ディスディスブログ

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菊を前に藍之助が「僕は一体何をやってたんや!」と泣き崩れていました… - 朝ドラ『あさが来た』129話の感想

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2016年3月2日放送の129話では、眉山菊さんが亡くなりました。

 

www.nhk.or.jp

 

宜ちゃんの未来

127話で、ヒロインの白岡あさ(波留)の娘、千代(小芝風花)が大阪に戻ってきていました。千代はあさに相談事があるそうで、あさたちは恋の話かしらと盛り上がっていました。

千代からの相談は、千代が通っている女学校の寄宿舎で同室になっている親友の田村宜(吉岡里帆)のことでした。何でも宜ちゃんは母親に女学校を卒業したら嫁に行きなさい、勉強はこれ以上したらいけないと言われてしまったそうです。宜ちゃん自身は勉強を続けたい、顔を見たことのない男のところになんか嫁ぎたくない、と千代に心境を吐露していました。

それを受けて、千代はあさに宜ちゃんのことを何とかしてあげられないものか、と相談していました。千代は、宜ちゃんのような子にこそ勉強させてあげなければいけない、と感じているようです。あさは、宜ちゃんのことは宜ちゃんの家のことだからとしながら、愛娘がこれほどまでに友達のことを考えてあげているなら、自分に何ができるかわからないけどやってみましょう、ということになりました。

129話では、あさが亀助(三宅弘城)を連れて、京都での仕事をする流れで千代が暮らしている寄宿舎へ足を運びました。2人の部屋に入ると女性が一人、宜ちゃんの母親、田村フナ(高橋由美子)でした。

あさとフナはお互いの娘のことを語り合っており、女性が女学校に進むことによって、卵からかえった青虫がいきなり蝶になる(嫁入りする)のではなく、蛹(さなぎ)でいる時間(女学校に入る)を持てるようになった。急に大人にならざるを得なかった旧来の仕組みから変わりつつあるのだと、あさは自分に言い聞かせるようにフナに女子の教育について話していました。

時代が何もかも変わってしまって慌ただしい時代になったが、だからこそ考える時間も必要なのだと、自分たち親が子供を見守っていかないといけないな、とあさとフナは分かり合っていたようでした。

フナが変わることによって宜の未来も少し変わっていくかもしれないですね。流れ的には宜は、あさと成澤泉(瀬戸康史)が建てることになるであろう女子大学校に、1期生として入学することになると思われます。

また、変わるのはフナだけではなかったようで、あさの意見を聞いた千代もあさに対する想いが明らかに変わったように見えました。あさが自分のことをどのように考えているかが、自分のことをどれだけ思ってくれているかがわかったのでしょう。

 

菊の最期

あさの姉、眉山はつ(宮崎あおい)の義母、菊(萬田久子)が倒れました。腰の骨を折る重症です。詳しくは描写されていなかったと思いますので、原因はわかりませんけど、転倒して骨折したということでしょうか。

当時の医療技術は現代より確実に劣っているはずですし、東京や大阪など大都市ならいざしらず、和歌山では医療体制も整ってはいないでしょう。現代であっても高齢者の足腰の骨折は、寝たきり状態に直接繋がる危険な怪我だと思いますので、危険な状態と言えるかもしれません。

菊さんは以降寝たきりになっており、今回129話の最後で亡くなりました。

はつの長男である藍之助は、何も知らされずあさたちの加野銀行で働いていましたが、手紙のやり取りがなくなったことを心配していたところに、父(はつの夫)の惣兵衛(柄本佑)からの手紙で、菊の容態を知ることになります。

店から許可をもらって実家に戻った藍之助でしたが……その日の朝に菊は息を引き取ったということで、床に寝たまま動かなくなってしまった菊を見た藍之助は「僕は一体何をやってたんや!」と泣き崩れてしまいました。

みかん畑を切り開いた山こそが私らの山王寺屋なんや、という菊の言葉が耳に残ります。予想ですけど、藍之助は加野銀行を辞めて和歌山のみかん農家になるのでしょうね。

朝ドラ後の『あさイチ』のオープニングでは、司会のNHK有働由美子アナウンサーが泣いていました。イノッチさんからハンカチを借りることが恒例になっていますが、今日も借りていました。昨日も泣いていたそうですから、これから最終回まで毎日泣いてしまうのではないでしょうか。

 

おわりに

加野屋の大番頭であった雁助(山内圭哉)から、榮三郎(桐山照史)宛に手紙が来ていました。何でも娘さんの容態が良くなっており、今は一家で神戸に出てきて、マッチ工場を経営していると言っていましたか。加野屋で大番頭をしてきたことが神戸の商い仲間の信用につながっていると。良かった良かった。

先ほど書いたように、藍之助は加野銀行を辞めてみかん農家を継ぐ気がします。弟の養之助(西畑大吾)が嫁をもらうみたいですから、養之助がみかん作りをし藍之助が交渉担当に就くのではないかと思われます。そのためにも東京の学校へ通い直すかもしれませんね。

もう3月に入りました。『あさが来た』も残り1ヶ月を切っています。まとめの時期に来ていますね。千代はあさとのわだかまりが解けつつあり、藍之助も道が見えてきています。物語がどのようにまとめるのか、まとまるのか、楽しみです。

 

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