ディスディスブログ

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桐山零が将棋の対局で「父」の幸田を倒す様子にシャフト感が出ていました。零の心の闇は深いです - アニメ『3月のライオン』1話の感想

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毎週土曜日23:00より、NHK総合にてアニメ『3月のライオン』が放送されています。

 

3lion-anime.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

2016年10月8日の放送は1話、Chapter1「桐山 零」とChapter2「河沿いの町」です。

 

 

イントロダクション

これは、様々人間が何かを取り戻していく、優しい物語。そして、戦いの物語。
主人公・桐山零は、長兄ころに事故で家族を失い、心に深い孤独を負う17歳のプロの将棋棋士。
東京の下町に一人で暮らす零は、あかり・ひなた・モモという3姉妹と出会い、少しずつ変わり始めていく−。

このようなイントロダクションです。

『3月のライオン』は漫画が原作だそうです。作者は「羽海野チカ(うみの・ちか)」さん、掲載誌は白泉社「ヤングアニマル」、2007年から連載が始まっていて記事作成現在、単行本は既刊12巻とのこと。ジャンルは将棋と??? 将棋そのものよりも人間関係の描写がメインになりそうな1話でした。

本作は未読ですけどタイトルは知っていました。羽海野チカさんは「ハチミツとクローバー」の作者さんですね。普段あまり漫画を読まない私でも絵柄でわかりました。ハチクロは結構前にアニメ化されていたかと思います。私は観ていないのでハチクロの内容も知らないです……。

 

 

「3月のライオン」のタイトルの意味

映画『三月のライオン』を羽海野は観ていなかったが「おかっぱの女の子が食べかけのアイスをくわえている」映画ポスターと映画タイトルの印象が残っていた。この句はイギリスの天気の諺「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る(March comes in like a lion and goes out like a lamb)」(en:Weather lore#Lion and Lamb参照)からであるが、羽海野は「物語がつくれそうな言葉」と感じていた[8]。
また、監修の先崎は、6月に始まる順位戦は昇級、降級を賭けた最終局が3月に行われるため、棋士が3月にライオンとなる旨をコメントしている[9]。

 

3月のライオン - Wikipedia

 

タイトルの「3月のライオン」とはどういった意味なのか気になったので、Wikipediaで調べたところこのように書かれていました。同名タイトルの映画があったのですか、日本映画のようですけど内容を少し読んだらエグかったです。

 

 

主題歌はBUMP OF CHICKEN

『3月のライオン』のOP/EDは、いずれも「BUMP OF CHICKEN」です。バンプ・オブ・チキン。OPが「アンサー」でEDが「ファイター」です。

 

 

『3月のライオン』の主な登場人物

『3月のライオン』の主な登場人物です。

本作の主人公は「桐山零(きりやま・れい)」、CV河西健吾さん。六月町という町に一人で暮らす、プロ棋士の高校生です。高校へはほとんど行っておらず、学校に友達もいないようで馴染めていません。イントロダクションにあるように、零は家族を事故で失っています。後述する川本家と仲が良く、よく川本の家に夕飯に誘われているようでした。

川本家は三月町に三姉妹で暮しているようです。両親がいない家庭。長女は「川本あかり(かわもと・あかり)」、CV茅野愛衣さん。川本家の大黒柱、料理上手で面倒見が良い性格だそうです。

ヒロインは三姉妹次女の「川本ひなた(かわもと・ひなた)」でしょうか。CV花澤香菜さん。中学2年生で、明るくがんばりやな性格だそうです。

三姉妹の末妹が「川本モモ(かわもと・もも)」、CV久野美咲さん。保育園児。

三姉妹の祖父が「川本相米二(かわもと・そめじ)」、CV千葉繁さん。孫の三姉妹とは一緒には暮していないようです。和菓子屋「三日月堂」の店主でしょうか。

ひなたが夕食の前に神棚に向かって拝んでいるとき、「お母さん」と「お祖母ちゃん」に対して拝んでいました。お父さんはどうしているのでしょうか? 拝んでいないということは亡くなってはいないのでしょう。それとあかりの職業が気になります。学生ではなさそうでした。

 

他にも3人ほど登場していたでしょうか。まず、零を内弟子として引き取ったプロ棋士(八段)「幸田柾近(こうだ・まさちか)」、CV大川透さん。零の実父の友人だそう。それと零の高校の担任教師「林田高志(はやしだ・たかし)」、CV櫻井孝宏さん。零を気にかけ、屋上で昼食を取っている零と一緒にカップラーメンを食べていました。将棋ファン。最後に少しだけ登場していたぽっちゃり体型の男の子が「二海堂晴信(にかいどう・はるのぶ)」、CV岡本信彦さん。零の将棋のライバルのようです。

