ディスディスブログ

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生駒vs.美馬の最終決戦。無名は穂積へ。残された大量のカバネはどうするのでしょう? - アニメ『甲鉄城のカバネリ』12話(最終回)「甲鉄城」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜24:55)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『甲鉄城のカバネリ』が放送されています。

 

kabaneri.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

2016年7月1日の放送は第12話「甲鉄城」です。最終回を迎えました。

 

 

イントロダクション

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれないかぎり滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。
極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城-はやじろ-)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。
製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。
そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ。
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!
--こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

 

というイントロダクションです。

 

 

12話「甲鉄城」

カバネに襲われた顕金駅(あらがねえき)を脱出した甲鉄城「駿城(はやしろ)」は、「狩方衆(かりかたしゅう)」に捕まり、狩方衆の甲鉄城「克城(こくじょう)」に引き連れられた状況ではあるものの、幕府の要害「金剛郭」にたどり着きました。

狩方衆の総長である美馬(びば)は、父親であり日ノ本の国の幕府の将軍である父親を数し、金剛郭に大量のカバネを放ち、さらにヒロインの無名(むめい)に白結晶を注入してヌエ化、つまり融合群体or黒煙(くろけぶり)のコアとして暴れさせています。

主人公の「生駒(いこま)」は無名によって克城から落とされましたが無事で、生駒たちの住んでいた顕金駅の頭領である菖蒲(あやめ)の侍従である来栖(くるす)と、狩方衆でカバネリ研究をしていると思われるオジさんと合流しました。

狩方衆に太刀打ちできず打ちひしがれていた生駒でしたが、来栖から無名には意識が残されており、わざと急所を外して逃がしてくれたのだと教えられたことで復活し、さらに科学者オジさんから黒結晶と白結晶なる薬の存在を聞かされ、そのうちカバネリウィルス活性剤である黒結晶をもらい、自らに注入していました。

「黒結晶」は促進剤で、カバネウィルスが活性化し増幅されます。その後、女性であればヌエ(融合群体、黒煙)の心臓になれますが、男性はヌエにはなれず命を燃やすカバネになるだけです。

黒結晶を打ち、さらに自らの右腕にツラヌキ筒を移植してサイコガンならぬ「イコマガン」を装備した生駒、もう1つの「白結晶」を無名に注入してヌエから元のカバネリ?に戻そうとしています。白結晶を打つと人間に戻れるのでしょうか?そこが私はよくわかっていません。

12話は特に書くことがないですね。生駒と来栖が金剛郭に乗り込んで、カバネや狩方衆を倒して、美馬も倒して、無名を救って、皆で金剛郭を抜けだして終わりました。美馬に止めを刺したのは無名です。無名はホヅミ(穂積?)と名前を戻していました。

あの緑色の石は無名が持っていたみたいですね。私はてっきりタヒんだ逞生(たくみ)が持っているものと思っていましたが……生駒を克城から落としたときに、逞生の手からこぼれた石を拾い上げていたんでしたか。

 

 

甲鉄城のカバネリの感想

 

ということで終わりました。生駒側の主要登場人物のうち、生駒の蒸気鍛冶仲間だった逞生(たくみ)だけがタヒんでいます。他は、ここ数話消えていた、外国人と思われる鈴木を含めて無事のようでした。最終話で少しだけ映っていましたが、鈴木はこれまで何をしていたのでしょうね。

物語全体で言うとツカミは素晴らしかったです。序盤3話くらいまでの勢いはとても良かったように感じます。でもそこからが伸びずに後半失速していった印象です。美馬の登場は物語を陳腐化させてしまったようにも感じられますし、あれだけ脅威に感じていたカバネが美馬の登場以降単なる美馬の目的達成のための道具に成り下がってしまいました。その美馬も最後は生駒に白結晶を打っていたみたいで、美馬は善人になろうとせず悪役は悪役のまま果てて欲しかったですし、ご都合主義的な終わり方で何とか12話に納めようとしている感が観ているこちらに伝わってきてしまいました。

結局、金剛郭や日ノ本各地に残っているであろうカバネはそのままですし、「カバネとは何なのか?」という根本的な謎がそのままになってしまいました。生駒や無名に打った白結晶を普通のカバネに打ったらどうなるのでしょう? 人間に戻るのでしょうか? 人間に戻ることは無理だとしてもカバネとしての活動は停止させられそうですから、量産していければカバネを滅ぼすこともいずれは可能になるのではないかと思います。

個人的には、前述の「カバネとは?」の謎の究明のための続編があっても良いのではないかと思っています。カバネは英国の産業革命がきっかけに生まれているらしいことが公式Webサイトに書かれていますので、続編があるならヨーロッパというか英国へカバネの大元を倒す旅に出る物語であって欲しいです。生駒たちが日本から抜けだして。となるとラスボスはヨーロッパのマッドサイエンティストということになるでしょうか。

 

 

総集編となる劇場版が公開決定

 

劇場版が公開予定だそうです。総集編とのことで……追加要素はあるとは思いますけど。

 

 

おわりに

 

 『甲鉄城のカバネリ』Blu-ray&DVDは全3巻だそうです。売り上げは結構良いのでしょうか?

ノイタミナ枠は『墓場鬼太郎』や『四畳半神話大系』『放浪息子』『うさぎドロップ』『ピンポン THE ANIMATION』など個人的に好きな作品が多いので、なるべく観るようにしている時間帯です。ノイタミナの今後のラインナップは、2016年夏が『バッテリー』、2016年秋が『舟を編む』、2017年冬が『クズの本懐』、2017年春が『冴えない彼女の育て方』だそうです。いずれもカバネリのようなオリジナル作品ではないみたいですね。

 

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