毎週木曜日に日テレ（日本テレビ）で放送されている情報バラエティ番組『カミングアウトバラエティ!! 秘密のケンミンSHOW』、2016年3月3日は青森県の「イカメンチ」が特集されていました。
青森の「イカメンチ」
2016年3月3日の放送で個人的に一番気になったのは、「へぇ〜！そうだったのか！？ 県民熱愛グルメ」で特集されていた青森県の「イカメンチ」です。北海道新幹線の開通が2016年3月26日と間もないこともあってか、青森県の話題でした。
陸奥の隠し玉「イカメンチ」とは、青森県でも津軽地方で好まれている料理で、イカと玉ねぎなどの野菜に、卵と小麦粉を混ぜあわせて揚げたものだそうです。津軽では定番のおかずメニューなのだとか。青森県はイカの漁獲量が全国2位らしく、漁獲量の多さを活かした料理と言えそうです。
イカメンチは上記の材料を見るに衣にパン粉を使っていません。また、メンチと名前が付いていながらも、中にはイカのぶつ切りが入っていました。メンチは細かく刻む、つまりミンチの意味でしょうから、イカのメンチなのにぶつ切り？ ということでしょうか。
前述のとおりイカメンチは津軽ではごくごく定番メニューのようで、メンチと言えばメンチカツではなくイカメンチを真っ先に想像するくらいに馴染みのある料理だそうです。街の惣菜屋や飲食店にも置いてありますし、学校では給食に出てくるそうですし、家庭で作ることも少なくないみたいです。ちなみに惣菜屋には1個150円と値札が振ってありました。高いのか安いのかわかりませんけど。給食の献立表には「いかメンチ（2こ）」と書かれていました。
津軽のイカメンチには「ゲソ」を使うのが鉄則だそうです。ゲソとはイカの脚といいますか触手のことですね。ゲソ美味しいですよね。イカの実の部分よりもゲソの方が歯ごたえがあるため、イカメンチにはゲソがよく合うのだとか。なるほど。イカは「スルメイカ」を使っていました。
家庭でイカメンチを作る際には、トウモロコシや枝豆を入れたり、豚肉を加えたりと各家庭で好みの具材を入れているそうです。枝豆なんて絶対合いますよ。スタジオゲストのお一人お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさんが言っていましたが、映像を見ていると、想像だけで美味しいとわかります。
VTR取材のご家庭では「イカさ結構ゴロゴロ入っているんで、イカのい〜味まわるんですよ。それに玉ねぎの甘さがグッとくる。何も付けなくてもどんどん食べられる」と仰っていました。良い表現ですね、言葉から美味しさが伝わってきます。
飲食店では青森ならではのリンゴ入りのイカメンチや、イカメンチカレーなどもあるそうです。リンゴは……。イカメンチカレーは絶対美味しいですね。
伊豆「網代のイカメンチ」と南房総「釜新肉店のイカメンチ」
ネットで調べると、イカメンチは青森だけでなく他の地域にもあるようでした。イカとメンチですから、組み合わせとしては重複する可能性は大いにありそうではあります。
調べた限りでは伊豆の熱海市にある網代温泉には「網代イカメンチ」なる料理がありました。『伊豆網代温泉観光ナビ』というサイトに紹介ページがあったのでリンクを貼ります。
網代イカメンチは、網代に昔から伝わる家庭の味・母の味であり、地元で水揚げされたアジ、サバ、イカ、トビウオなどのすり身を使用し、刻んだイカや野菜と調味料を加えてつみれにした後に、揚げる、焼く、茹でるなどの方法で加熱調理した郷土料理（水産練製品）です。
一部抜粋しました。このように網代イカメンチはイカだけでなくアジやサバなどのすり身も使っているようです。
また、千葉県の南房総にもイカメンチがあるみたいです。「釜新肉店」さんのイカメンチが有名なのでしょうか？
おわりに
昨日記事に書いた大分のから揚げといい、今回の青森のイカメンチといい、私が興味を惹かれる食べ物は揚げ物が多いです。体が油を欲しているのでしょうか。
イカメンチについては今回初めて名前を聞いたのですが、とても美味しそうだったので、どうして今まで私の目や耳に入ってこなかったのかが不思議です。青森だけではなく、伊豆（静岡県東端部）や南房総（千葉県南部）にもイカメンチはあるみたいですし、おそらくしっかり調べれば他の地域でも作られていることでしょうから、いくら私が情報に疎いとしても一度くらいは耳に入っていてもおかしくないと思うのですが。
リンク先を拝見したところ網代イカメンチもとても美味しそうでしたが、やはりまずは津軽のイカメンチを食べてみたいです。
