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キノが国に介入する基準がいまいちわかりませんでした - アニメ『キノの旅』2話と3話の感想

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毎週土曜日(金曜深夜)00:30より、TOKYO MXにてアニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』が放送されています。

2017年10月21日の放送は第3話「迷惑な国」でした。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series』

www.kinonotabi-anime.com

 

2017年10月21日の放送は第3話「迷惑な国」でした。

私は先週旅をしていたため2話の記事を書いていません。録画していたので2話は帰宅後に観ました。

 

 

2話「コロシアム」

2話で「キノ」とモトラドの「エルメス」が訪れた国はサブタイトルにある通り「コロシアム」の国でした。以前は素晴らしい国だったという話でしたが現国王になって以来「コロシアム」を見世物にする国になったようです。

この国では、3ヶ月に一度、賞品目当てのならず者たちやキノのような旅人をコロシアムで戦わせています。優勝者には国王より市民権が与えられ、新たなルールを一つ追加することができる、だったでしょうか。コロシアムでは、武器は自由、相手が認めた場合のみ降参が認められ、敵前逃亡は死刑、勝負を拒否すれば一生奴隷です。

キノはコロシアムで、対戦相手に降参をして欲しいと申し出て無用な戦闘を避けようとしますが、相手は市民権や商品目当てですから悉く断ります。キノは仕方なく相手を倒して行き、順当に勝ち進んで決勝戦、決勝の相手は「シズ」といったでしょうか。シズはキノに戦う前に降参をして欲しいと、キノがこれまでの対戦相手にしたのと同じ提案をします。

キノはこれを断ると、戦闘開始、シズは日本刀を使いキノの銃撃を弾きます。日本刀最強説。が、キノも負けじと応戦し、シズの頭部を打つフリをして自分とシズの直線上にいた現国王を銃で撃ったのです。国王は即死。

 

国王が死に、今国で一番強くなったキノは観客として殺し合いを楽しむ国民に対して、全国民で戦って一番になった者がこの国の王とする、と宣言しました。自分たちで殺し合いをしろと。

一気に戦いの火蓋が切って下ろされます。観客同士の殺し合いです。キノとエルメスは即座に国外脱出、シズも脱出していたようで、表でキノたちに声をかけてきました。

キノはシズが先代の国王の孫だと知ります。つまり現王の息子。シズは優勝し現国王から市民権を授与される式典で国王を斬ろうとしていたようです。

キノは新たなルールを設けた後、シズが新たな国王になるものと思っていたようです。キノを除けばあの場で最も強い人間はシズでしたから。ところがシズは国王の座に就こうとはしませんでした。理由がどうであれ自分は親を斬ろうとした人間だから、国王に相応しくないと感じているようです。

「シズ」のCVは「梅原裕一郎(うめはら・ゆういちろう)」さん、シズのパートナーでサモエドのような白い大きな犬が「陸(りく)」で、CV「松田健一郎(まつだ・けんいちろう)」さんです。陸は人語は話し、エルメスとは良いライバルになりそう。

シズと陸はバギーで旅に出ていて、今後定住後を探すようです。今後も登場しそうですね。

2話でキノは国の在り方に対して踏み込んでいました。1話を観る限り、キノはその国その国のルールに従う人なのだと思っていましたが、そうでもないようです。今回キノが国王を殺すことにした理由は、私には感情的なものだったように受け取れました。他人を殺し合わせて国民はそれを観て楽しむのではなく、殺し合いなら自分たちでやれよと。

 

 

3話 「迷惑な国」

キノとエルメスは今回、巨大な灰色の動く物体に遭遇します。その物体はそのものが国のようで、キノが物体に手を振ると物体から入国するかと尋ねてきました。キノはそうだと応えると、Twitter画像にあるおじさんが迎えに来てくれ歓迎を受けました。

この常に移動を続ける動く国で5-10日間ほど過ごすことにしたキノ。この動く国は、中心にある動力炉で動いています。しかし、動力炉がオーバーテクノロジーでできているようで、今住んでいる国民では制御できないようです。そして国自体を移動させることで動力炉から生み出されるエネルギーを消費し続けないと炉が暴走して大爆発を起こすということでした。なので常に動いている必要があるということです。

動く国家はキャタピラで動いています。通った後はキャタピラの跡が付いていて、被害が大きく出てしまっているようです。周りに多大な迷惑をかけています。

 

そして、あるとき国を壁で固めている要塞のような国家に出くわします。その動かない要塞国家に対して動く国家は横切らせてくださいと要求します。要塞国家は動けませんから当然受け入れられません。しかし動く国家も動かないと破滅してしまいますから、通ろうとします。

要塞国家はそんな動く国家に対して砲撃を加えました。排除に動いたのです。しかし、技術力の差は歴然で、動く国家の壁が壊されることなどありませんでしたし、動く国家はレーザー兵器を使って要塞の壁を突破して通過していきました。要塞国家の畑を潰して。

動く国家は他に大きな迷惑をかけています。一方、要塞国家も要塞国家で壁を作ることで他の国の人間を通さないようにし、通行料を得ていたようですから、こちらもこちらで他に迷惑をかけていますよ、という話でした。どっちもどっち。

動く国家はそんなに技術があるのならどうして浮遊できないのかという疑問があります。キャタピラで動くにしてもある一定の場所を回り続けていれば他の国との軋轢など生まれづらいでしょうに、とも思いました。

 

 

おわりに

2話のキノはキノらしくないのだろうと思います。3話しか見ていないのでわかりませんが。感情的に動いているキノはおそらく珍しいのではないかと。

3話でも、どちらの国も自分たちのルールが絶対で歩み寄るつもりは一切ないところで、2話のコロシアムの国のように身勝手な言い分をしているだけのようにも感じられます。ところがキノは3話では動く国に対しては何もしなかったのですね。

動く国は、今回の要塞の国のように抵抗をする国だけではなく、無抵抗の国も蹂躙する危険性がある訳で、そういう意味で無関係な人間たちを殺してしまう可能性がある存在です。キノはそれに対しては何も思わなかったのでしょうか。