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ロシウはマギン司祭の息子なのでしょうか?欺瞞が悪とは限らないという話です - アニメ『天元突破グレンラガン(再)』5話「俺にはさっぱりわからねえ!」の感想

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2017年7月6日木曜日(水曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『天元突破グレンラガン』が放送されています。再放送です。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『天元突破グレンラガン(再)』

天元突破グレンラガン

 

2017年8月3日の放送は第5話「俺にはさっぱりわからねえ!」でした。

 

 

イントロダクション

遥かな未来。

人々は地中に穴を掘って家を造り家畜を飼い、時折起きる地震と落盤に怯えながら何百年も息を潜めるように暮らしてきた。

そんな村の一つ・ジーハ。

村を広げるための穴掘りをしていた少年・シモンは、ある日、掘り進んだ先で偶然、不思議に光る小さなドリルを見つける。

そして、シモンの兄貴分である青年・カミナ。彼は、村の上には「地上」があることを信じ、グレン団というチンピラグループを率いて天井を突き破って外へ出ようと目論んでいた。

そんなある日、地震と共に村の天井が崩れ巨大なロボットが落ちてくる!

カミナは確信する「やっぱり地上はあった!」

そして、無謀にも村で暴れるロボットに立ち向かおうとする。

その時、更に地上から何かがやって来た。それは、巨大なライフルを持った少女・ヨーコだった。彼女は、ロボットを地上から追って来たのだ。

しかし、ライフルの威力では、倒すどころか足止めをするのが精一杯。

そんなピンチの中、シモンは、以前、地中から掘り出したモノをカミナとヨーコに見せる。

それは、顔だけの謎のロボットだった…。

このようなイントロダクションです。

 

 

5話から登場した人物

5話は主人公「シモン」の兄貴分「カミナ」が、彼らの生まれ故郷「ジーハ村」と同じように地下生活をしている村を訪れていました。訪れたというか地表から落ちたら着いた感じです。

その村人の中にカミナ率いる「グレン団」に加入した人物がいました。一気に3人増えました。Twitter画像の3人がそうです。

1人は「ロシウ」です。CVが「斎賀みつき(さいが・みつき)」さん。

公式Webサイトのキャラクターページによると、ロシウは「年の割に分別くさく、大人びた発言をする」とあります。

カミナとは正反対な性格をしているような少年でした。こういう融通が利かなそうなタイプは一度道を踏み外すと大きな過ちを犯してしまいがちですね。怖い。

ロシウの名前の由来は「後ろ」ですか。

後の2人は、まだ幼い子供の兄妹、男の子の「ギミー」と女の子の「ダリー」です。

ギミーとダリーは『機動戦士ガンダム』でいうところの「カツ」「レツ」「キッカ」でしょうか。ギミーはわんぱくで、ダリーは大人しい性格。

CVがギミーが「本田貴子(ほんだ・たかこ)」さんでダリーが「伊藤静(いとう・しずか)」さん。

名前の由来はギミーが「右」でダリーが「左」のようです。

他にもロシウたちが暮らしていた「アダイ村」の村長「マギン」などがいました。村民は、50人でしたか、いました。

 

 

5話「俺にはさっぱりわからねえ!」

4話のキタンたちと別れてから再び「ヨーコ」と「リーロン」を含む4人による旅を続ける「グレン団」一行、ある場所で地面が割れてガンメン「ラガン」「グレン」と共に地下に落下してしまいます。

 

 

アダイ村の顔神様

そこにロシウたちのいる「アダイ村(間?)」がありました。アダイ村の村民は、ガンメンと共に地表から降りてくたカミナたちを「顔神様の使い」として歓迎しています。

そんなアダイ村には独特な宗教観がありました。村には古いガンメンを「顔神様」として祀り崇める宗教があり、宗教によって村が治められていて、顔神様を崇める宗教を作った村長は司祭として君臨しているようでした。

ただでさえジーハ村に似た閉塞感のあるアダイ村の宗教やマギン村長に対して嫌悪していたカミナでしたが、村の存続のために行う「儀式」に対して、彼は露骨な嫌悪を示しました。

 

 

アダイ村の儀式

その「儀式」とは村の人数が50人を超えた場合に、クジを行い当たりを引いた者が地上に送るというものです。要するに生贄ですね。地上のことを何も知らずに放り出されてしまっては、まず生きてはいられないでしょう。

本来、クジの結果は神のみぞ知るということですけど、実際にはマギン村長が細工をして、身寄りのない者から優先的に選ばれていました。

村を存続させるための装置の役割を果たしていたのですね。村は非常に貧しく厳しい生活を強いられているため、村民の数は50人が限界のようです。

もちろんこれらのことはロシウたち村民は誰一人として知りません。

そんな村の在り方をきっぱりと否定するカミナに対して、ロシウは反発をしていました。村の何を知っているのかと。相棒のシモンも、アダイ村のことに対して無関係な自分たちが顔を突っ込むべきではないという立場を取っています。

そんなところに新たな敵のガンメンが地表から降りてきて、カミナとシモンはグレンラガンで戦っていました。が、敵を葬ったのは顔神様に乗ったマギン村長でした。顔神様が祀ったあった場所の背後は崖になっており、底が見えないほどの深さがありました。そこに敵のガンメンを落としたのです。

 

 

真実を伝えることが必ずしも正しい訳じゃない

カミナは最後まで納得をしていませんでしたが、アダイ村を出ていくことにしました。サブタイはこういう意味ですね。カミナにはさっぱりわからない、ということです。

生贄となったギミーとダリー、それと2人に付いていくことにしたロシウの3人もグレン団に付いて行くことにしています。

戦いの中でロシウは顔神様の宗教や儀式のこと、つまりアダイ村の秘密を知ってしまいました。実はロシウの母親も生贄にされていたようです。亡くなっているのでしょう。

秘密を知ったロシウは自分から村を出ていくことを選んだのですね。秘密を村民に明かすことが村を滅ぼすことになるかもしれない、と考えてのことのようです。

 

 

おわりに

今回はなかなか考えさせられました。マギンの名前の由来は「欺瞞」なのでしょうけど、欺瞞が悪かというとそれは違うぞという話です。立場や見る角度が異なれば、善悪の観念もまた異なるでしょう。

今回の話は少々陰鬱でした。けど、物語全体を考えると今回のマギンの考え方は大きな示唆をはらんでいそうだなと感じています。キーになる回のような予感。

また、観ていて思ったのですが、ロシウはマギンの息子という可能性もありますね。

だとすればマギンは自分の妻を生贄にしたということで、なかなか辛いことです。愛する人の命より村人たちの命を選んだのですから。

マギンはロシウに聖典を渡していました。2人とも文字を読めないそうですが、あれには何が書かれているのでしょう? 絵でしょうか? それも鍵になるかもしれません。

 

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