NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2017年2月4日放送の第103話は、さくらの問題が大詰めのようです。
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第18週「守るべきもの」
2017年1月30日月曜日の放送から朝ドラ『べっぴんさん』は第18週「守るべきもの」が始まっています。時代は昭和35年(1960年)の夏です。
ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」と夫の「坂東紀夫(永山絢斗)」は、思春期真っ盛りの15歳の一人娘「坂東さくら(井頭愛海)」との教育、というか接し方に悩んでいます。
さくらは現在、すみれの姉「野上ゆり(蓮佛美沙子)」とその夫「野上潔(高良健吾)」の家に居候しています。通う女学校が夏休みに入ってからは、ジャズ喫茶「ヨーソロー」でアルバイトも始めています。
さくらが「ヨーソロー」のアルバイト従業員で、さくらの1歳年上の女性「山本五月(久保田紗友)」が家を出たままアルバイトにも出てこなくなったからです。
五月は、ドラム奏者の「河合二郎(林遣都)」と同棲をしていましたが、二郎はプロとなり東京へ進出する夢があり、彼の夢を壊したくないと出ていったようです。さらに、おそらく二郎の子どもを身籠っています。身重なのにどこかへ行ってしまったと。
さくらは、二郎が五月と同棲している・付き合っていることを知らずに二郎のことが好きで、五月と同棲していることを知り大いにショックを受けていました。
しかし、五月が二郎との同棲を解消して家を出ていったこと、どこにいるか消息がわからなくなっていることで、二郎への想いを断ち切れず恋心を持ち続けているどころか、二郎と一緒に東京へ行きたいまで言い始めています。
五月がすみれの家に
102話では、すみれと「小野明美(谷村美月)」が「エイス (AIS) 」で働く五月を認め、声をかけました。
「エイス」はすみれたちのお店「キアリス」と同じく大手百貨店「大急百貨店(だいきゅう・ひゃっかてん)」に出店している若者向けのファッションブランドです。社長は「岩佐栄輔(松下優也)」で、五月は栄輔に直談判をし働かせてもらっています。
すみれたちは五月に声をかけ、彼女がお腹を気にしている様子を見て、お腹に赤ちゃんがいることを看破します。気づいたのは明美でしたか。
五月は相手、赤ちゃんの父親は誰かを明かさず、シングルマザーとして子どもを育てつつ働く決意を述べていました。
すみれは、五月が今「エイス」の事務所の長椅子で寝ていると聞き、働いている間は赤ちゃんはどうする、病気になったらどうするなど心配していて、五月を自宅へと連れて帰ることにしました。五月もそれに従ったようです。
すみれの家にはすみれも紀夫も、そして女中の「佐藤喜代(宮田圭子)」がいますから、五月もお腹の子も安心です。お風呂に入れ、布団で寝られることのありがたみを感じていたようでした。
さくらと二郎
102話で、すみれと明美が「ヨーソロー」を訪れました。「ヨーソロー」の女主人「大村すず(江波杏子)」はもちろん、「村田君枝(土村芳)」と「村田昭一(平岡祐太)」の息子「村田健太郎(古川雄輝)」もいました。二郎はその直前に店を出ていっています。
そこですみれは、皆に行方がわからなかった五月を保護し自宅に住まわせていること、五月が妊娠をしていることを明らかにしました。驚くすずさんとさくらと健太郎。明美はすずさんに妊娠した相手は誰かわかるかと聞くと、すずさんは二郎やと思う、と即答しました。
五月の妊娠を知りショックを受けているさくらの様子を見て、すみれは初めてさくらの想いを知ることになりました。
先述したように、二郎はプロのミュージシャンとして東京進出を目指しています。
以前、「ヨーソロー」で演奏をしている様子を、東京から訪れたと思われる2人の男性がいて、演奏が終わると彼らは二郎に声をかけていました。スカウトです。二郎はそのときに即答をせず、2人と分かれていました。
103話では二郎は東京行きの決意を固めたようで、再び「ヨーソロー」に演奏を見に来ていたスカウト2人に対して、演奏後にその意志を伝え、握手を交わしています。成立です。
そこへやって来たのはさくらで、彼女自分も一緒に東京へ行こうといよいよ実行に移しました。
しかし、健太郎から話を聞いたすみれと紀夫と健太郎も遅れて店にやって来て、さくらを止めようとします。すみれは、さくらが二郎に五月のことを何を報せずにいることを指摘していました。どうしてあなた(さくら)は自分のことばかりなのだと。
現時点で二郎は五月の妊娠を知りません。二郎がそれを知る直前で第18週が終わりました。
おわりに
皆がさくらの東京行きを止めようと必死なのでしょうけど、レコード会社のスカウト2人そっち退けで話が展開している様子は少々滑稽でした。二郎も何か言いなさいよと。
次週は第19週「希望」です。二郎は五月の妊娠を知ってどうするのでしょうね。東京行きを断念するのでしょうか。五月は二郎の東京進出の邪魔になりたくないから出ていったのですから、その想いを二郎がどう捉えるか……ですね。
ただ子どもがいるとわかれば事情も変わってきそうです。二郎は東京へは行かない、と私は思っていますが。