ディスディスブログ

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ボンドルドのマッドサイエンティスト感がやばい。ミーティは最後にリコを救ってくれました - アニメ『メイドインアビス』13話(最終回)「挑む者たち」の感想

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毎週土曜日(金曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『メイドインアビス』が放送されています。2017年9月30日の放送は第13話、最終回1時間SPでした。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『メイドインアビス』

miabyss.com

 

2017年9月30日の放送は第13話「挑む者たち」でした。

 

 

 『メイドインアビス』の設定

本作『メイドインアビス』の、特にアビスの深界の設定について、基本的なことを書いていきます。

 

アビスの深界の階層について

『メイドインアビス』のアビスの深界の階層は少なくとも6つあるようです。

深界一層は「アビスの淵」と呼ばれ、一層だけで1,350mの深さがあるとのこと。

深界ニ層は「誘いの森」。ここから上昇負荷も急にきつくなります。リコたち「赤笛」がここまで降りればもう追手はかからなくなり、「自殺」扱いされるそうです。

ニ層のある地点から森がねずみ返しになっている「逆さ森」に入ります。気流が不安定で空の猛獣もたくさんいます。

深界三層は「大断層」。4,000mを超える垂直の崖が立ちはだかります。

深界四層は「巨人の盃」。ここへは「黒笛」以上だけが行けます。深度は約7,000m。

深界五層は「亡骸の海」。ここへは「白笛」だけが行けます。五層から戻ってきた人は数えるほどしかいません。

深界六層は「還らずの都」。白笛が六層に潜ることは二度と帰ってこられないことから「ラストダイブ」と呼ばれます。

 

「アビスの呪い」について

「アビスの呪い」について。アビスへの探窟は帰路に問題があります。深く潜るほど帰路における身体的な負担が重く激しくなります。

深界一層は「軽い目眩」、深界ニ層は「吐き気と頭痛と末端の痺れ」、深界四層は「全身に激痛・流血」、深界六層から「人間性の喪失もしくは死に至る」、です。

 

探窟家のランク(笛)について

探窟家が首から下げている「笛」について。リコたち笛赤笛は「見習い」で、青笛が「一人前の探窟家(15歳以上)」、月笛が「師範代」、黒笛が「達人」、白笛が「人の限界を超えてアビスに挑む鉄人」という分類です。

9話現在、アビスに潜っている白笛は5人いるようです。「殲滅卿」こと「殲滅のライザ」と「不動卿」こと「動かざるオーゼン」、「先導卿」こと「選ばれしワクナ」、「神秘卿」こと「神秘のスラージョ」、「黎明卿(れいめい・きょう)」こと「新しきボンドルド」です。

 

 

13話(最終回)「挑む者たち」

本作のヒロイン、大穴の街「オース」にある「ベルチェロ孤児院」の孤児の一人「リコ」は、探窟家になるための訓練で潜っていた巨大な穴「アビス」の深界一層で「レグ」と出会い、2人は白笛の探窟家でリコの母「ライザ」に会うためにアビスの底を目指してダイブを始めました。

深界二層では白笛の1人「不動卿」「動かざるオーゼン」こと「オーゼン」と彼女の弟子「マルルク」と出会い、オーゼンから生存訓練を受けた後、深界三層「大断層」へと下って1話でリコたちを襲った怪物「ベニクチナワ」を倒し、深界四層「巨人の盃」へ辿り着きました。

四層ではモンスター「タマウガチ」に襲われ、リコがタマウガチの猛毒を受けたことでレグはリコを連れて逃げる決断をします。しかしリコはタマウガチの毒と逃げた際の上昇負荷の「アビスの呪い」にかかったことで瀕死状態に陥ります。

リコが死へ近づいていく中でレグが出会ったのが「ナナチ」でした。ナナチは自分のアジトにリコをおぶったレグを連れていき、リコを治療してくれました。アジトには「ミーティ」という肉の塊のような生物(?)も存在し、ナナチは自分とミーティがいずれも「ナレハテ」だと告白しています。

