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新任教師「クロワ」がマッチポンプ成功でルーナノヴァにSSSを導入しました。目的は何でしょう? - アニメ『リトルウィッチアカデミア』14話「ニューエイジマジック」の感想

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毎週月曜日00:00(金曜深夜26:25)より、TOKYO MXにてアニメ『リトルウィッチアカデミア』が放送されています。

以下、最新話のネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目次 

 

 

アニメ『リトルウィッチアカデミア』

tv.littlewitchacademia.jp

 

2017年4月10日の放送は第14話「ニューエイジマジック」でした。この14話2クール目のスタートです。

ちなみに私は1話を録画し忘れてしまい観られていません。

 

 

イントロダクション 

幼いころにシャイニィシャリオの魔法ショーを見て魔女になることを夢見たアッコはシャリオと同じ伝統ある魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学する。
新しい町、新たに始まる学校生活、そして新たに出会う友達。
魔女学校の中でほうきの飛行授業や魔法にまつわる不思議な授業など、魔女学校ならではの授業の中でアッコやロッテ、スーシィたちが大騒動を巻き起こす!
ルーナノヴァを巻き込んだアッコの魔女への第一歩が今から始まる‐

こちらが公式Webサイトに書かれているイントロダクションです。

 

 

2クール目のOP/ED

14話から2クール目に入ったことでOPとEDが新しくなっていました。

OPの曲タイトルは「MIND CONDUCTOR」です。作詞が「eNu」さん、作曲・編曲が「R・O・N」さん、歌が「YURiKA」さんです。

EDの曲タイトルは「透明な翼」です。作詞・作曲・歌が「大原ゆい子(おおはら・ゆいこ)」さん、編曲が「鈴木Daichi秀行(すずき・だいち・ひでゆき)」さんです。

 

 

14話から登場した人物

以前からちらほらと公式Twitterアカウントで名前などが登場していた、新キャラクターが今回14話から本編にも登場しています。

 

それが「クロワ」です。Twitterの画像がクロワ。彼女は本作ヒロインの「アッコ」こと「アツコ・カガリ」が学んでいる「ルーナノヴァ魔法学校」にやって来た新任の教師の魔女です。

クロワのCVは「竹内順子(たけうち・じゅんこ)」さん。

クロワは「現代魔法」を担当することになっています。現代魔法というのは、魔法というよりもリアル現代の必須アイテムとも言えるスマートフォンやタブレット、ルンバ的なもの、といったデバイスを用いた魔法です。

クロワが言うにはこれは「マジクトロニクス」だそう。魔導ユニット。

 

クロワは、アッコの師匠(?)である「アーシュラ先生」と面識があるようでした。アーシュラ先生が、アッコと会話をしているクロワを見て、名前を発していたので、お互いに知った仲と思われます。

以前、アッコは憧れの魔女「シャイニィ・シャリオ」のルーナノヴァ時代の様子を見たことがありました。そのときの……あれは水晶でしたか、それに映された映像は誰かの一人称の目線でのシャリオでしたが、あれはクロワの目線だったのだろうと私は思っています。

シャリオ(アーシュラ)とクロワは親友でありライバルであった。今のアッコとルーナノヴァ史上に残る天才「ダイアナ・キャベンディッシュ」の関係のような。

いや、今のアッコとダイアナでは実力に差がありすぎるので少し違うかもしれませんけど、でも近い将来ライバルになるのでしょうし、ダイアナ自身前回アッコに嫉妬した様子が見られたので、実力は下であってもダイアナは心のどこかでアッコをライバル視しているはずです。

 

 

14話「ニューエイジマジック」

14話ではルーナノヴァの新学期が始まっています。13話の祭りが年度の締めくくりだったようですね。そして前述したように新任教師の「クロワ」が赴任してきました。

ところがそんな折に、学校で働く用務員の妖精たちがストライキを起こしてしまいます。労働組合まで結成して。妖精たちの要求は給料を上げることと「魔導石からのエネルギー」をもっと使わせろ、ということです。

正確に書くと、クロワが来る前にストライキが起こっています。

 

 

魔導石が使えなくなる

妖精たちが働くことで学校内が綺麗に保たれています。掃除・洗濯・料理といったいわゆるライフラインに関わることは全て彼らに任せていたのです。それだけではなく、妖精たちは魔導石まで占拠してしまいました。

アッコたち魔女は魔導石の力が及ぶ範囲でしか魔法を使うことができません。魔法が使えなくなってしまうのですから、授業も何もあったものではないのです。生活そのものが困難に陥ってしまいます。

学校としては、魔導石からのエネルギーは分けられないということですがライフラインが止まってしまってはどうしようもないので、魔導石を使って農業や靴工場をしている学校の卒業生からエネルギーを分けてもらって、それを妖精たちに分け与えようということになりました。各地から少量ずつエネルギーを分けてもらうと。

回収する役割は教師の中で最も若いアーシュラ先生に頼んでいました。回収には数日かかると。

 

 

ミイラ取りがミイラに

「ホルブルック校長」や「フィネラン先生」、「バドコック先生」は妖精たちを説得しようと向かうと、そこには妖精たちに説得されたアッコの姿が……実はその前にアッコも妖精たちを説得しに向かったのですが、言いくるめられてしまったようです。ミイラ取りがミイラに……。

ダイアナもやって来て妖精たちを説得していました。魔導石が使えなくなったらあなたたちだって生きていけないと。しかし、寝返ったアッコはダイアナが貴族であること、学校でも自分だけ良い部屋を独占していることを指摘して、労働者の気持ちなど貴族にわかるものかと、ダイアナを煽っていました。

