平日08:15からNHK総合で放送されている生活情報番組『あさイチ』、2017年7月19日の放送「夏こそ!ビネガー」の「お酢」特集で紹介された「干しぶどう酢」なる食べ物がたいへん興味深かったです。
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夏こそ!ビネガー
2017年7月19日水曜日放送のNHK『あさイチ』では、「夏こそ!ビネガー」というサブタイトルで「ビネガー」、つまり「酢(す)」の特集が組まれていました。
お酢のブームが2017年に再び起こっているそうです。そう言えば『マツコの知らない世界』でも先日、酢の特集がありました。
酢の健康効果は以前の『あさイチ』でも紹介されていました。例えば、お酢を毎日大さじ1杯分 (15ml) を11週間(と聞こえました)取り続けると「内臓脂肪」が4.9%も減ったというデータがあるそうです。
これはお酢の中に含まれる「酢酸(さくさん)」が「脂肪の合成を抑える」「脂肪の分解を促進する」効果があるからだそうです。
内臓脂肪が減る他にも、「血圧」が下がったり、「血糖値」の上昇を抑えられたり……といった健康効果が期待できるということでした。
今回はそんなお酢を上手に摂取しましょう的な特集でして、お酢の酸っぱさが苦手な方でも無理なく美味しく酢を取ることができる「組み合わせ」や「食べ合わせ」のコツ、夏向きのお酢を使った料理、巷で話題の「干しぶどう酢」の効果と作り方、賞味期限切れのお酢を利用する掃除と洗濯のアイデアなどが紹介されていました。
「酢(す)」とは何か?
「酢」とはなんぞやというところから始めます。
酢(す、醋とも酸とも書く、英: Vinegar[1])は、酢酸を3 - 5%程度含み酸味のある調味料[2]の1種。また、殺菌や防腐を目的としても使われる。
(略)
酢酸以外に、乳酸、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸などの有機酸類やアミノ酸、エステル類、アルコール類、糖類などを含むことがある。
一般的には、原料になる穀物または果実から醸造酒を製造し、そこへ酢酸菌(アセトバクター属)を加えることで、酢酸発酵させて作る。
酢のWikipediaにはこのように書かれています。穀物や果実から醸造酒を作った上で、酢酸菌を加えて酢酸発酵をさせたもののこと、ということでした。
酢は大変身近な調味料ですけど、作り方を私は知らなかったです。
酢を英語では「Vinegar(ビネガー)」と書きます。今回『あさイチ』で「酢」とは言わずに、あえて「ビネガー」と呼称している理由は、米酢とは異なる「リンゴ」などの果実酢をメインに取り上げたかったからかな、と思いました。番組では特に言及されていなかったかと。
干しぶどう酢
今回個人的に最も興味を抱いたのは「干しぶどう酢」です。
山梨県の忍野八海(おしのはっかい)で今話題のビネガーフードがあるということで、『あさイチ』取材班が訪れたある商店で扱っていた商品が「干しぶどう酢」でした。
お店の方は「酢漬けのぶどう」と呼んでいるようです。
お店の44歳の女性が、この「干しぶどう酢」をヨーグルトに10粒入れて毎日食べていたところ、体重が23kgも減ったのだそうです。そのお母様も10kg痩せたと仰っていました。
それだけでなく、その女性は便通が良くなり、日に3-4回も便通が来ると言っていましたし、お母様は食べてから風邪を引かなくなったとも仰っていました。
この「干しぶどう酢+ヨーグルト」の他は何もしていなかったそうなので、これらの健康効果は「干しぶどう酢」と「ヨーグルト」に拠るものと思われます。
レポーターの方が「干しぶどう酢」を食べた感想は「干しぶどうの食感ではない。ぶどうみたいに柔らかい。ジューシーです。噛んだ瞬間にお酢の味がフワーッと、甘い味が出てきます」ということでした。
「干しぶどう酢」の作り方は簡単で、「リンゴ酢」と「ハチミツ」を混ぜたものに「干しぶどう」を入れて漬けるだけです。
1日置いたら冷蔵庫に入れてください、出来上がりをそのまま召し上がっても美味しいですよ、とのこと。保存は「冷蔵庫」で1ヶ月ほどと言っていたかと思います。
注意点は、市販の干しぶどうはオイルコーティングされている場合があるので、その場合は40℃のお湯でさっとオイルを落としてから使うと良いそうです。
材料の具体的な分量は言っていませんでした。トライアンドエラーを重ねるしかないでしょうか?
それと、これも番組では言っていなかったかと思いますけど、保存する際の容器は予め煮沸消毒をした方が日持ちすると思います。
この山梨のお店の「干しぶどう酢」で使われている干しぶどうは、私たちがスーパーなどのお店でよく見る「レーズン」よりも大きな果実を使っていました。種類が違うと思います。
市販のレーズンでも同じように作ることができるのか、同じだけの健康効果を得られるのかは不明です。
酢を摂る際の注意点
酢を摂る際の注意点は「歯が溶ける」ことだそうです。虫歯もですか?
対策としては、酢を摂る・飲むことも食事の1つと考え、1日大さじ1杯 (15ml) を目安に摂取し、摂取した後は歯を磨きましょう、ということでした。
おわりに
酢の飲み合わせ・食べ合わせに関しては、3点ポイントがありました。
1つは甘いものと合わせると酸っぱさが強調されること。1つはタンニンを含む緑茶やコーヒーなどと合わせると渋さが出ること。1つはレモン汁のクエン酸やワインの酒石酸など酸っぱいものと合わせると酢酸のツンとした匂いを抑えてくれることです。
ですから酸っぱさを抑えて酢を取りたい方は、ぜひレモン汁などと一緒に飲むと良いですね。お湯と混ぜてもまろやかになるそうですよ。
私も干しぶどう酢を作ろうと、今日スーパーに行ってみたのですがどこにも売られていませんでした……米酢や黒酢などでも駄目ということはないと思いますので、今度試してみようかと思います。干しぶどうも小さなレーズンですが……いけるのでしょうか、心配です。
まずはレモン汁などと一緒に飲んだり、料理に使ったりするところから始めても良いですね。