前回12話は、レグがナナチと共闘してタマウガチと再戦、倒せはしませんでしたがモンスターの武器である毒針を8割ほど捨てさせ、退かせることに成功しています。

 

 

ナナチとミーティとボンドルド卿

12話の最後、ナナチはレグの放った「火葬砲」を見て、レグにミーティを殺して欲しいとお願いしています。その流れからナナチとミーティがどうしてナレハテになったかが判明しています。

Twitter画像はナナチのナレハテになる前です。ナナチはやはり女の子でしょうか?

彼女(?)たちを人間からナレハテにした張本人は、私たちの想像通り白笛の1人「黎明卿(れいめい・きょう)」こと「新しきボンドルド」でした。

ただ正直申し上げるとこの話はかなりのグロシーンでしたから、私は一度通して観ただけです。二度観る気は起きません。ですから詳しい内容は書けません。覚えきれないので。グロというか胸くそというか。

 

ボンドルドは地上で(?)子どもたちをたくさん集めて深界五層の研究所まで連れていき、そこで実験をしていました。何の実験をしていたか、それはアビスのついての実験です。アビスの呪い、深界六層の呪いは「人間性の喪失、あるいは死」です。その解明にあるようです。

ボンドルドは子どもたちに対しても丁寧な言葉づかいをしていて、一見すると紳士です。紳士なのですが人を人と思わない行いはまさにマッドサイエンティストです。パワードスーツを全身にまとっているため、顔を含めて見た目は一切わかりません。

ナナチとミーティを2つにわかれたエレベーターのような装置にそれぞれ入れて、五層から六層に降ろし、そこから再び五層へ上昇させて2人に呪いを浴びさせていました。他の子どもたちも同様の実験をしていて、エレベーターが降りたところには現在のミーティのようなナレハテがたくさん蠢いています。

上昇負荷がかかると、ナナチは獣化し、ミーティは肉の塊のような存在へと変わっていきます。そのエレベーターのような装置には負荷をエレベーターの一方へ偏らせることができるようで、ミーティはナナチの負荷まで受けていたのです。全身から血液や体液が流れ、どんどんと肉の塊へと変わっていき、その中でミーティは血などを流しながらもナナチに「コロシテ」と懇願するのです……グロい。

研究所に戻されたナナチはボンドルド卿の実験の手伝いをすることになったようです。しかし手伝うことはせず、人間の頃のミーティの姿をスケッチすることばかりをしていたようでした。

しかし、ある時ボンドルド卿に呼ばれてミーティのところへ行くと、ミーティはナレハテになったばかりでなく、死ななくなる能力を得ていることを知らされます。ナレハテになった後も様々な実験に使われていて、手足を切ったり磨り潰したとしても再生されると……。

不死の力はある意味で永遠の憧れかもしれませんけど、肉の塊となったミーティが死ぬことができないことはどんなことよりも辛い現実でした。死ぬことすら許されないのです。

非人道が過ぎるボンドルド卿からナナチは逃げました。ミーティを連れて。逃げた先が今レグとリコがいる四層のアジトということです。

 

 

ミーティとの別れ

事情を知ったレグはナナチの願い、ミーティの死を叶えることにしました。レグはその代わりにミーティが死んでも、リコを回復させた後もナナチが死なないことを条件につけています。確かにそう約束しなければ、ナナチはミーティの後を追って死んでいそうです。

ミーティは再生能力があるにもかかわらず左目が失われています。名前が聞き取れなかったのですが、ボンドルド卿の実験の中で、ある遺物を使ったところミーティの左目だけが再生されなかったということでした。その遺物の力とレグの「火葬砲」の力がとても似ているところにナナチは着目し、レグの火葬砲でなら不死のミーティを葬ってやれるのではないかと考えたのです。

