとキノの再会

ところが国の長連中は聞く耳をもたず、シズは実力行使に出ることに。一人の番人がシズの前に現れ立ちふさがり、戦闘が開始されると、何とその番人はキノでした。

キノはシズより後と思われますが船の国に入国していて、彼女(?)は民衆を監視する役目を選択したようです。キノはシズの顔は覚えていましたが名前は忘れていました。陸のことは覚えていましたが……ということは、物語上はコロシアム回から長い期間が空いているのでしょう。アニメでは2話ほどしか空いてません。

2人が顔見知りと知った国の長は、シズとキノが共謀したと判断して2人とも排除しようとします。シズとキノは長を倒して、というか2人が自分の目の前まで攻め上がったことを機に、長たちは自分たちの権限を放棄してしまいました。どうやら人ではなくコンピュータが国を管理していたようです。

「いいだろう……次はお前だ。そして一緒に生きろ」と言い残しています。シズに対して国の長になれと言ったのでしょうか。

 

 

船に残る選択

船の国を陸地に着けて、シズは民衆を解放します。もう今までの過酷な環境下で暮らす必要はない、もう自由だと。

ところが民衆は、陸地が船のように揺れないことに違和感を覚えていますし、船がいずれ沈むし未来はないというシズの言葉もこれまで何ともなかったのだからと信じません。これまで通りの生活を望んだのです。

長からペットのような扱いを受け続けた結果、民衆たちは自らの力で考えることも生きる術も忘れていて(忘れてというかそもそも知らない)、船の国の環境下でしか生きられなくなっていました。周りからどんなに劣悪な環境と受け取られても彼らにとって船は故郷なのです。

 

 

船の国の事情

いつの間に番人の1人(1体?)と仲良くなっていたエルメスが言うには、船の国にある船が漂流しました。その船はティファナ号といい、船にいた大人は全員、新種の疫病にかかって死んでしまい、生き残った子供だけが乗っていました。

その子供たちが船の国に移り住むことになり、彼らの子孫が現在、船で生活をしているのです。ティファナ号を制御していた人工知能が船の国に乗り移って(どうやって?)国の長となりました。AIは人々をまとめて生かそうとしました。陸地で暮らしてはAIでは人々を守れないと判断し、海の上での生活を選択したようです。

ティーは外部の人間でした。外部から船に入ったある夫婦が船の国で産み、捨てられた子がティーです。長たちはティーを大事に育てたようですけど、外様ですから住人には受け入れられず、関わろうとしません。ティーの本当の名前はティファナ、船の名前と同じ、長から名付けられたようです。

 

シズはそんなティーの事情を知らず船に戻そうとし、ティーにナイフで腹部を刺されます。

ティーにとっては迫害されている船にはもはや戻れず、シズからも手放されそうになったことで戻る場所がなくなっていたのです。だからといって刺す理由はないと思いますが……。

 

 

「あの人は死ぬほど驚くかもね」の意味は?

シズは陸とティーと一緒に旅を続けることにしました。腹部の刺し傷はキノの手当もあって、後に癒えています。

別れた後、キノはエルメスが「将来あの人に会ったら、そのときは……」と言ったことに対して「そうだね、あの人は死ぬほど驚くかもね」と返事をしたのですが、この言葉はどのような意味があるのでしょうか? 全くわかりませんでした。

本当にどういうことなのでしょうね……言葉の表面的な意味を捉えれば、将来キノの容姿が今とは大きく変わる可能性を示唆しているように受け取れます。

そこから考えられることは、キノはキノとして旅を続けていますが、キノという名前だけが旅をしているということでしょうか。言っている意味がわからないですよね……つまり、2代目キノ、3代目キノと、旅をする人間が変わってもキノの名前を襲名することでキノはキノのまま、そういうことでしょうか?

キノが名前だけで人物が変わっていたならシズは死ぬほど驚くでしょう。驚くというか恐ろしいです。とするとエルメスって一体……という別の怖さもあります。奴こそ本体なのでは。

※私は原作未読なので出鱈目なことを書いている可能性は極めて高いです。妄想です。

 

 

おわりに

シズにとって船の国が定住の地とはなりませんでした。いつか自分が定住する地を見つけられると良いですが、彼の場合永遠に来ないような気もします。

今回の寓話としての教訓を考えるに、シズは王となる他に定住の道はなさそうに感じられます。キノは前回はあれでしたけれども、基本的にはその国の方針に従う姿勢を見せます。一方でシズは国の方針が自分の考えと合わないならば、国王を殺してでも正そうとする、立場が違えば非常に危険な思想の持ち主です。

今回も、結果として船の国の民衆たちの寿命を縮めたかもしれないので、シズがした行いは彼の自己満足でしかないとも受け取れます。せめて行動を起こす前に民衆に説明して説得し納得させる必要があったかなと思います。説得も難しかったですけどね。でも国をひっくり返すためには民衆を味方につけることが何より大切かなと思います。

スポンサーリンク