また、1話では回想のみのだったと思いますが、幸田の2人の子供も登場しています。「香子(きょうこ)」、CV井上麻里奈さんと、「歩(あゆむ)」の2人です。

香子は、1話冒頭で零のことを「ゼロ」と呼び、他にも蔑むような発言をしていた女性であろうと思われます。零のトラウマの生みの親の可能性があります。しかし、香子たちにとっては、零は自分たちの父親を奪った張本人になるでしょうから、気持ちはわからなくないです。父親を奪ったという意味は、香子も歩も将棋をしていましたが、零に最も将棋の才能があることを見抜いた幸田は零の教育に力を注いだでしょうし、それを見て香子たちは零に激しく嫉妬をしたのであろう、ということです。あくまで想像ですけど。香子たちは今も将棋をしているかどうか……おそらくしていないでしょうね。特に香子は零を睨んでいましたから、辞めているでしょう。

ただ、それは零の側からすれば、父の代わりとなってくれた幸田はやはり自分の本当の父親ではなく、香子と歩の父親なのだと知ることにつながっているはずなので、立場や見方が変われば物事も違って見えてくる、という事のようでした。そういう息苦しさを感じて、零は幸田の家を出て一人暮らしを始めたのでしょう。

  

 

1話、Chapter1「桐山 零」とChapter2「河沿いの町」

 1話は、Chapter1「桐山 零」とChapter2「河沿いの町」でした。前後半でチャプター分けされています。

内容はイントロダクションや登場人物の欄に書いているものとほぼ同じでした。零が、父代わりであり師匠である幸田と対局をし、勝利します。次女のひなたから食事に誘われて、三姉妹と一緒に食卓を囲みましたが、幸田との対局の後で疲れやストレスからカレーライスをほとんど食べられず眠りに付いていました。ひなたが零にタオルケットをかけてあげたときに、零はメガネをかけたまま眠っていたので取り外してあげると、零は涙を流していました。

ところどころに零の回想が入ったり、過去のトラウマのような描写があったり、決して明るく派手な物語ではないようです。むしろ暗く地味。しかし、そこにひなたたちの朗らかさが加わることで上手い具合に中和されているようです。

それと、ひなたは零は高校の部活で将棋をさしていると思っているみたいでした。ですから、ひなたは「対局」ではなく「試合」と発言していますし、零もひなたの前では「試合」と言っていました。長女のあかりは事情を知っているようですね。

零は幸田を実の父ではないと知りながらも、対局では父親に勝ってしまったことに、酷く困憊しているようでしたから、師匠としてだけではなくて、まだ父としての慕う気持ちも持っている様子を窺えます。一手一手が素手で殴っているようだと言っていたかと思いますので、かなり堪えたのでしょう。

零は、幸田を父親として見ていないからではなく父親として見ているからこそ、家を出たのでしょうね。辛い。

 

 

おわりに

 

ひなたは零のことが好きなのでしょう。寝ながら泣いている零の様子を見て頬を赤らめていました。ちなみに三女のモモも零のことが大好きな様子。

 

 

川本家には猫が2匹がいて可愛かったです。フクロウみたいな動物もいたので家にはもっといるかもしれません。

アニメ『3月のライオン』は制作が『シャフト』で、監督は「新房昭之」さんです。「化物語」など「物語シリーズ」と、制作と監督が同じですよね。

1話を見て思ったことは本作はフジテレビの『ノイタミナ』で放送されそうな内容のアニメだなぁということです。NHKらしくないというよりノイタミナらしいという。物語のテイストとして「四月は君の嘘」に似ている感覚があったので、余計にノイタミナアニメに見えたのかもしれません。あちらはヒロインが病気で亡くなってしまいますけど、こちらはそういう病気や怪我がどうこうという展開にはならなそうです。

1話は非常に丁寧に作られていました。零の幸田との対局の回想シーンなど、ところどころにシャフトらしさを感じさせます。物語的には辛い展開になりそうな予感しかしないですけど、2話以降も視聴する予定です。余程のことがない限りは切らずに観ようと思います。全22話とのことなので2クールの放送ですね。

そう言えば、エンドカードは「ベルセルク」を描いている三浦建太郎さんによる零のイラストでした。真剣な表情で将棋の駒をさそうとしている瞬間の、です。