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エレノアたち光のリフの本当の敵は煙のリフではなく人間のエゴイズムかもしれません - アニメ『ザ・リフレクション』5話「ヴィーとマイケル」の感想

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毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『ザ・リフレクション』が放送されています。

 

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、大丈夫な方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ「ザ・リフレクション」

http://thereflection-anime.net/

 

2017年8月19日の放送は第5話「ヴィーとマイケル」でした。

 

  

イントロダクション

全世界を襲った謎の大災害。「リフレクション」と名付けられたこの現象は、おびただしい数の命を奪ったが、生き残った者たちに、ある特別な「力」を与えた--。
あれから3年。ニューヨークで行われた追悼セレモニーで、その「力」がテロという形で人類の前に突きつけられた。闇に染まった能力者に立ちはだかったのは、正体不明の男エクスオン、メタリックスーツを身にまとったアイガイ、エクスオンを追って、自ら戦いに身を投じてゆく少女、エレノア。
何故、リフレクションは起こったのか? 何故、彼らは人類に牙を剥いたのか? その謎が今明かされる--

『ザ・リフレクション』のイントロダクションです。本作アニメ『ザ・リフレクション』はオリジナルアニメです。全12話。

  

 

リフレクションとリフレクティッド

物語のキーワードは2つ、「リフレクション」と「リフレクティッド」です。

「リフレクション」とは、ある「現象」のことです。

その現象とは、ある日地球全土で同時に観測されたもので、緑色の光線が空を不規則に反射しつつ覆いつくしていき、光線は地表にまで到達することもあったのだそうです。

光と同時に黒い煙状の物質も現れていました。光は煙が地表に到達するのを防ぐように反射していたように見えたということです。

「リフレクティッド」とは「能力者」のことです。

リフレクション発生時に、地上に到達した光や煙に貫かれたことをきっかけにして、異能を得た人間のことをリフレクティッドと呼びます。

貫かれた人間は大抵が死んでしまいましたが、稀に生き残った人間もいて、彼らには常人とは異なる能力が宿りました。

「光」を受けた者は「瞬間移動や比較的人間の姿のままで発動できる能力」が多く、「煙」を受けた者は「獣化や液状化など、人の形を保てなくなってしまう能力」が多いということです。

単純に、光だから正義か、煙だから悪かについては今のところわかりません。しかし、基本的にはそのように考えると良さそうな雰囲気を感じます。

2話では煙を受けた者は犯罪者になる傾向があるとか何とか言っていました。

 

 

5話「ヴィーとマイケル」

3話で車椅子に乗る少女「リサ・リビングストン」が仲間に加わった、主人公の1人「エクスオン」と、彼に依頼され「レイス」なる人物を調べている少女「エレノア・エヴァーツ」は、エレノアの自動車(父の自動車)でニューオーリンズへと向かいました。

エクスオンは触れた相手の能力をコピーする能力、エレノアは短距離の瞬間移動の能力、リサは乗っている車椅子を変形させ空をも飛べるロボットにし、自身がロボットに乗り込み操縦する能力を持っています。

エレノアはミシェル・アレンという名の女性を捜していて、その最中に自身のリフレクティッドとしての能力が街の人々に知られることとなります。騒ぎを嗅ぎつけたのか、人から「マーチャント・アンド・トレーダー(商店と商人)」と呼ばれる、褐色の肌にドレッドヘア、サングラスを掛けた男と、鋼鉄に包まれたような怪物が突如として現れ、エレノアは連れ去られてしまいました。

連れ去られたときに何故か瞬間移動の能力を使わなったエレノア、連れ去られた場所には数十人の人がある場所に集められていました。ここまで4話。

 

 

マイケル・ホーデンとヴィー・レ

人から「マーチャント・アンド・トレーダー」と呼ばれているドレッドヘアの男は「マイケル・ホーデン」といい、彼自身がリフレクティッドです。

彼はリフレクションの光を受けた人間で、光を浴びたと同時に視力を失っているようです。視力を失った代わりに「リフレクティッドだけが見える能力」を得られました。

ヴィーとはマイケルの側にいる怪物のことです。エンドクレジットには「ヴィー・レ」とありました。ヴィーは元々マイケルの妻(か彼女)で、2人が暮らす家で一人でいるところ、リフレクションの煙を浴びて怪物化してしまいました。

ヴィーが鋼鉄の鎧のようなものを身にまとっているのは、彼女が閉ざした心の殻だとマイケルは言います。自分を憎み、許せず、拒絶した。そんなヴィーですが、彼女?はマイケルを助ける動きを見せます。相容れないとされる光と煙ですがマイケルとヴィーはそうでもないようです。

マイケルとヴィーはリフレクティッド、それも光を浴びた者だけを集め、匿っていました。リフレクティッドに対する人々の偏見と差別から彼らを守るために。噂にあるような売りさばいたり食べたりは一切していませんでした。

煙を浴びた者は、利己的で自己の暴力衝動に忠実で、人を殺すことを厭わない、光を浴びた者とは相容れないとマイケルは考えています。

 

 

保安官とスティール・ルーラー

4話からリフレクティッドに対して強い偏見・差別を見せていた人間の保安官(?)が登場しています。

保安官はエレノアたちが探している「レイス」の配下「スティール・ルーラー」から金を受け取り、マイケルとヴィーがリフレクティッドを匿っていた場所を調べ、仲間(雇った?)とともにリフレクティッドたちを殺そうとしています。

保安官はリフレクティッドを嫌っているのに、自分の金になることや自分のためになることであれば、嫌いなリフレクティッドとも手を組む利己的な人間でした。

保安官とその仲間がマイケルたちの隠れ家を突き止め、襲おうとしたため、マイケルとヴィーとエレノアが守ろうと立ち向かいましたが、保安官たち人間相手に手を出せずにいます。

そこへ4話でエレノアが助けた黒人の少年からマイケルたちの居場所を聞いたエクスオンやリサが助けに来て、保安官とその仲間たちを捕獲、後に現場に現れスティール・ルーラーの部下の電気を操る新キャラのリフレクティッド「ヴォルト」も倒していました。リサ・ロボットが現状最も強そうです。

しかし、スティール・ルーラーたちによって隠れ家のリフレクティッドたちは皆連れ去られてしまっています。

 

 

おわりに

本作品の重要なテーマが出てきたように思います。それはマイケルの人間の偏見やエゴイズムの方が恐ろしい的な発言です。こういう物語にありがちなテーマではありますが、リサたちのリフの本当の敵は煙のリフではなく人間かもしれません。

相手を傷つけること殺すことに躊躇をしない煙のリフ相手に対し戦うことはできても、ただの人間相手にそれができるのか、という問題は今後もエレノアたちの前に立ちはだかりそうです。

煙のリフは利己的で破壊衝動に忠実な傾向はあります。しかし今回のヴィーを見ていると、必ずしも全てが全てそのようなリフではないことが窺え、その点も今後の注目点かもしれないですね。煙のリフにだって良いリフはいるかもしれず、光のリフにだって悪いリフがいるかもしれない、という可能性。