2017年も7月に入りました。学生さんは夏休みが近いということで、動画サイト『ニコニコ動画』で、私が個人的に「クラシック」と名付けた動画からオススメの3作品を紹介します。
目次
ニコニコ動画クラシック
「ニコニコ動画クラシック」とは何か。
そういう言葉がニコニコ動画にある訳ではなく、あるかもしれませんが、私がこの記事を書く上で便宜上つけた名称です。
私の中で「ニコニコ動画クラシック」とは2010年までにアップロードされた動画、という定義付けをしています。
この記事で紹介する3作品はジャンルはRPGが主です。
1作品のみ異なります。
私はアクションやシューティング、ホラーは全くプレイしないので動画も観ないのです。
それではご覧になってください。
『ドラクエ5 マイナーモンスターズ』
まず1作目は、「田代まさし(あの方ではないと思います)」さんが投稿した「ドラクエ5 マイナーモンスターズ」です。
2007年の4月7日にパート1が投稿されています。
10年以上前の動画です。
実況なし、動画内テキストもなし。
こちらはスーパーファミコン版『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』を、仲間モンスターだけを使用してクリアしています。
タイトルにあるように、スライムの「スラリン」やスライムナイトの「ピエール」などのメジャーな仲間モンスターではない、マイナーなモンスターのみを仲間にしています。
マイナーな仲間モンスターというと、例えば丸いサボテンのような「ダンスニードル」の「ダニー」や、オウムのような「クックルー」の「ピーコ」、「まほうつかい」の「マーリン」、「ばくだんいわ」の「ロッキー」などです。
「ばくだんいわ」はドラクエをプレイしたことがあれば知らない人はいないくらいメジャーですけど、仲間として使う人はあまりいないですよね。
そういう意味でのマイナーです。
通常プレイなら、終盤戦で大いに活躍してくれる「グレートドラゴン」の「シーザー」や「キラーマシン」の「ロビン」、ギガンテス」の「ギーガ」などは使えないのですね。
それだけで私には無理ゲーです。
SFCのDQ5は「3人パーティ」です。
これが本作の大きな制約となっています。
というのも仲間モンスターだけでクリアしますから、主人公(動画内の名前は「ニンゲン」)など人間のキャラクターが強制的に入るストーリー上重要な戦闘でも、人間キャラを一切使ってはいけません。
実質2人パーティで勝たなければいけないのです。
ニンゲンが強制的に入る戦闘、例えば「ブオーン」戦でもニンゲンは戦いに参加せずに2体のモンスターのみで戦っています。
確かブオーンを倒したときのメンバーは前述のダニーとピーコだったと思います。
そんな大変な縛りプレイを課したプレイ動画の本作は、動画主さんのプレイヤースキルを堪能できる動画にもなっています。
ドラクエというとレベル上げをした脳筋プレイが可能なRPGのイメージが私の中ではありますが、マイナーモンスターの中にはレベルカンスト(上限)が低いものもいますし、前述したようにニンゲンが入ったりもしますから、脳筋プレイではまず勝てません。
なので補助魔法や道具をいかに効率よく適切なタイミングで使うか、敵味方問わずモンスターの特性・耐性をいかに把握しているか、そういったポイントが重要になってきます。
主さんはこの辺りのセンスが抜群に良いです。
何度観ても上手いなと感心します。
RPG、特にドラクエが好きでこの動画を観たことがない方は、他のどの動画よりもまずこの動画を観て、ニコニコ創生期の傑作を堪能してみてください。
中でも「死の火山」での「ようがんげんじん」戦、ブオーン戦、ラスボス戦は激熱です。ダンスニードルの「ダニー」が本当の勇者に見えてきますよ。
FF5を青魔道士の青魔法のみでクリアしてみる
2作目も、ニコニコ創生期といえる2007年11月20日に第1回が投稿された、「あおま」さんによる『FF5を青魔道士の青魔法のみでクリアしてみる』です。