ダイアナは痛いところを突かれ一瞬感情的になりつつ、すぐさま立ち直り相手をするのは時間の無駄と立ち去っています。アッコにはあなたにはもっとやるべきことがあるはずと言い残して。

 

 

ソーサリー・ソリューション・システム

労使交渉が始まりました。アッコが妖精側の書記長となり、ルーナノヴァの先生方と工廠を開始しています。妖精側の要求は高く、到底ルーナノヴァでは叶えられるものではありませんでした。

魔導石からのエネルギーは作れるものではないから、というのが言い分です。魔導石から供給されるエネルギー量は決まっており、学校運営に使うだけで精一杯、他に回す余裕はない、ということかと思います。

そこで提案をしたのがクロワ先生です。クロワの開発した「Sorcery Solutoin System(SSS、ソーサリー・ソリューション・システム)」ならエネルギーを作れると。

ちなみに「ソリューション」の英語は「Solution」です。意味は「解決すること」とか「回答」とか。しかしアニメでは「Solutoin」と書かれていました。「t」の後の「i」と「o」が逆。珍しい誤字です。「Sorcery(ソーサリー)」は「魔術」の意味ですね。

「魔導石は霊ライン(?)から魔力を汲み上げ放出しています。日中は発電所のように魔力を生成し続け、貴重な魔力を垂れ流して浪費しています。従来無駄になってきたこのエネルギーを他のエネルギーに変換することで保存・管理し、効率的に運用する、それがこのソーサリー・ソリューション・システムなのです!」

「魔女たちが眠りについている時間帯に魔導石から自動的にエネルギーを貯めて、半永久的に使えるエネルギーに変換します。そうすれば魔女も妖精も平等にエネルギーを使うことができるでしょう」

とクロワ先生は力説していました。何だか原油の話みたいですね。年々エネルギー量は減っているとも言っていましたから、魔力はいずれは枯渇する燃料だと。

でもお高いんでしょう? と通販番組的に尋ねるホルブルック校長に対して、クロワは魔法学校にSSSを導入するにあたっては政府から助成金が入るため、費用は実質0円なのだそうです。いや通貨単位は円ではなかったですか。

そんなクロワ先生が提唱するSSSに対して特にフィネラン先生が反対をしていました。1600年以上続くルーナノヴァの伝統を覆すことはできないということです。伝統を守ることが義務であると。

 

 

騒動はクロワのマッチポンプ

今回の騒動はクロワのマッチポンプのようでした。

 

マッチポンプとは、偽善的な自作自演の手法・行為を意味する和製外来語である。マッチ(match)は元は英語、ポンプ(pomp)は元はオランダ語である(英語ではpump)。

マッチポンプ - Wikipedia

マッチポンプのWikipediaにはこのように書かれています。偽善的な自作自演の意味です。

決して暴力を振るわなかった大人しい妖精たちが、「ハンナ」と「バーバラ」が自分たちだけシャワーを浴びたいとせがんで火の妖精を弱らせたことをきっかけに、暴れ出しました。

アッコたちは魔導石を復活させようと「新月の塔」の天辺に設置されている魔導石へ向かいますが、そこに1匹の妖精がいました。その妖精は心を持たない、クロワの手で作られた作られたロボット(?)のようです。

この妖精には気持ちがない、何を考えているかわからない、機械みたい、と「ロッテ」が言っていました。ロッテとは「ロッテ・ヤンソン」のことで、「スーシィ・マンババラン」と共にアッコのルームメイトの学生です。ロッテは精霊を呼び出し会話をする能力があります。

その心を持たないロボット妖精が、他の妖精たちの自我を失わせ暴れさせているような……。

暴れる妖精たちはアッコたちルーナノヴァの人々にも暴力を振るおうとしますが、そこにクロワがルンバ的な装置を多数動かして、妖精から怒りのエネルギー的なものを吸い取らせて正気に戻していました。

その吸い取ったエネルギーは、弱っていた火の妖精に注入することで、火の妖精は元気を取り戻しています。

クロワが自らSSSの有効性を証明してみせ、懐柔されたホルブルック校長はSSSの導入を決めたようです。本件で、ルーナノヴァのSSSの設置と学校内での自らの地位の確立と、教師と生徒の洗脳(の第一段階?)という、3つの目的を果たしたことになりそうです。

 

 

おわりに

クロワのマッチポンプは今回に限り大成功しています。アッコもクロワに対して目を輝かせており、またSSSにも興味を惹かれているようでした。

アーシュラ先生がエネルギー回収から戻ったのは、それらが全て終わった後です。不在の間にSSSが導入されていますので、回収したエネルギーは全て不要になっています。

SSS導入で魔女と妖精の労働組合は若いし、ルーナノヴァでもSSSを使ったタブレット端末が普及して授業にも用いられているようです。

クロワの本来の目的は何か、これはまだ明らかにされていません。物語上は。

しかし、クロワの目的は魔女の奥義の究極魔法「グラントリスケル」を封印から解かせること、であるのはほぼ間違いのないこと思われます。そういう意味では、SSSが「アルクトゥルス」に設置されたことの意味は殊の外大きいかなと考えています。

アルクトゥルスがルーナノヴァとイコールであることの証左になりますし、だとすればSSSはアルクトゥルス(ルーナノヴァ)からグラントリスケルを封印している魔力を取り上げ、グラントリスケルを復活しやすくするための装置なのではないかと。

クロワがグラントリスケルを復活させようとしていることが事実とするなら、何のためにグラントリスケルを復活させようとしているのか、それが問題ですね。

 

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