毎週日曜日07:00からTBSで放送されている健康情報番組『健康カプセル! ゲンキの時間』、2016年10月2日の放送は「〜検診は?治療法は?〜 乳がん!家族と戦う方法」として「乳がん」を特集していました。
「〜検診は?治療法は?〜 乳がん!家族と戦う方法」
2016年10月2日放送の『ゲンキの時間』は「〜検診は?治療法は?〜 乳がん!家族と戦う方法」でした。番組による街角インタビューで、乳がんについての質問をしたところ大きく分けて3つの不安や疑問が出ていたそうです。乳がんに関する3つの不安・疑問とは、一つが「乳がんとは死に至る恐ろしい病気」ということ、一つが「乳がんになったら乳房を摘出しなければならないのか?」ということ、一つが「検診を受けても何故乳がんにかかるのか?」ということのようでした。
確かに最後の疑問については私もよく思います。芸能人・タレントさんで乳がんにかかった方は、定期的に検診を受けても検診では乳がんが見つからず、ある程度病状が進行してから見つかった、というケースがちらほらあるように思いますので。例えば女子プロレスラーだった、現在も現役でしょうか? 北斗晶さんは定期検診を受けていたと仰っていたように記憶しています。
番組ではそれら3つの疑問を検診や手術に関することを中心にして応えていました。そして、もしかしたら手術以上に大切なこと、告知を受けた後だったり手術をした後だったり、その後のことにも触れていました。家族たちの心の持ち様だったり、術後どのような副作用に悩まされるかだったり、ですね。
乳がんとは?
まず個人的に「乳がん(乳癌)」というと女性だけがかかる病というイメージを持っていましたが、今回の放送によれば男性も乳がんに罹患するのだそうです。割合としては全体の0.5%ほど、0.5%というと200人に1人の割合になります。「罹患(りかん)」とは「病気にかかること」の意味です。
乳癌(にゅうがん、英: Breast cancer , 独:Mammakrebs, 羅:Carcinoma mamae)は、乳房組織に発生する癌腫である。
(中略)
世界中でよく見られる癌で、西側諸国では女性のおよそ10%が一生涯の間に乳癌罹患する機会を有する。それゆえ、早期発見と効果的な治療法を達成すべく膨大な労力が費やされている。また乳癌女性患者のおよそ20%がこの疾患で死亡する。
私が下手に語らない方が良いと思いますので乳癌のWikipediaの力を借りました。
番組のVTR出演していた先生が仰るには、乳がんはその進行具合から2つの基準に分けられるとのことです。一つは「非浸潤(ひしんじゅん)」、もう一つは「浸潤(しんじゅん)」と言っていました。その辺も上記Wikipediaにあります。
どのような人が乳がんになりやすいか?のリスト
どのような人が乳がんになりやすいのか? という「乳がんのリスク」に関するリストが番組で紹介されていました。
- 血縁者に入がん経験者がいる。
- しょちょうが早い、またはへいけいが遅い。
- 過度な飲酒を好む。
- へいけいをきっかけに太り始めた。
- 年齢が40代以上。
このうち、しょちょうが早いとはどのくらいの年齢を示すのかについては「11歳未満からが早い」のだそうです。また、へいけいの遅さについては「平均が53歳」で5年遅くなると「1.4倍」リスクが高くなると言っていました。
せいりの回数が多い(女性ホルモン「エストロゲン」にさらされている機会が長い)ほどリスクが高い、未産である、高齢初産である、といったことも乳がんのリスクが高くなる要因になるようです。
他には、身内に入がん経験者がいる場合は2倍リスクが高くなり、毎日2合以上の飲酒(アルコールを分解する際に分泌されるアセトアルデヒドに発がん性があると考えられているため)でリスクが上がり、太ると増える脂肪細胞が女性ホルモン「エストロゲン」の供給源になる、ということでした。
乳がんセルフチェック
自分が乳がんにかかっているかどうかを自分で調べる「乳がんセルフチェック」の方法が番組内で紹介していました。
- 鏡の前に立って、乳房に変形や左右差、腫れ、エクボのような引き攣れ、乳頭のタダレがないか観察する。
- 4本の指の腹で「の」の字を書くように、胸にシコリがないか調べる。
という2点でした。セルフチェックを行う回数は月に1回、月経終了後1週間以内に行うようにするということです。
シコリの目安
胸のシコリの目安となるのは、お皿の上に「あずき(小豆)」を一粒置いて、その上に「板コンニャク(蒟蒻)」を置いてから、コンニャクの上から小豆を感じる感触が、胸のシコリに近い感覚になるそうです。
おわりに
乳がんの検診には2種類「マンモグラフィ」と「超音波検査」の2つがあって、それぞれにメリット・デメリットがあるため、理想としては両方の検査を受けることだそうです。デメリットをカバーし合うために。
市町村による検診は、40代以上から2年に1回受けられることが多いようです。上記のリスクが高い項目に当てはまる人は年に1回検診を受けた方が良いそうです。30代以下でも血縁者に経験者がいる場合は20代でも検診を受けましょう、ということでした。
乳がんは全体から見れば8-9割の方が治る、治りやすい病気なのだそうです。ただし進行が早いがんである場合もあるため、その早期発見・早期治療のためにも、普段からセルフチェックと定期的な検査が重要になりますよ、ということでした。
手術で乳房を全摘出となった場合、2013年7月から「インプラント」を入れる「再建」も保険適用になり、同時再建を選択する人も多くなっているとのこと。治りやすいといっても、手術後には再発防止のための抗がん剤やホルモン剤の投与で5年ほど、経過観察のための通院など、年に一度の検査を10年ほど必要になり、長い闘病生活が続くそうです。家族や周囲の支えが大切になってきますね。
男性にも無関係ではないということが何より驚きでした。しかし、内容を見ているとやはり女性に向けた情報が非常に多かったです。男性の割合は0.5%と1%に満たないですから当然といえば当然なのかもしれないですけど、ご本人にとっては……と考えると、男性向けの情報も少しは欲しかったです。Wikipediaには男性に関する情報がありましたので、気になる方はチェックすると良いでしょう。
ちなみに、胸の大きさと乳がんとは無関係だそうです。
そういえば、今回の放送から「春香クリスティーン」さんがレギュラー出演者として番組に参加していました。前回まで出演していた「英玲奈」さんは2016年9月いっぱいで番組卒業です。