ディスディスブログ

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生駒と無名はカバネリ、2人とも「心臓皮膜」が付いています - アニメ『甲鉄城のカバネリ』2話「明けぬ夜」の感想

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毎週金曜日00:55(木曜深夜24:55)より、フジテレビ「ノイタミナ」枠にてアニメ『甲鉄城のカバネリ』が放送されています。

 

kabaneri.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

2016年4月22日の放送は第2話「明けぬ夜」です。先週4月15日は熊本地震の影響で放送されませんで、今日の放送が2週間ぶりの2話です。

 

 

イントロダクション

世界中に産業革命の波が押し寄せ、近世から近代に移り変わろうとした頃、突如として不死の怪物が現れた。鋼鉄の皮膜で覆われた心臓を撃ち抜かれないかぎり滅びず、それに噛まれた者も一度死んだ後に蘇り人を襲うという。後にカバネと呼ばれる事になるそれらは爆発的に増殖し、全世界を覆い尽くしていった。
極東の島国である日ノ本の人々は、カバネの脅威に対抗すべく各地に「駅」と呼ばれる砦を築き、その中に閉じ籠もることでなんとか生き延びていた。駅を行き来ができるのは装甲蒸気機関車(通称、駿城-はやじろ-)のみであり、互いの駅はそれぞれの生産物を融通しあうことでなんとか生活を保っていた。
製鉄と蒸気機関の生産をなりわいとする顕金駅に暮らす蒸気鍛冶の少年、生駒。彼はカバネを倒すために独自の武器「ツラヌキ筒」を開発しながら、いつか自分の力を発揮できる日が来るのを待ち望んでいた。
そんなある日、前線をくぐり抜けて駿城の一つ甲鉄城が顕金駅にやってくる。車両の清掃整備に駆りだされた生駒は、義務であるカバネ検閲を免除される不思議な少女を目撃する。
その夜、生駒が無名と名乗る昼間の少女と再会するなか、顕金駅に駿城が暴走しながら突入してきた。乗務員は全滅し、全てカバネに変わっていたのだ。
顕金駅に溢れ出るカバネたち。パニックに襲われる人々の波に逆らうようにして、生駒は走る。今度こそ逃げない、俺は、俺のツラヌキ筒でカバネを倒す!
--こうして、本当に輝く男になるための生駒の戦いが始まるのだった。

 

というイントロダクションです。ゾンビ的な存在「カバネ」と戦う物語のようです。蒸気機関などが存在しある意味では現在のリアルを超越しているような描写もあるようですから、ジャンルはいわゆるスチームパンクでしょうか。カバネはタヒなない「屍」ということで「シカバネ-シ=カバネ」なのだと理解しています。合っているかはわかりません。

 

 

2話「明けぬ夜」

カバネの襲来を受けた顕金駅(あらがね・えき)、主人公の生駒(いこま)は小屋のような場所に隔離されていて、カバネはそこにも襲いかかってきました。生駒は自らが開発をした兵器「ツラヌキ筒(つらぬき・づつ)」でカバネを退治しましたが、戦いの最中にカバネに右腕を噛まれてしまい、カバネのウィルスに侵されてしまいます。

生駒は自らを器具で縛り付け、気を失うほどに首を締めあげて血流を止めて、カバネウィルスの侵入を防ぐことに成功しています。ここまでが1話です。

 

菖蒲が当主へ?

助かった生駒は、同じ蒸気鍛冶の仲間である逞生(たくみ)と共に甲鉄城に向かいました。一方、取り残されカバネに囲まれた、顕金駅を治める四方川家の惣領(跡取りの意)である菖蒲(あやめ)たちの前にヒロイン(?)の無名(むめい)が現れて、圧倒的な戦闘力でカバネたちを倒し、菖蒲たちに活路を見出しています。菖蒲たちは、日ノ本各地に物資を運んでいる甲鉄城、それに乗って顕金駅を脱出していました。

四方川家の現当主であり、菖蒲も父親(名前は忘れました)は菖蒲たちと連絡を取れなくなっています。2話ではその当主がカバネ化している様子が映し出されていました。カバネ化した人間は最早人間には戻ることは叶わないようですから、菖蒲の父親は既に人間としてはタヒの状態になったと思って差し支えなさそうです。この瞬間に、菖蒲が四方川家の当主になったということでもあるのでしょう。