ナナチはこれまでも様々な手を使ってミーティを葬ってあげられるかを試していたようです。その結果の薬やリコから毒を奪うキノコなどの知識なのでしょう。悲しい。

アジトの前でしょうか、少し広い場所にミーティとミーティの思い出の品を集め、そこへレグが火葬砲を放ち、ミーティを葬ることができました。消し飛んでいます。涙の別れ、解放してやれたことへの安堵も少なからずあるでしょう。

Twitter画像のナナチの隣りにいる子がミーティの人間ver.です。体つきを見るにミーティは確実に女の子でした。

 

 

リコの復活

火葬砲を放った後、シャットダウンしてしまうレグ、2時間後にアジト内で目を覚ますと眼前には料理をするナナチとリコの姿を認めます。リコ復活です。

ナナチが料理をしていたところリコが近づき、あれこれと料理のアドバイスをしている様子でした。出来上がった料理はTwitterにある「ガンキマスの揚げ焼き」で、とても美味しそうです。料理が苦手なナナチとレグには特にご馳走だったことでしょう。ヨダレと涙を流しながら食べていました。美味しいという感覚を久しぶりに、あるいは初めて味わったナナチです。

リコは意識を失っている間ある悪夢を見ていたそうです。怖い夢で、何か狭い岩の間のような場所に押し込められて、岩がどんどん狭くなっていきナレハテのような物になる夢です。

話し方すらわからなくなってただ泣いていたときに、遠くから自分とは別の無き声が聞こえてきて、その子も怖がっていると感じたリコはその子の目と自分の目を触れさせていたそうです。怖がっていたけど自分より怖がっている子が目の前にいて、声も出せないけど目だけで「大丈夫だよ」とずっと寄り添ってあげていました。

ところが、あるとき煙のような臭いがしてきたと思ったら、その子の泣き声が止んでいました。その子は振り向かずに行ってしまったけど横顔が見えて、リコがずっと見てきた探窟家たちと同じ憧れに溢れた目をしていたそうです。その目を見ていたら自分が何になりたいかを思い出して、行かなきゃと思って必死に走っていたら、目が覚めていたということでした。

自分の意識がミーティとリンクしていたこと、ミーティの死、それを強く感じさせると同時に、リコの意識が取り戻せたことは、ミーティが死ぬ直前にナナチたちにしてくれた最後の贈り物なのだと思わせます。

リコはタマウガチの毒とその後のレグの行為によって左手の自由を失いました。親指だけは少し動かせるようです。それを親指以外動かなくなってしまったと捉えるのではなく、親指だけ動かせるようになったと捉えたリコはやはり強いです。

グローブのような補強具を作っていたので、リコは今後それを左手に装備して旅をするようです。リコの腕からキノコを取り外すときはまたグロかったです……。

 

 

おわりに

リコはレグと同様にナナチを冒険に誘いました。ミーティとお別れをしたナナチはそれを受け入れ冒険に同行することになりました。旅を続けていけばボンドルド卿との再会の機会が必ずやって来ます。そのときナナチは、リコとレグはどうするのでしょうか。

 

ボンドルドは非人道的な行いをしてきて、それは許されることではありません。しかし、彼はアビスの呪いを解明するという大義を抱いて活動をしていることもまた事実です。アビスの呪いが完全に解明されれば、後に多くの人命が助かるかもしれません。大義のために小義を捨てている。完全な悪とも言い切れないものがあるのですね、ボンドルドは。

彼を殺すことはアビスの研究が遅れることを意味します。それは探窟家、もっといえば人類にとって大きな損失でもあります。だからといってナナチやミーティ、他の子どもたちにした行いを許して良い訳ではありません。が、難しいところです。

 

最終回はこのように終わりました。この流れでいえば、絶対に2期があります。ナナチとボンドルド卿の対決なくして物語は終われないでしょう。観たい。いや、これ以上のグロもあるでしょうから観たくない気もします。