今回は私の手持ちの「ヴィンテージ食器」を紹介しましょう。
今は手持ちがほぼないですけど、数少ないお気に入りです。
目次
Corning社製「Navy Bowl」
私が一番気に入っているヴィンテージ食器は、アメリカは「コーニング (Corning) 」社製の「ネイビー・ボウル (Navy bowl) 」です。
これらの画像がネイビー・ボウルです。
「コーニング」というと「パイレックス (PYREX) 」製品が有名ですけど、一番下の画像をご覧いただけるとわかるように、こちらは「PYREX」の刻印がありません。「CORNING」の刻印のみです。
見づらいので刻印部の写真をモノクロにしてみました。
刻印の中央には「T.M. REG.」とありますから登録商標であることがわかります。「TRADEMARK REGISTERED」の略ですね。
刻印のうち、「T.M. REG.」の「T.M.」と「REG.」の間にあるのはガラス職人でしょう。吹きガラスのブローパイプを使っているところなのだと思います。
そして下部には「MADE IN U.S.A.」と刻印されていると。米国製。
NAVYとは?
このボウルの名前が「ネイビー・ボウル」であることからわかるように、「アメリカ海軍 (USN: United States Navy) 」で利用されていたものと思います。
1940年代から1950年代に作られたものだったでしょうか。
もっと後に作られたものもあるかもしれないです。
このボウルは第2次世界大戦の戦時中に生まれた可能性がありますね。
年代など違っていたら申し訳ありません。
ネイビー(Navy、Navy Blue)とは一般的に濃紺(のうこん)を指す。英語の“Navy”は元々「海軍」の意味で使われていたが、イギリス海軍の制服の色が濃紺色であったことからこの色を指すようにもなった。
ネイビーのWikipediaにはこのように書かれています。
NAVYは元々は海軍の意味で用いられていたけど英国海軍のユニフォームが濃紺色だったことから色のことを指すようにもなった、ということです。
ネイビーは海軍が先、色が後なのですね。
価格は4000円ほど
モノクロで撮ったらいい感じに写ったものがあったので貼っておきましょう。
手持ちのネイビー・ボウルは今から10年以上も前、現在のような生活をする前に古道具・古家具屋で購入したものです。元気な頃。
いや古着屋だったかな……記憶に自信がありません。
価格は3,500円から4,000円ほどだったと思います。
使ってこそ
私はこのネイビー・ボウルを普通に料理を入れるお皿として使っています。
サラダを入れたり煮物を入れたり、ご飯を入れることもあればコーンフレークを入れることもあります。
昨日は「おから」を入れていました。卯の花を。
自国海軍のために作られたボウルが、60-70年の時を経て、当時の敵国国民によって「おから」を入れるために使われているとは、当時のコーニング社の人たちは考えもしなかったでしょうね。
私は飾るためだけに購入することはまずありません。
物は使ってなんぼだと思っているので。
食器はたくさん売った
お金が特にないとき(今もないですけど)には、手持ちの古着やら古道具やら古家具やらをたくさん処分しました。
その中には「パイレックス」や「アンカーホッキング (Anchor Hocking) 」社の「ファイヤーキング (Fire King) 」の品も含まれていましたね。
手元にはお金になりそうな食器はほとんど売ったりあげたりしてしまいました。
でもこのボウルとあと数点だけは手放したくなかったので今も残っています。
例えば、画像は以前甘酒を作ったことを当ブログで紹介したときのものですが、このカップも売らずに残したものです。
カップは「コーニング」の「コレール (Corelle) 」というタイプの、「スプリング・ブロッサム (Spring Blossom、春の花) 」柄と思います。
同じ形・色の物が2点あります。
あとは「ファイヤーキング」のレモンイエロー色の「Dハンドルマグ」も残していたのですが、何年か前に落として割ってしまいました……あれが一番のお気に入りだったのに。
無念です。
おわりに
ということで、私の手元に残っているビンテージ食器の紹介記事でした。
私はファイヤーキングなどの耐熱ガラス、正確には硼珪酸ガラスですか、この白というかアイボリーというか、色合いが好きです。
見ているだけで和む。
実際は写真よりも黄色味がある白ですね。