FIM ロードレース世界選手権2016は、2016年10月16日第15戦、Twin Ring Motegi(ツインリンクもてぎ)での「MOTUL GRAND PRIX OF JAPAN(日本GP)」の決勝レースが行われました。
2016年第15戦日本GPはマルク・マルケスが優勝し総合優勝獲得
最高峰のMotoGPクラスは、ドライコンディションで行われ、現在ポイントリーダーのHONDA(ホンダ)Marc Márquez(マルク・マルケス、スペイン)が今シーズン5勝目を、ポール・トゥ・ウィンで飾りました。最高峰クラスでのもてぎの優勝は初めてと実況では言われていたように思います。
ポイントランク2位のYAMAHA(ヤマハ)のValentino Rossi(ヴァレンティーノ・ロッシ、イタリア)と、同じくYAMAHAのJorge Lorenzo(ホルヘ・ロレンソ、スペイン)がいずれも転倒リタイアを喫したことによって、年間ポイントランキングでもMárquezの1位が確定し、タイトル獲得となりました。MárquezのMotoGPクラスのチャンピオン獲得は2年ぶり3回目になりますか。2013年と2014年を2連続で王者に輝き、昨年2015年はLorenzoに奪われたものの1年で返り咲きました。
2位にはDUCATI(ドゥカティ)のAndrea Dovizioso(アンドレア・ドヴィツィオーゾ、イタリア)、3位にSUZUKI(スズキ)のMaverick Viñales(マーヴェリック・ヴィニャーレス、スペイン)、4位に同じくSUZUKIのAleix Espargaro(アレイシ・エスパルガロ、スペイン)が入りました。
レースはポールスタートのMárquezがスタートそのものは良かったですけど2コーナーで若干スピードがオーバーしていたのか、YAMAHAの2台に先行を許していました。しかし、そこから持ち直して2台をパス、それからは一人旅でした。非常に速いレベルで安定しており他のライダーは全く太刀打ちできなかったですね。まさに完勝でした。
私はYAMAHA勢とのバトルを期待していただけに少々物足りなかったです。でもチャンピオンを獲得したMárquezには心からおめでとうと言いたいです。強かった。
転倒したダニ・ペドロサの代わりに青山博一が急遽参戦
優勝したMárquezのHONDAのパートナーはDani Pedrosa(ダニ・ペドロサ、スペイン)ですが、実は彼は金曜日に行われた2回めのフリープラクティスで転倒してしまったようです。
上記リンクの記事には「右鎖骨に4カ所の粉砕骨折が確認されました。また、右腓(ひ)骨の骨頭内骨折も確認されました」とありますから、結構重傷だったようです。粉砕骨折4箇所……次節以降も数戦は出場できないかもしれませんね。
Pedrosaの代役は、現在はHONDAレーシングのテストライダーを務めていて、2009年シーズンの250ccクラスチャンピオンである「青山博一(あおやま・ひろし)」でした。青山は22番手からスタートして15位でフィニッシュ、無事完走を果たしています。
おわりに
Pedrosaの転倒は本当に残念でした。彼は2015年の日本GPで優勝しているライダーですし、地上波のお笑いコンビ「チュートリアル」の福田充徳さんのイチオシライダーで、私を含め日本における人気の高いライダーの1人だと思いますから、レースで走る勇姿を見たかったですね……でも骨折した鎖骨は手術が成功したみたいで安心しました。
F1もそうですけど、MotoGPの日本GPがやって来る時期は、季節も秋本番に移り変ろうとしていることが多く、何となく寂しい気持ちになります。シーズンもそろそろ終わりだなぁと。