ディスディスブログ

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【平成二十八年名古屋場所】十両の宇良は千秋楽に東龍を破って11勝4敗の好成績。来場所は幕内への挑戦です【大相撲】

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『大相撲 平成二十八年名古屋場所(2016年七月場所)』は昨日2016年7月24日日曜日、千秋楽を迎えました。

 

 

日馬富士の優勝で稀勢の里の横綱昇進はなし

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平成二十八年名古屋場所は、幕内で優勝した力士が東横綱の「日馬富士(はるまふじ)」でした。13勝2敗の成績で千秋楽では同じく東の横綱の「白鵬(はくほう)」を寄り切りで破っての優勝ですから文句なしでした。十四日目でしか、日馬富士と同部屋の後輩、西の大関「照ノ富士(てるのふじ)」が援護射撃をして白鵬に勝利していたことも、少なからず千秋楽の白鵬戦に影響していたかと思います。

その日馬富士と千秋楽まで優勝争いをしていたのが、東の大関「稀勢の里(きせのさと)」です。稀勢の里が千秋楽に同じく東の大関「豪栄道(ごうえいどう)」との対戦に勝利し、日馬富士が白鵬に負ければ勝敗が並んで優勝決定戦へと進むはずでしたが、前述のとおり日馬富士が白鵬に勝ったため、稀勢の里の優勝は叶いませんでした。

稀勢の里は本場所で優勝すれば横綱への昇進の可能性がありました。西の横綱「鶴竜(かくりゅう)」が腰を痛めて休場していましたし、白鵬も10勝しかあげられず不調でしたから、稀勢の里としては今場所は横綱昇進の最大のチャンスと言えたのですが……と言ってもまだ横綱昇進の可能性そのものがなくなった訳ではないので、来場所に期待したいところです。

しかし、昨日の大相撲中継で解説の北の富士さんや舞の海さんが仰っていましたが、今場所の稀勢の里は負け方がよくありませんでした。特に白鵬と日馬富士の横綱を相手にした取り組みでは、圧倒的な力の差を見せつけられていましたので、いくら勝ち星自体が上がっていても、稀勢の里の横綱昇進を諸手を挙げて賛成することはしづらいみたいです。横綱になるためには、勝っても負けても内容が問われるのだということと、まずは横綱を破って優勝しないとね、ということでしょうか。

 

 

宇良は十両で11勝をあげる

私はここ数場所、ある意味で幕内以上に十両に注目をしていました。十両優勝をした力士は西十両十一枚目の「天風(あまかぜ)」でした。13勝2敗という成績です。

私のお目当ては西十両八枚目の「宇良(うら)」です。宇良は千秋楽も西十両筆頭の「東龍(あずまりゅう)」を寄り切って勝ち、11勝4敗の好成績を収めていました。東龍は幕内経験者で、立ち合いから東龍の右脚を取りつつ、一気に体を変えて寄り切っていました。宇良は先場所も二桁勝利をあげていたはずなので、二場所連続の二桁勝利で、来場所はいよいよ幕内を目指す場所になりそうです。

実況の厚井大樹アナウンサーも宇良の幕内昇進の話題を挙げていましたが、解説の元「金開山(きんかいやま)」の高崎さんは、まだ早い、しばらくは十両に留まって地力を蓄えてから幕内に上がった方が良い、ということを仰っていました。大事に育てたいと思わせる力士だそうです。ありがたい言葉ですね。

今場所の宇良は好成績でしたが、途中、東十両五枚目「石浦(いしうら)」戦でしたか、右足首を痛めてしまいました。痛めた翌日だったと思いますけど西十両五枚目「阿夢露(アムール)」との取り組みでは、宇良は立会から徳俵まで思いっきり下がっていて、常に痛めている右足首を勝負俵にくっ付けるようにして相撲を取っていました。宇良が言うには足首を45度の角度にしておくと一番痛みが出なかったからそうしたということでしたが、実況も解説も会場のお客さんもどよめいた取り組みでしたね。もちろん私も驚きました。そういう転んでもただでは起きない感といいますか、どんな状況でも相撲に勝ってやろうとする執念は凄まじいもがあります。

今場所の宇良の感想は、幕下相手にできていた(通用した)ことが十両の力士相手にはできなかった(通用しなかった)、ということを言っていたようです。師匠にもそれはできないよと言われていたそうですけど、自分では十両相手にもできると思っていたのに、いざ場所が始まってみると師匠が言っていたようにできなかったから、稽古の仕方から考え直さなければいけないと感じた、ということを言っていました。

取材をした刈谷アナウンサーは、11勝4敗という立派な成績を収めたのに宇良の口から反省の弁が出てくるとは思っていなかったようでした。宇良の一番の凄さは、高い身体能力や技術、奇抜で派手な取り口ではなく、その相撲への貪欲さや強い執着なのでしょう。以前も、師匠が宇良は24時間相撲のことばかりを考えている、と言っていたと思います。そういう考え方を持てる人が上へ上へと上がれるのかもしれません。

 

 

おわりに

とにかく宇良は応援せずにいられなくなるお相撲さんです。小兵のため、幕内に上がれば自分より大きな力士しかいないという状況になろうかと思われ、そうなると怪我をしやすくなるでしょう。怪我が長く続いてしまうと、どんなに高いポテンシャルがあろうとも潰れてしまう可能性がありますから、その点が非常に心配です。

 

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