ディスディスブログ

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上田先輩が嫌な女っぷりを発揮しましたが、彼女の立場で見ると気持ちはわからなくなかったです - アニメ『orange』4話の感想

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毎週月曜日00:00(日曜深夜)より、TOKYO MXにてアニメ『orange』が放送されています。オレンジ。

 

orange-anime.com

 

以下、最新話のネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年7月25日の放送は第4話です。サブタイトルのない作品のようです。

 

 

イントロダクション

高校2年生の春、菜穂に届いた「手紙」。その差出人は、10年後の自分だった。初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と現実に起こり、「手紙」がこれから起こることを綴っていると知る。転校生の翔を好きになること。そして、17歳の冬に翔が亡くなってしまうこと。翔を失った<26歳の菜穂>の後悔と願いを知った<16歳の菜穂>ができることとは?

 

このようなイントロダクションです。

 

 

LETTER 4(4話)

転校生の高校2年生「成瀬翔(なるせ・かける)」は、3年の先輩「上田莉緒(うえだ・りお)」から告白されて付き合うことにしました。上田先輩は学校ではマドンナ的存在で、翔と同じく以前は東京に住んでいたのだそう。都会から来た者同士会話も弾んで(?)いるようですし、休み時間になるとわざわざ下級生の翔のクラスまで来て誘い出すほどに上田先輩から翔に入れ込んでいます。

となると、クラスメイトでヒロインの「高宮菜穂(たかみや・なほ)」、仲間の「須和弘人(すわ・ひろと)」、「村坂あずさ(むらさか・あずさ)」、「茅野貴子(ちの・たかこ)」、「萩田朔(はぎた さく)」といったところとほとんど絡む時間がなくなってしまいます。なかなか会話すらできない状況になり、村坂さんや茅野さんといったところは上田先輩に良い思いを抱かなくなっているようでした。

菜穂は、これまで翔のために毎朝モーニングコールをしたり毎日お弁当を作ってあげていたりしましたが、翔が上田先輩と付き合うことになった翌日からそれらを止めることにしています。上田先輩に要らぬ心配をかけまいとしてのことです。彼女がいる男子に弁当はさすがに作れないですよね……気軽に電話もできない菜穂の気持ちはわかります。

3話で、翔に貸した消しゴムのケースの中から「上田先輩とつきあっていいと思う?」 というメモを発見した菜穂は、「だめ」とメモに返事を書いて翔の下駄箱の靴の中に入れていました。翔は返事をするまで菜穂の返事に気が付かず、返事をした後になって気がついてしまうという間の悪さがありました。

菜穂はどうして翔に直接、上田先輩と付き合わないで、と言えなかったのか後悔しています。10年後の自分からの手紙には、「翔が呼んだら応えてあげて欲しい」「自分から声をかけてあげて欲しい」ということが書かれています。実際に翔から声をかけられましたけど、上田先輩を気にして応えてあげられずに逃げ出してしまう菜穂でした……。

しかし、須和や村坂や茅野の助けもあり、菜穂は勇気を振り絞って翔に声をかけることができました。菜穂は翔に、お弁当を作ることは大変じゃなかったよ、声をかけてくれたのに逃げてごめんね、悩み事があるなら言ってね、みたいなことを言っていました。

声をかけられた翔も嬉しそうで、何か悩みがあったけど忘れたと言っていたでしょうか。忘れるなんてことは絶対ないでしょうけど、翔も菜穂に声をかけられて余程嬉しかったということと、菜穂に心配をかけまいとしていることが両方があっての気遣いと思われます。

2人は公園へ行き、ベンチで会話。翔は菜穂に上田先輩とは別れようと思っていることを明かしていました。顔だけで相手を選んでいたみたいです。顔は好みだったのか……という。

 

 

おわりに

放課後に、翔が菜穂と会話をしているところを見かけた上田先輩が嫉妬をして、菜穂を後ろから肩で突き飛ばし菜穂が倒れてしまったシーンでは、上田先輩ムカつく!みたな感想を持った人も多かったと思います。私もそうでした。

しかし、上田先輩の立場になって考えると気持ちはわからなくないかなという気もします。付き合ったばかりの彼氏とは常に一緒にいたいと思うでしょうし、彼氏が他の女の子と話しているところなんて見たくないでしょうから。さすがに周りに人が大勢いる中で他の女と話さないでよと大声を張り上げたり、彼氏と話している女の子を突き飛ばしたり、という行動は全く共感できないですけど。

菜穂の背中を押してあげた須和はねぇ……須和は菜穂のことが好きなはずですから、菜穂が好きな翔に彼女ができた状況は須和としては決して悪くはないわけで、それなのに菜穂のことを想って翔に声をかけてやれよと言ってあげられる優しさは素晴らしいです。須和に対して菜穂に言ってやって欲しいとお願いをしたのは、村坂と茅野みたいですから、須和の単独の行動ではなかったものの。

私は10年後から手紙が届いているのは菜穂だけではない可能性を1話からずっと考えています。今回の須和のやり取りを見ていると、須和にはほぼ確実に手紙が届いているなと感じます。理由は、前述したように須和としては菜穂と付き合うためには翔が誰かと付き合ってもらった方が都合が良いはずで、それなのにあえて自分の状況が悪くなる行動を今回採ったということは……須和は翔がタヒぬ未来を知っているからではなかろうか、と思わせるからです。

同様に、手紙は村坂と茅野にも届いている可能性を感じます。2人ともなのか、どちらか1人なのかは不明ですけど。

 

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