タイトル通りスーパーファミコンの『ファイナルファンタジーⅤ』のプレイ動画で、こちらも実況はありません。
テキストによる補足解説などはあります。
この動画の縛りはタイトルにあるように、FF5の最大の特長である「ジョブチェンジ」システムのうち「青魔道士(あお・まどうし)」が、モンスターの技を「ラーニング」することで覚える「青魔法(あおまほう)」のみを使ってゲームクリアを目指しています。
しかも他のジョブ、例えば「侍」や「忍者」といった上級職にジョブチェンジをして、アビリティで「青魔法」をセットして……ということは許されませんし、戦闘中も「たたかう」や「アイテム」「ぼうぎょ」「チェンジ」のコマンドを使ってはいけません。
戦闘中に味方キャラが混乱して殴ったりアイテムを使ったりしてもリセットです。
「にげる」はOK。
メニュー画面でも魔法やアイテムを使ってはいけません。
あくまで「青魔道士の青魔法のみ」で戦闘していきます。
ドMです。
ただし例外があって、ゲーム内におけるジョブシステムの実装は「風の神殿」をクリアした後ですから、そこまでは戦闘で「たたかう」を選ばなければ進行できません。
なので、風の神殿後に最後の「青魔道士」へのジョブチェンジをしてからが本作の本番になります。
こちらも主さんのプレイヤースキルの高さが存分に発揮されています。
各アイテムやモンスター、技の特性というゲームの仕様をいかに理解しているかが非常に重要になってきます。
本作を観ていると「ゴブリンパンチ」や「マイティガード」などの有能さを感じますし、「かえんほうしゃ」の優秀さに気付かされます。
特に「かえんほうしゃ」に関しては、私はこの動画を観るまでこれを回復手段に使うなど考えもしませんでした。
炎属性を吸収する「炎の指輪」を装備した味方に「かえんほうしゃ」することでHPを回復させるのでしたっけ。
なるほどです。
「リクイドフレイム」戦の絶望感ったらないですよ。
まだ序盤なので覚えている魔法も少ないですからこれは大変です。
私は「氷のロッド」を使って倒したと思いますけど縛りでアイテムは使えません。
氷のロッドは使うと「ブリザガ」でしたっけ、氷魔法が使えてサクッと倒せるのです。
ロッドは使用後に無くなります。
『ぼくのなつやすみ(冬)実況プレイ』
3作目は「塩」さんが2008年12月19日に第1回を投稿した『ぼくのなつやすみ(冬)実況プレイ』です。
本作は当ブログの他の記事でも紹介しています。
ゲームはPS2の『ぼくのなつやすみ2 海の冒険篇』(ぼくなつ2)です。
私にとって『ぼくなつ2』は『タクティクスオウガ』などと並んで人生で一番好きなゲームの一つ。
作品の舞台になっている「富海(ふみ)」の町の住人たちや、主人公「ボク」くんも泊まる民宿「茜屋(あかね・や)」に泊まりに来た様々な泊り客の人生模様が、時には輝き、時には辛く悲しく濁る、そんな様子を塩さんが感受性豊かに実況していらっしゃいます。
また、塩さんが取ってきたクワガタやカブトムシを、茜やの子ども「タケシ」と「シゲル」の兄弟が取ってきたクワガタやカブトと戦わせる「虫相撲」の実況が熱いです。
虫相撲のラスボスであるタケシの「ヒミツの秘密兵器」が登場したときの、塩さんのリアクションは作品のハイライトの一つですね。
その他
以上の3作品です。
他にも「キリン」さんが2009年9月27日に第1回を投稿した『【訛り実況】 AFRIKA』や、「あしずり」さんが2008年12月24日に第1回を投稿した『デビルサマナー ソウルハッカーズ 友達増やしの旅実況』を紹介しようかとも思いましたが、3作品まで絞っています。
この2作品も気になったら観てください。
おわりに
今回紹介した3作品は厳選したもので、どれも自信を持って勧められます。
夏休みに入ったら、いや夏休みに入る前でも夏休み後でも、記事を読んで心に引っかかった方は是非ご覧になってください。