ディスディスブログ

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翔は菜穂と須和が付き合って欲しいと思っているのに嫉妬をしてしまう矛盾が発生。生への執着が生まれつつあるようです - アニメ『orange』9話の感想

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毎週月曜日00:00(日曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『orange(オレンジ)』が放送されています。

 

orange-anime.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年8月29日の放送は第9話です。サブタイトルのない作品のようです。

 

 

イントロダクション

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。その差出人は、10年後の自分だった。初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。転校生の翔を好きになること。そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。翔を失った<26歳の菜穂>の後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができることとは?

 

このようなイントロダクションです。

 

 

LETTER 9(9話)

9話は体育祭です。ヒロインの「高宮菜穂(たかみや・なほ)」と彼女の仲間の「須和弘人(すわ・ひろと)」だけでなく、「村坂あずさ(むらさか・あずさ)」と「茅野貴子(ちの・たかこ)」と「萩田朔(はぎた・さく)」にも10年後の未来の自分から手紙が届いていることが明らかになり、皆で協力して「成瀬翔(なるせ・かける)」を自数する未来から救うことを決めています。

録画が上手くいかず、冒頭のあずさたちの会話があまり録れていなかったので、会話の全てはわかっていないと思いますが、翔と上田先輩が付き合うようになってから菜穂の様子が変になって、そこで手紙の内容が本当なのだと思うようになった、とあずさが言っていたところは観られました。

9話から菜穂は再び手紙の内容を読むようになっています。「幸せが続くようにただ願っているだけじゃ駄目なんだ」というのがその理由のようです。

 

 

両親がいない現実を突きつけられる翔

体育祭に関する手紙の内容は、翔は家族を体育祭に呼ばなかったこと、その理由として父親はおらず母親は仕事だと真相を隠していたこと、体育祭ではずっと元気がなかったこと、リレーで転んだことを気に病んでいることだったと思います。

前述のとおり、翔は幼い頃に両親が離婚をしていて父親はいない、と言っていたかと思いますが、これは本当のことかと思われます。母親に関しては仕事で来られないと嘘を言っていて、真相は菜穂と須和だけが知っている、と翔は思っています。しかし、実際のところは手紙のこともあってあずさも貴子も萩田も知っているはずです。母親は本当は自数をしてしまい既にこの世にはいません。来られないどころの話じゃないですね。

元気がないことも母親のことが関係しているのでしょう。翔は家族を誰も呼んでいなかったのですが、真相を知っている須和は気を利かせて須和の両親に頼んで自動車で翔の家に行き、翔の祖母を誘って学校まで一緒に来ていたのでした。翔が祖母を誘わなかった理由は、祖母に長距離移動をさせたくない配慮があったかと思いますけど、友達の須和両親と一緒に自動車で来られたのだったら安心ですね。

祖母がいてくれること、そのこと自体は翔を寂しさを紛らわせてくれたでしょうけれども、やはりその場に両親がいない現実からは逃れられず、翔から寂しさがなくなった訳ではないようです。人がたくさんいる体育祭でも、というか人がたくさんいる体育祭だからこそ強く孤独を感じてしまったのでしょう。

 

 

翔の嫉妬

翔は、菜穂のことが好きなのは間違いのないことですが、須和には須和と菜穂が付き合えば良いと思っていると告白していました。俺が菜穂と付き合っても良いと思っているのかよ、と煽られたことを受けての発言です。

その前に須和には、他の男から告白されたり付き合ったりすることが心配にならないのかと聞かれていて、翔は俺と付き合うことの方が心配だ、俺はいつまでここにいるかわからないから、と答えていました。「いつまでここにいるかわからない」の部分は、表向き「また引っ越すかもしれない」という意味で言っていますけど、裏には「自数してこの世からいなくなるかもしれない」という考えがあり、それが須和にも見え隠れしていることでしょう。

男子が棒倒しをし、須和が腕に怪我を負っていました。翔も少しだけ怪我をしている様子。菜穂が須和の怪我の治療をした後に、翔の治療もしようと翔の腕をつかんだところ、翔から「いいよ俺は!」と声を荒げられていました。

菜穂は自分が何か翔を怒らせるようなことをしてしまったのかと動揺していましたけど、須和は菜穂に「どっちかと言ったら今のは良い方向だと思う」と言っています。翔は、須和と菜穂が付き合えば良いと言っておきながら、菜穂が自分よりも須和を優先して優しくしていたところを見て嫉妬をしたんですね。死んでもいい、死にたいと思っている人間が、菜穂を他の男に渡したくないなどと強い思いを持たないですから。

 

 

おわりに

 

あずさの妹みすずが初登場していましたね。

正直言うと、翔がとてもめんどくさい子です。私が菜穂の立場なら、これほど面倒な子はどんなにイケメンでも勘弁して下さい、と思ってしまうかもしれません。どこに地雷があるかわからないどころか、自分の周りに地雷しかないように思えてしまいます。

それにしても今回は作画崩壊が結構なレベルでした。これからクライマックスに突入するというところなのに大丈夫なのでしょうか? 『GANGSTA.(ギャングスタ)』みたいなことが起こりそうな予感が……。

 

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