ディスディスブログ

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唐突に主題歌の「ヒカリノアトリエ」が流れた理由は何でしょう?尺が余ったから?物語のキリが良かったから? - 朝ドラ『べっぴんさん』62話の感想

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NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』、2016年12月10日放送の第62話では、洋裁教室で倒れた、すみれの夫・紀夫の話でした。

 

 

第11週「やるべきこと」

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1948年(昭和23年)、ヒロインの「坂東すみれ(芳根京子)」と「小野明美(谷村美月)」、「村田君枝(土村芳)」、「小澤良子(百田夏菜子)」の4人で始めた、赤ちゃん用と子ども服を扱う「キアリス」は、大手百貨店「大急百貨店(だいきゅう・ひゃっかてん)」から誘いを受けて、委託販売の形で10日間出店することになりました。

開店当初はお客さんに来てもらえなかったものの、自分たちで作ったポスターを街中の主婦の方々が集まる場所に張ったところ、多くのお客さんが来てくれるようになり、一週間も経ったころには商品が足らなくなるほどでした。

足りない商品は、縫い子さんである、港町商店街の時計屋「浮島時計店」の娘「浮島時子(畦田ひとみ)」やパン屋の娘「服部綾子(前田千咲)」、古本屋の娘「岩波文(村崎真彩)」、家具屋の娘「二鳥千代子(安部洋花)」に頼んで、自分たちも加わり徹夜の作業をして出来る限り数を揃える努力をしていました。

結果として、事前に掲げた売上目標4万円に対して、実際の売上は12万円となり、3倍もの売上を達成しています。大成功です。

それを受けて、大急百貨店の社長「大島保(伊武雅刀)」は、改めて「キアリス」に対して正式に出店を依頼することにしました。「キアリス」の支店(2号店)が誕生するか? というところまでが第10週でした。

「キアリス」では、すみれたちが支店を出店するかどうかを話し合っていましたが、皆、心は既に決まっているようでした。結果、大急に支店を出すことに決めています。皆とだったらできると。

「キアリス」2号店の開店は11月初めの予定です。

すみれの女学校時代の同級生で戦後は水商売をしていた「高西悦子(滝裕可里)」は、大急出店時は売り子として働いてくれました。2号店ができて働けるのならキャバレーは辞めると言っています。

 

 

紀夫のメンタル問題

一方、「坂東営業部」で経理を担当している、すみれの夫「坂東紀夫(永山絢斗)」は、会社の婦人服ブランド「オライオン」の品を大急で扱ってもらうべく、目玉企画を用意していました。

それは「洋裁教室」を開くことです。すみれの姉「野上ゆり(蓮佛美沙子)」と、その夫「野上潔(高良健吾)」は、紀夫に洋裁教室の司会を務めてもらうことにしていました。

紀夫は人付き合いが苦手で人前に出ることも苦手です。初めは司会の依頼を断ろうとしていました。ゆりもそんな紀夫を心配して経理の仕事に戻してあげたらどうかと潔に提案していましたが、潔は紀夫に近々「坂東営業部」の経営を任せようと思っていますから、紀夫が人付き合いや人前に出ることが苦手なことを承知の上で、あえて責任の大きな仕事を任せることにしています。

しかし、紀夫はプレッシャーに負けてしまいます。洋裁教室の本番、司会をするために壇上へと歩を進めたところで倒れてしまいました。教室は一時騒然となりましたが、他の社員が司会を代わったことで事なきを得たようです。

紀夫は極度の緊張から倒れたということでした。ゆりたちは、その日は家に紀夫を家に返しています。紀夫はそれ以来、ショックのあまり家で寝込んでいます。

「坂東営業部」では紀夫や会社の今後のことが話し合われていました。ゆりは紀夫はプレッシャーのかかる仕事をさせるより経理に戻してあげた方が良いのではなどと提案していました。潔が社長になれば良いと思ってる、とまで言っていました。

社員の「長谷川(はせがわ、演:木内義一)」と「秋山(あきやま、演:小堀正博)」と「笹井(ささい、演:中村凛太郎)」の3人も、ゆりと同じ考えのようで、社長は潔が務めて欲しいと訴えています。社員3人は紀夫に対して露骨に不平不満を持っています。紀夫の信用が地に落ちてしまいました。

しかし、潔は紀夫に会社を任せる考えに変わりはないようです。

また、用事があって「坂東営業部」に来ていたすみれにも、紀夫のことが伝えられました。すみれはこのとき初めて紀夫が仕事で悩んでいることを知ったのです。

 

 

トク子のために近江へ集う

そんなある日、近江の実家に戻っているすみれの父「坂東五十八(生瀬勝久)」から、潔に電話が入って、潔とゆり、紀夫とすみれの4人は近江へと向かいました。五十八の母ですみれの祖母「坂東トク子(中村玉緒)」の体調が思わしくないとのことです。

近江の家の、五十八の兄「坂東長太郎(本田博太郎)」、長太郎の妻「坂東節子(山村紅葉)」、長太郎たちの長男「坂東肇(松木賢三)」、肇の妻「坂東静子(三倉茉奈)」、坂東の執事であった「井口忠一郎(曽我廼家文童)」は皆元気です。

五十八は紀夫の仕事の失敗と体調不良のことを知っていました。坂東の女中頭であった「佐藤喜代(宮田圭子)」から知らせが入っていたようです。

五十八は紀夫に対して、男の人生は大きな責任を持っていかなければならなくなり、その分強く大きくならなければならず、苦しいことばかりだと話し始めました。自分もそういう分岐点にいるときが一番辛かったと。辛いと思っているときはたいてい自分のことしか考えられなくなっている、強くなるために大きくなるために変わらなければならないときがある、どちらに転ぶかよく考えなさい、と紀夫に言っていました。

後に、五十八は忠さんに、紀夫は真面目で人の気持ちがわかる優しい男だから婿に迎えたのだけれど、如何せん真面目過ぎると心配しています。色々背負わせすぎてしまったかと少し後悔も入っていたようです。

近江から戻ってきた紀夫は、五十八の言葉を受けて自分が変わらなければならないと痛感したようです。

 

 

おわりに

第10週の記事にも書いていますが、紀夫はおそらく「坂東営業部」を辞めるであろう、と私は考えています。それは今も変わりありません。人間どうしても得手不得手がありますし、それは変えようにも簡単に変えられるものではないでしょう。

紀夫は、君枝の夫「村田昭一(平岡祐太)」と良子の夫「小澤勝二(田中要次)」、「キアリス」に住み込みで雑用をして働いている「足立武(中島広稀)」の4人で、「キアリス」の経営に参加することになると予想しています。紀夫は経理担当で。そこにたどり着くまでには紆余曲折を経ることになるはずです。

それにしても何ですか、62話の終盤は? いきなり本作の主題歌、Mr.Childrenの 「ヒカリノアトリエ」が流れましたよね。最終回でもないのに。オープニングにも流れたために、15分間に2回も同じ曲を聴かされました。

物語的に大きな分岐となるタイミングだったのでしょうか? 私にはえらく唐突に感じられましたが……まさか尺が余ったから強引に入れた、なんてことはないですよね。でも歌詞が載っていたのでありがたかったです。

 

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