ディスディスブログ

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NHK『あさイチ』の「禅」特集で座禅でセロトニンが増える、禅的掃除術、禅の言葉で人生相談などが放送されました

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平日08:15からNHK総合で放送されている生活情報番組『あさイチ』、2016年3月23日放送では「禅」の特集が組まれていました。

 

 

 

www1.nhk.or.jp

 

禅でシンプルライフ

2016年3月23日の特集は「禅でシンプルライフ」でした。座禅などの「禅」です。本日は「センバツ」こと第88回選抜高校野球大会の4日目が開催されているため、番組は08:55までの短縮バージョンでの放送でした。

日常に氾濫している心のイライラ、これを沈めるために「禅」が人気なのだそうです。座禅会や禅の修行、禅の言葉を紐解く書籍、「動く座禅」ともいわれる禅的掃除術、精進料理を家庭料理に取り入れる方法などが紹介されていました。

 

 

座禅で「セロトニン」が増える?

個人的にも今回最も気になったのは、レポーターのNHK石井かおるアナウンサーとゲストの室井佑月さんが参加した「禅修行」です。お二人は京都府宇治にある、禅宗の一つ「黄檗宗(おうばく・しゅう)」の「青少年文化研修道場」で1泊2日の禅修行をしていました。

食事は無言で食べ、米粒一つ残さず食べるどころか、お茶とたくわんでお椀に付いたカスのような物までこそげ落として食べきっていました。座禅を組んだり、早朝4時に起きて作務(さむ)、いわゆる掃除をしたりする体験するツアーでした。作務は「動く座禅」とも言われているそう。

座禅は2度していたみたいです。夜に一度、翌朝に一度。その一度も、短い休憩を挟んで30分*2の1時間行っていて、もう十分という方は30分の時点で止めても構わないというものでした。室井さんは30分で止めていましたが、石井アナは1時間やり通したようです。

この座禅は科学的に効果が証明されているそうです。ある調べでは、座禅を30分することで、血中にある“心を安定させる脳内伝達物質”の「セロトニン」が増えて、心が安定するということでした。セロトニンの増加は座禅中の腹式呼吸による効果とのこと。

 

 

16の禅の言葉

その他には、曹洞宗「徳雄山建功寺」の住職である枡野俊明さんが、スタジオゲストの内藤剛志さんや視聴者の皆さんの悩みに、16の禅の言葉を用いて答えていました。

16の禅の言葉は「和敬静寂」「夢」「明珠在掌」「莫妄想」「本来無一物」「放下着」「平常心是道」「日々是好日」「而今」「知足」「禅即行動」「行解相応」「脚下照顧」「喫茶去」「一期一会」「阿吽」でした。

禅的掃除術としては、「ゴミの重さは心の重さ」ということで、徹底的に無駄な物を捨てて一旦綺麗な状態を作っていました。一度綺麗にしていればそれをキープしようとする心が働くと。1日に10秒で良いから掃除をすること、やりたいことは毎日紙などに書き出すこと、この2点が提案されていました。

無駄なもの、その処分の目安は「1年以上使っていない物」です。

 

追記 (2016/04/05) 

2016年4月5日の放送で「“禅” 反響編」として「16の禅の言葉」について補足説明などがありました。

例えば、「阿吽(あうん)」は相手と心が通じ合うこと、「一期一会(いちごいちえ)」は同じ出会いは二度とないから大切に、「喫茶去(きっさこ)」はお茶を飲むことに集中して味わう=一つのことに集中すること、「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」は今なすべきことに集中して心を整えましょう、「知足(ちそく)」が与えられているものに満足し感謝すること、「ありがとう、もう十分」と思えれば心が安らかになる、「平常心是道(びょうじょうしんこれどう)」は日常生活の中の有りふれたことを疎かにしない誠実な心が大切、「本来無一物(ほんらいむいちもつ)」は人間生まれながらにして持っている物など何もないから手放すことを恐れてはいけない、「莫妄想(まくもうぞう)」は人と比較して妄想すると欲が生まれる、「明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり」は宝は自分が持っていることに気づきましょう、「夢(ゆめ)」はこの世はすべて夢だから思い切り生き抜きましょう、「和敬清寂(わけいせいじゃく)」は相手を敬えば居心地のよい関係が生まれる。人の個性を認めましょう……だそうです。

これらは上に貼ってある『あさイチ』公式Webサイトにもありますのでご覧になってください。

 

また、「禅の料理 〜食は心なり〜」という、精進料理についても紹介VTR付きで説明がありました。VTR出演していたのは精進料理研究家の藤井まりさんで、鎌倉市にある藤井さんの自宅で料理教室「禅味会」が開かれていることが紹介されていました。

「禅味会」では、単に料理の作り方を教えるだけでなく、料理に込められた禅の心を教えることに特長があります。藤井さんが大切にしている3大心得は「喜心」と「老心」と「大心」だそう。

「喜心(きしん)」は喜びの心をもって料理を作る意味で、「老心(ろうしん)」は親が子を思うような気持ちで丁寧に作る、「大心(だいしん)」は疲れているときも普段と同じ心持ちで作る、ということだそう。これはなかなか思っていてもできることではないかも……。

 

 

おわりに

前述の内藤さんの人生の悩みは、若いころには感じなかった人生の先が見えてきてしまって、いつまでに何をしなければいけないから、今あれができていないこれができていないなどと考えるようになり楽しめない、という内容でした。

枡野さんは禅の言葉のうち「而今(にこん)」の言葉を内藤さんに紹介していました。而今(にこん)とは「今を大切に生きなさい」「過去の失敗や栄光に執着すると肝心な今が過ぎ去る」という意味だそうです。過去のことだけでなく未来のことにも捕らわれないで今目の前にあることに集中する。手当たり次第に手を付けるのではなく、未来は見据えつつ失敗など先のことをあれこれ考えず没頭することだということでした。

こうしたら失敗するのではないかと恐れるということは、現在を見ていない未来を見ていると仰っていたことがとても印象深かったです。私は先のこと失敗することを考えてばかりで行動に移せないですから、考えさせられました。「而今」「禅即行動」「日々是好日」ですね。

 

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