ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

閏年の2016年は「四国お遍路」のご利益が3倍アップだそうです。副島淳さんが「通し打ち」を達成していました - TBS『世界ふしぎ発見!』

スポンサーリンク

毎週土曜日21:00からTBSで放送されているバラエティ・クイズ番組『日立 世界ふしぎ発見!』、2016年5月14日の放送は「ご利益MAX! 行くなら今だ! 四国お遍路入門」という特集でした。

 

www.tbs.co.jp

 

ご利益MAX! 行くなら今だ! 四国お遍路入門

2016年5月14日の『世界ふしぎ発見!』は「四国八十八箇所」についての特集でした。わざわざ海外から四国お遍路をしに来る方もいらっしゃるようで、取材中も何人も欧米や中国など外国人の方々が映っていました。50歳代でしょうか女性は野宿をして巡っていたり、フランスの女性は彼からお遍路に誘われたけど別行動にして独りで巡っていたりしていました。

閏年(うるうどし)に88ヶ所の「札所」を88→1へ逆回りすると、順回りをした場合よりも3倍ご利益がUPするとか何とか言っていたでしょうか。逆打ちと順打ち。ネットで調べたところ、うるう年に逆打ちをしたところ弘法大師に出会えたからとか何とかだそうです。

『世界ふしぎ発見!』では、TBS出水麻衣アナウンサーが逆打ちで巡り、タレントの副島淳さん88ヶ所の札所を一度にすべて巡礼する「通し打ち」をしていました。自動車の移動を含めて18日間で88ヶ所の札所を巡っていて、お参りはしっかり作法通り行われていたようです。お経を読む様子も最初と最後の方では滑らかさが全く異なり、しっかりと毎回読んでいたのだろうと思わせました。

そして難所「遍路ころがし」は急峻な山道で見るからに大変そうでしたね……私は脱落する自信があります。

 

 

四国八十八箇所(四国お遍路)

四国八十八箇所(しこくはちじゅうはっかしょ、「四国八十八ヶ所」とも表記される)は、四国にある空海(弘法大師)ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場の最も代表的な札所である。単に八十八箇所ともいい、あるいはお四国さん、あるいは本四国ともいわれている。

四国八十八箇所 - Wikipedia

 

四国八十八箇所のWikipediaによるとこのように書かれています。

 

修行僧や信仰目的の巡礼者以外にも、ハンセン病患者などの、故郷を追われた、もしくは捨てざるを得なかった者たちが施しを受けながら四国遍路を終生行う「職業遍路[4]」が存在した。また、犯罪やそれに類する行為で故郷を追われた者も同様に居たといわれている。

四国遍路は信仰者の義務ではなく、修行者や僧侶、後には庶民や窮民が祖霊供養や宗教心を深めるために自ら決意して実行してきたものである。他の巡礼地と比べて現世利益のためというよりも病回復、懺悔や死などのイメージが強い。途中で行き倒れて遍路道に葬られる巡礼者も多かった。今日でも四国霊場が他に見られない神秘性とほの暗さを湛えているのは、悩みを抱えた巡礼者が死装束に身を包み、病や疎外感を抱えて祈りながら歩く遍路道だったからである。

 

遍路について調べるとこれらのことは無視できない話であろうと感じられます。「職業遍路」は特に重要に感じられました。

 

www.maenaem.com

 

『お遍路のススメ』さんの「お遍路とは・遍路とは」ページは読みやすく、また読み応えもあります。興味のある方はぜひご覧になってください。

 

「お接待」とは遍路に対して支援する昔ながらの風習です。無償で宿を提供にしたり、食べ物などを支援します。険しい道のりだった四国遍路において、お接待は遍路の存続を大きく支えました。現在でも四国に残るお接待は遍路の歴史に大きな影響を与えることになります。なかでも、職業遍路が四国に流入したことはこの接待を抜きには考えられません。

病気や障害、貧困のほかに罪や偏見などによって故郷を追われた人々なども遍路となりました。彼らは社会福祉制度が確立される昭和40年代までその数を減らすことはなく、四国遍路は福祉が発達するまでの行き場を失った人々の受け皿ともなりました。結果としてお接待は彼らの生計を支えることにもなっていきました。

 

こうした職業遍路とお接待の関連については、『世界ふしぎ発見!』ではあまり触れられていなかったかと思いますので、四国八十八箇所に興味を持たれた方でご存じない方は一読された方が良いでしょう。知らなくても良いことかもしれないですが、私は知っておいた方が良い気がします。

 

 

『砂の器』を思い出す

四国八十八箇所のお遍路ではなかったかと思いますが、遍路の話を見聞きするとどうしても思い出されるのは松本清張の『砂の器』です。何度も映画化・ドラマ化されたようです。私は小説でしか本作を知りません。

「ヌーボー・グループ」と呼ばれる若手の文化人が集うグループがあり、その中でも中心的な存在になっている天才音楽家の和賀英良(わが・えいりょう)が、子供の頃に父親と辺路を歩いていたという話があった気がします。

確か、和賀というか秀夫の父親はハンセン病にかかっていて迫害されたか何かで、息子と二人で各地を転々としていたということがありました。作品を読んだのはもう20年ほど前の話と思いますから記憶が曖昧になっています。間違えていたら申し訳ありません。

遍路というとこの秀夫と父親のことが真っ先に思い出されるのです。上記引用文の職業遍路に関する箇所は特に強く感じされます。ハンセン病は今は治すことのできる病気だということです。

 

 

おわりに

副島さんは八十八箇所を巡り終えた瞬間にもう一度行いたいと思ったそうです。遍路ころがしは確かに大変でしたが、それ以上にお遍路で得られたものが大きかったようです。お接待をしてくださる人や、共に八十八箇所を巡っている人との交流が副島さんにそう思わせているようでした。

私は四国お遍路は一度はしてみたいと思っています。してみたいけど実行するかは別問題ですね。費用面が大きなネックになります。歩きで通し打ちをすると、四国の行き帰りの交通費、宿泊費、食費、雑費などを考えると、費用は30-50万円ほどはかかるのではないかと思われます。私のように体力的に自信のない人は歩く距離が短いですから、宿泊日数が多くなって、その分費用もかさんでくるはずです。

全て野宿をすれば費用も安く抑えられるはずです。しかし、真夏は日中の歩きが厳しいでしょうし、真冬は野宿するには寒すぎるでしょうし、トータルで考えると野宿で通し打ちをする時期は4-5月の春や9-11月の秋の季節限定になりそうですね。宿泊するのと野宿するのとを3:1くらいの比率にすればいけるかもしれないですが。

私は人生で一度も四国へ足を踏み入れたことがないですから、旅行の意味でもいつかは行ってみたいです。

 

dysdis.hatenablog.com