ディスディスブログ

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滅火が人工的な黒煙に? 無名もようやく美馬の真意に気がついたようです - アニメ『甲鉄城のカバネリ』9話「滅びの牙」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜24:55)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『甲鉄城のカバネリ』が放送されています。

 

kabaneri.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

2016年6月10日の放送は第9話「滅びの牙」です。

 

 

イントロダクション

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれないかぎり滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。
極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城-はやじろ-)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。
製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。
そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ。
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!
--こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

 

というイントロダクションです。

 

 

9話「滅びの牙」

カバネに襲われた顕金駅(あらがねえき)を脱出した甲鉄城「駿城(はやしろ)」は、幕府の要害「金剛郭」を目指しています。

8話では、ヒロインの無名(むめい)から「兄様(あにさま)」と呼ばれている美馬(びば)が総長を務める「狩方衆(かりかたしゅう)」が、駿城を先導しています。狩方衆の甲鉄城はコクジョウ(黒城?)と言います。主人公の生駒(いこま)は狩方衆の甲鉄城の貨物車両にカバネが大量(200体以上?)にいることを察知していますが、無名からこれ以上首を突っ込むこと拒絶されていました。

生駒は美馬を信用していません。というのも美馬が無名からホヅミ(穂積?)の名前を奪い、カバネリにした張本人の可能性があるからです。というかこれは事実と思われます。無名は自ら望んでカバネリになったと言っていますが、幼い無名にそうするよう仕向けたのは美馬ということです。

9話はいよいよ、駿城が磐戸駅(いわと・えき)に到着しました。幕府は既に美馬たち狩方衆を警戒しているようで、磐戸から先へは進ませない算段のようです。美馬たちは磐戸駅の領主との会談に臨み‥‥…。

 

 

美馬の目的は討幕

磐戸駅に跳ね橋を閉ざされていることで、それ以上進めないでいた狩方衆のコクジョウでしたが、無名が番をしていた者に襲いかかって跳ね橋を下ろすスイッチを入れてしまいます。

磐戸駅への道が開けた瞬間、狩方衆はコクジョウから磐戸駅に大量のカバネを放ち、駅を大混乱に陥れました。さらに、美馬が狩方衆の女性、生駒と無名と同じカバネリである滅火(ほろび)に対して薬物を投与し、滅火を融合群体のコアにして巨人カバネ「黒煙(くろけぶり)」を生成し、駅の大部分を破壊しています。磐戸駅の崩壊です。

黒煙となった滅火は薬の効き目が切れたのか、すぐに融合群体が崩れます。コアの滅火はまだ生きて(?)いるものの既に自我を失っており、身体的にも強化された個体になっているようでした。暴れる滅火、ついには自分の総長である美馬に対して襲いかかりましたが、直前になり滅火の刃は止まりました。自我は完全に失われていなかったようです。その直後、美馬は自らの刀で滅火の胸を貫いて彼女を数しています。

 

 

おわりに

そうして磐戸駅を制圧し、駿城の面々も制圧した美馬は皆の前で「ここでは臆病者は死に絶え、力あるものだけが生き残ることができる。それがこの世界の理だ」と、幕府をも倒し等しく平等な世界を目指す的なことを宣言していました。

10年前に自分を見捨てた父親が将軍に就いている幕府を倒す、いわゆる討幕が当面の目的であるのでしょうけれども、それ以上に彼は既存の社会の在り方全てを破壊することが目的としてあるように思えます。俺が今まで苦しんだ分、駅の中でのうのうと暮らしているお前らが、これからは苦しめと。

滅火の刃を目の前にした美馬は冷や汗をかいていましたね。あそこに精神的な揺らぎがあったのだろうと思います。美馬はクールぶっているけどその実、ということを描写したのかなと思っています。

美馬の真意を知った無名はどうするのでしょう。信じて疑わなかった兄様が実は私怨のために討幕に動いていると知った無名は。生駒も今のところ美馬を倒せる手段がなさそうに見えますが……これからの展開が気になるところです。

今回、滅火を人工的に黒煙にする技術が既に作られていることが明らかになりました。以前登場したのは天然の黒煙で今回は養殖。ラスボスは美馬か研究者っぽいおじさんになろうかと思いますが、ラスボスも黒煙となるあの薬を打って……となりそうです。

 

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