線路上を走行する甲鉄城にもカバネは襲いかかってきます。それも生駒が退治しました。人間でもカバネを退治できると、自らと自らの開発したツラヌキ筒を周囲の人間に誇示し鼓舞したかった生駒でしたが、周囲の人間には生駒のその異様な立ち振舞は恐怖に映ったようです。しかも生駒の左胸にはカバネと同じく熱く輝く鋼鉄の皮膜「心臓皮膜」が張っていました。

 

生駒が人間を助ける動機

甲鉄城から追放された生駒。そこには大量のカバネが……オワタかと思われた生駒ですが一対多ながらもカバネを倒していきました。人間から見れば同士討ち。

そんな中、甲鉄城は跳ね橋の前で立ち往生しています。切り替え棒を連結して跳ね橋を下ろして運行を続けたいところですが、どうやら甲鉄城側にカバネの肉片が詰まっているため、切り替え棒と上手く噛み合っていないようです。切り替えを利かせるためには、誰かが甲鉄城を降りて直接切り替え棒を動かして跳ね橋を下ろさねばなりません。

それを見た生駒はカバネと戦い噛まれながらも、切り替え棒のところまで歩いて行き、切り替え棒を倒して甲鉄城を先へ行かせています。そのときの生駒の台詞が良かったです。

「お前らが蔑んだ男が、血を流してタヒぬところを、よく見ていろ。俺がお前らを助けてやる。見捨てられた奴に助けられた記憶を、ずっと抱えて生きていけ。それを俺はあの世から笑ってやる。ざまあみろってなああああ!」

という台詞でした。生駒が自分を見捨てた甲鉄城の人間たちを助けた、その理由が説明されたシーンでもありました。この理由付けは個人的には自然で納得できるものがありました。これは「呪い」です。

  

無名は「カバネリ」

生駒は無名に助けられ、逞生の手助けもあって、再び甲鉄城に乗ることができました。

来栖たち四方川の武士たちはそんな生駒を囲み銃口を向けます。無名は両者の間に入って生駒を庇います。無名は来栖たちに言いました。「こいつはカバネじゃないよ、ヒトでもないけど」と。

そして無名は自らの上着を脱いで背中を見せます。無名の背中には生駒と同じく輝く「心臓皮膜」があり、「私たちは“カバネリ”、ヒトとカバネの間にある者」と言いました。

 

 

他の登場人物

2話で登場して1話の記事で紹介していない人物は「侑那(ゆきな)」です。CV伊瀬茉莉也さん。甲鉄城の乗務員です。寡黙な姉御肌。それと「鰍(かじか)」もいたでしょうか。CV沖佳苗さん。生駒や逞生の職場仲間です。

1話から登場していて、紹介し忘れていた人物もいました。それが武士の「来栖(くるす)」です。CV増田俊樹さん。四方川家に使える若い武士で、菖蒲の身辺警護をしています。真面目で頑固、融通が利かなさが良くも悪くも武士らしいキャラクターです。

 

 

『甲鉄城のカバネリ』OP/ED

 

OPとEDも紹介がありました。 OPがEGOISTの「KABANERI OF THE IRON 」で、EDがAimer with chelly (EGOIST) の「ninelie」だそうです。

 

 

おわりに

2話で「カバネリ」の名前が出てきました。「カバネリ」の「リ」は何の意味でしょうか? Reのリでしょうか。

無名がカバネと戦うときに、100秒のタイマーをセットして戦っていました。戦闘後、無名に強い眠気が襲ってきて、甲鉄城の機関車の中で眠りについていました。これは無名がカバネリとなって超人的な力を以って戦える、時間的なリミットがあることを示す描写かと思います。

眠っているときの無名はどこかカバネ色が強まった顔色になっているように見えましたから、時間を超えてカバネリ化をしてしまうと、カバネのウィルスに侵されてしまうのではないかと想像しています。顔の変化は実際の戦闘が予定より10秒多い110秒かかっていたことも影響していたのでしょう。

 

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