ディスディスブログ

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市村正親さん演じる「麻田」は今回で退場でしょうか? 「キリスマ」の模造品問題も解決したようです - 朝ドラ『べっぴんさん』81話の感想

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2017年1月10日放送の第81話は、麻田さんの最後の仕事でした。

 

 

 

第15週「さくら」

www.nhk.or.jp

 

昨日2017年1月9日月曜日の放送分から『べっぴんさん』第15週「さくら」が始まっています。

物語は1951年(昭和26年)に入っています。第14週の記事では昭和25年と書いていましたが、どうやらそれは誤りのようです。申し訳ありません。

三箇日のゴタゴタも落ち着いてきたところで、今度は神戸港町商店街の靴屋「あさや」の主人、「麻田茂男(市村正親)」の話に移っています。

 

 

麻田の悩みとは?

麻田は靴屋「あさや」の店主でありながら、ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」とその夫「坂東紀夫(永山絢斗)」、「小野明美(谷村美月)」、「村田君枝(土村芳)」、「小澤良子(百田夏菜子)」、「足立武(中島広稀)」たちが働いている「赤ちゃんと子ども服を扱うお店「株式会社キアリス」の社長に就任してもいます。

社長といっても名誉職のようなものなのでしょう、実際には「キアリス」で社長らしい仕事をしている様子はほとんど観たことはありません。株式会社となる際に調査に立ち会っていたときくらいですか。

その麻田は、本業の靴作りの仕事にも限界を感じているようでした。加齢による目や手の機能の衰えが顕著になり、思うような仕事ができなくなったと感じています。

そんな折、すみれと紀夫の長女「さくら(粟野咲莉)」が小学校に入学する年齢になったことで、入学式用の靴を麻田に作ってもらおうとすみれから注文を受けました。

一度は引き受けたものの、やはり目は霞み手は思うように動いてくれません。納得の行く仕事ができそうにないと自らの限界を感じ取った麻田は、坂東家を訪れ、すみれと紀夫、そしてさくらに対して断らせて欲しいと頭を下げました。

すみれと紀夫は残念に思いつつも、理由が理由ですから麻田の気持ちを受け入れていましたが、まだ子供のさくらだけはそうもいかず、どうしても自分の入学式には麻田の作った靴を履きたいと、頭を下げてまでお願いをしていました。

その日麻田はそのまま帰ったようです。しかし、その後もさくらは「あさや」を覗き見、麻田の仕事を見つめています。一度は断った麻田でしたが、さくらの真剣な想いを感じ取り、再度靴作りを請け負うことにしました。

まさに全身全霊をかけた靴作りです。何とか出来上がった靴をさくらに渡すと、さくらは笑顔になっていました。

そして麻田は言います。これが私が作る最後の靴だと。完璧な靴を作ることができなくなり自身を持つことができなくなった、けど「すべきこそをするだけ」とさくらの靴を作ったと。

「本物を作る、思いを込めて作る、どんなことがあっても、それを貫き通す、それだけです」

この麻田の言葉はすみれたちの胸に強く響いたようです。麻田はさくらにも、靴屋人生の最後を温かい想いで終えることができました、と感謝を述べます。

 

 

子供服の店「キリスマ」

80話では、紀夫が苦悩していました。苦悩の理由は「キアリス」の売上が3割も減少していること。

売上が3割も落ちているということはかなり大きな痛手ですから、その原因は何なのかを探ると、どうやら「キアリス」製品の模造品が巷に出回っていることがわかりました。

その模造品を製造・販売していたのは子供服「キリスマ」という露天のお店です。

「キリスマ」には、大阪・梅田の闇市の元締めであった「根本(団時朗)」の子分の一人「玉井(土平ドンペイ)」が絡んでいました。以前、玉井は明美をたぶらかして、一緒にキアリスの模造品を安く売って儲けようとしていたことがあり、明美には断られたものの、彼女抜きで実行に移したということのようです。

玉井は、「キリスマ」は「キアリス」ではない本物の「キリスマ」だし、「キリスマ」の商品は「キアリス」の模造品でもない本物の「キリスマ」の商品だと主張していました。

「キリスマ」の商品を買う人たちは、「キリスマ」の商品を「キアリス」の商品と勘違いして購入している人もいれば、「キリスマ」の商品とわかった上で購入している人もいるようです。

「キアリス」の商品は品は良くても子供服のくせ(?)に高いから、それより偽物でいいから安い方が良い、と主張する人が少なからずいました。

そんな声を聞いたすみれたちは大いに困惑していました。しかし、前述の麻田の言葉を聞いて、自分たちの進む道が間違っていないことを再確認したようです。

そして「キリスマ」の商品はやはり耐久性が低く、一度洗濯を下だけで使い物にならないと苦情が殺到していました。安物買いの銭失い、というやつです。

 

 

おわりに

81話の最後、麻田はすみれと紀夫に「株式会社キアリス」の社長も辞めさせてもらうと宣言していました。引退です。会長職などはないのでしょうか。

麻田は死んでしまうということはないですよね? いや、でも先週末の次週予告では時間がかなり進んでいましたから、81話で麻田が退場するかもしれません。今後、回想などで出てくることはあっても、本編には出てこない可能性があります。

今回気になったことは、あの「キリスマ」の露天のお店の存在だけで、「キアリス」の売上が3割も減少するものなのか、ということです。

「キアリス」は大手百貨店「大急百貨店」に出店するほどのお店です。戦後間もない時代に百貨店で買い物をするなんて行為は、中流階級より上の人たちがメインと思われますから、町の露天商1店舗が「キアリス」の売上3割も食うなんてことが起こるとは到底思えないです。無理があると感じました。

 

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