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省吾は味見のスプーンを洗わない? 鈴子が「仕事というのは決められた時間内でするもの」と名言を言っていました - 朝ドラ『ひよっこ』64話の感想

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NHK連続テレビ小説『ひよっこ』、2017年6月15日放送の第64話は、みね子の「すずふり亭」初日の様子でした。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次  

 

 

『ひよっこ』第11週「あかね荘にようこそ!」

www.nhk.or.jp

 

2017年6月12日月曜日の放送から朝ドラ『ひよっこ』は第11週「あかね荘にようこそ!」が始まっています。物語の時代は「東京オリンピック」の翌年、昭和41年(1966年)の正月から正月明けです。

本作のヒロイン「谷田部みね子(やたべ・みねこ、演:有村架純)」は、務めていた東京の向島にあるトランジスタラジオ工場「向島電機(むこうじま・でんき)」が倒産したことで転職をしました。転職先は、両親と自分がこれまでお世話になってきた赤坂の「あかね坂商店街」の裏路地に店を構える洋食店「すずふり亭」のホール係です。

「すずふり亭」は店主の「牧野鈴子(まきの・すずこ、演:宮本信子)」と、鈴子の息子で料理長をしている「牧野省吾(まきの・しょうご、演:佐々木蔵之介)」、コックの「井川元治(いがわ・げんじ、演:やついいちろう)」、見習いコックの「前田秀俊(まえだ・ひでとし、演:磯村勇斗)」、みね子と同じホール係の「朝倉高子(あさくら・たかこ、演:佐藤仁美)」、そしてみね子の6人がいます。

転職と同じくして住まいも変わりました。これまで住んでいた「乙女寮」が閉鎖されるためです。新居は、鈴子と大昔から付き合いのある「すずふり亭」のすぐ裏にある「あかね荘」という木造2階建てのアパート、その5号室です。

「あかね荘」には現在5人が暮らしているようです。大家が、鈴子と古い付き合いで、明治生まれ、昔は赤坂きっての売れっ子芸者だった「立花富(たちばな・とみ、演:白石加代子)」です。1号室の住人が有楽町にある勤務するオフィスレディー、永遠の25歳「久坂早苗(くさか・さなえ、演:シシド・カフカ)」、2号室(?)の住人が富山県出身の売れる気配がしない漫画家「新田啓輔(にった・けいすけ、演:岡山天音)」、3号室(?)の住人が佐賀で大会社を経営する過程の御曹司で慶應大学に通う学生の「島谷純一郎(しまたに・じゅんいちろう、演:竹内涼真)」、そして4号室がなく5号室にみね子でしょうか。

 

 

みね子の「すずふり亭」初日

63話からみね子の「すずふり亭」での生活が始まりました。高子が出勤してきたことでホール係の仕事を教わるみね子、真剣にメモを取っていますけど一度に多くのことを伝えられたことで脳がパンクを起こしそうです。情報量の多さに圧倒されていました。

トレイの持ち方、メニューの取り方、メニューの略称、テーブルの番号、コップやお皿などの配膳、そしてお客様は1人ではありませんから、いかに効率よくマルチタスクをこなすかの考え方やコツといったことです。高子は「一度の動きでいかに効率よくできるかが鍵」と話していました。

高子がみね子に一通りホールの仕事内容を伝え終わったところで、いよいよ……と行きたいところですが、従業員のランチタイムが先でした。まかないの昼食を取ってそれからお店のランチタイムがスタートです。

お店の前では6-7人が開店するのを待っており、開店からしばらくすると席はどんどん埋まっていきます。開店してからもお店の前に行列が出来るほど繁盛しているお店のようです。

赤坂には様々な人がやって来ます。オフィスビルで働くサラリーマンやすぐ近くに放送局(『TBS』でしょうか?)があってその関係者、俳優さん、国会がある永田町も近く関係者、芸者さんなどです。大賑わいでした。

仕事も覚えきらない初日から、そんな大勢の客の応対をせねばならなくなったみね子、案の定テーブルを間違えたり品名を思い出せなかったり、あたふたしています。初日なら当然です。鈴子も高子も、厨房の皆も自分の仕事をしながらも心配そうです。

ヒデこと秀俊が、出来上がった料理がお客様のもとへ運ばれず溜まっていく様子を見かねて、厨房からホールに出てきて運んでもいました。

 

 

「すずふり亭」のタイムスケジュール

「すずふり亭」のタイムスケジュールは、07:30から準備を開始し、10:00から従業員の食事、11:30から昼の部が開店、15:00に昼の部閉店、休憩/食事を挟んで17:00から夜の部が開店し、21:00に夜の部が閉店し、22:00に片付けを終える、というものでした。

週一回の休日で週6営業です。かなりハード。

 

 

息抜きを兼ねて「柏木堂」へ

昼の部が終わると、自分が足を引っ張ったと打ちひしがれるみね子を気遣い、鈴子と高子がみね子を誘って女だけで表へ繰り出すことにしました。

行き先は和菓子屋「柏木堂(かしわぎどう)」です。甘いものを食べて元気をつけようということ。途中で中華料理屋「福翠楼(ふくすいろう)」の女将「福田安江(ふくだ・やすえ、演:生田智子)」を誘って、女だけの新人歓迎会になりました。

「柏木堂」の店主は「柏木一郎(かしわぎ・いちろう、演:三宅裕司)」で、甘い物が苦手な息子の「柏木ヤスハル(かしわぎ・やすはる、演:古舘佑太郎)」の2人がこれまでにも登場していました。

「柏木堂」の女将さんはいらっしゃらないのですね。戦争で亡くなったのでしょうか。

鈴子も高子も安江も、皆がフォローしてくれていました。高子はお皿を何枚も割ったなど新人時代の失敗談をバラしていました。みね子だけじゃなかったんだよ、皆たくさんの失敗を重ねてきて今があるんだよと言いたかったのでしょう。

みね子はメニューをお店から借りても良いかと鈴子にお願いをしていました。しかし鈴子は断っています。その理由が素晴らしかったです。

「仕事っていうのはね、決められた時間内でするもんなの。その分しか私、給料払ってないよ。時間内で精一杯働く、終わったら忘れる。でないと良い仕事はできないよ。嫌んなっちゃう。私はそう思う」

というセリフです。どこぞのブラックさんに聞かせてあげたい言葉です。

 

 

おわりに

みね子は「すずふり亭」での初日の仕事が終わってぐったりをしていました。足が棒になっているようです。それはそうですね、朝から夜までほとんど立ちっぱなし、歩きっぱなしですから。気も張り続けていたことでしょう。

その日全体の売上はわかりませんでしたが、昼の部の売上は「2万円」と鈴子は言っていました。

以前、一番高いメニューが「ビーフシチュー」の500円と言っていたと思いますので、わずか3時間半の営業で2万円とは結構な売り上げです。客単価が200円なら100名、250円なら80名、300円なら66名ほどが3時間半で来店したことになります。

従業員が鈴子を入れて6人しかいないのにこれは大変なことです。鈴子も省吾も、みね子が初日にこれだけ忙しい状態を体験できたのはラッキーだったと言っていました。後が楽だからと。

気になったのは、厨房で省吾が味見をする際にスプーンです。スプーンで料理をすくって口に運び、食べた(味見した)後に拭いただけで元の場所に戻していたんですね。

私は飲食店の厨房に入ったことがないのでわからないのですが、「スプーンを洗わないの?」と観ていて思いました。そういうものなのでしょうか。だとしたら私は今後外食を控えようかと思います。お金がないからできないですけど。

 

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