毎週土曜日21:00からTBSにて放送されているバラエティ・クイズ番組『日立 世界ふしぎ発見!』、2016年2月27日の放送は「冬のサムライ・ルート! 外国人を魅了する湯けむり日本の秘密」という特集でした。
サムライ・ルートとは?
2016年2月27日の放送は「サムライ・ルート」でした。私はこのサムライ・ルートなる言葉を今回の『ふしぎ発見』で初めて知りました。ご存知でしたか?
2015年は、海外から日本への観光客数が過去最高を記録しています。海外から日本に来た方が観光に訪れる観光地として真っ先に思い浮かべるのは、東京や京都、大阪といった都市です。この東京・京都・大阪は「ゴールデン・ルート」と呼ばれて、やはり定番の観光地となっているそうです。
そんな、既に「ゴールデン・ルート」を体験していて、さらに日本人もなかなか行かないディープな日本を知りたい海外の観光客に人気があるのが「サムライ・ルート」と呼ばれるルートということでした。海外の方にはよく知られたルートだそう。
具体的には、「サムライ・ルート」は「長野と松本と高山と白川郷と金沢」を結ぶルートのことをを指すようです。長野はもちろん長野県の北信地方、松本は同じく長野県ですがこちらは中信地方、高山は岐阜県飛騨地方、白川郷も岐阜県で庄川流域、金沢は石川県の県央に位置しています。
ネットで調べると、「サムライ・ルート」にも幾つか種類があるようでした。
名古屋から高山、白川郷、金沢を結ぶ「金沢サムライルート」と、名古屋から高山、白川郷、五箇山、富山を結ぶ「富山・五箇山サムライルート」、名古屋からJRを使って高山、飛騨古川、富山を結ぶ「JR高山線サムライルート」、松本から平湯温泉、高山、白川郷、金沢を結ぶ「松本サムライルート(三ツ星ルート)」の主に4種類がありました。細かく分ければもっとあるのでしょう。
出発地点こそ愛知県か長野県かで変わりますけど、高山を経由し富山や石川といった北陸地方へ抜けるルートであることは共通してあるので、それが条件になるのでしょうか。
確かに、このサムライ・ルートには派手さこそありませんけど、特に雪の多い冬の季節には、伝統的な日本らしい日本を体感できる場所かもしれません。雪国で、温泉があって、古い町並みがあって、郷土料理がある、という。冬の日本を楽しむには良いルートです。
Japan Travel Guide
『ふしぎ発見』では、このサムライ・ルートの人気の火付け役として『Japan Travel Guide』なる外国人に向けた日本の観光サイトが紹介されていました。上に貼ったリンクがそれ。ステファン・シャウエッカーさんが運営しているそうで、ステファンさんはスタジオにも出演していました。日本語がお上手です。外国人の方による外国人に向けた日本の観光サイトですか……なるほど。アクセスは月800万にも上るそうです。凄い。
『CENTER4 HAMBURGERS』の「飛騨牛バーガー」
今回の「世界ふしぎ発見!」の放送で個人的に最も興味を惹かれたのは、「外国人に人気の日本のレストラン」で全国2位にランクインしたお店です。何だと思いますか?
それは「ハンバーガー屋」さんでした。飛騨高山にお店を構える『CENTER4 HAMBURGERS』さんです。センター・フォー・ハンバーガーズと読むのでしょうか。
Center4さんは、お店が古そうな建物でこじんまりとしており、表立って大きな看板が立てられているようには見えませんでしたから、予めネットなどで調べてから行かないと見つけられないかもしれません。
このCenter4 Hamburgersさんで販売されている「飛騨牛バーガー (Hida Beef Burger) 」が大人気みたいでした。フレンチフライが付いてお値段は2,300円と結構しますけど、飛騨牛100%のお肉の、しかも希少部位を使っていて、作るにも手間がかかることから、1日に30-40食程度しか作ることができないそうです。テイクアウト不可。
ミステリーハンターの一人、比嘉バービィさんが、その「飛騨牛バーガー」を食べているシーンも放送されていましたけど、飛騨牛バーガーが大きくて比嘉さんの顔くらいの大きさがあるんじゃないか、と思うくらいでした。「お肉の甘み・旨味、凄くこう、ジワーっと(口の中に)広がって、凄く美味しいです」と食レポしていらっしゃいました。
オーナーの方が仰るには「“ありがとう”という反応に驚く部分があるんですけど……」ということでした。というのも「海外(日本)に行ったときに、どうしても慣れ親しんだ物を旅行中に食べたくなるときがやって来ると思うんですけど、そのタイミングで家の店を利用される方が多い」からだそうです。2日連続で来店する外国人の方もいらっしゃるようです
人気の日本のレストランというと、どうしても和食を連想してしまいがちですけど、確かに馴染んだ味を求めてしまうときはありますものねぇ。納得の理由でした。和食が合わない方もいらっしゃるでしょうし。
おわりに
他にも、湯田中渋温泉郷の人気宿『清風荘』や、長野の「地獄谷野猿公苑」でニホンザル、英語で「スノーモンキー (Snow Monkey)」が温泉に入るところを見学するところ、「白川郷」の茅葺の民宿、「輪島塗」の漆芸作家スザーン・ロスさん、雪山の「本沢温泉」、野沢温泉で行われる日本三大火祭りの一つ「道祖神祭り」といったところが紹介されていました。かなりディープです。
私は学生時代に修学旅行で飛騨高山や金沢へ行きました。飛騨高山の古い日本家屋で泊まりましたが、子供の頃にはああいった良さはわからないもので、退屈していた記憶があります。今行ったら絶対に楽しめる自信がありますけれども。
大人になってからも、スキーやスノーボードをするために、岩原や竜王、妙高、苗場、湯沢、志賀高原などに行きました。ですから長野県や新潟県には毎年のように行っていました。しかし、スキー&スノーボードをするためだけに行っていて、長野や新潟の土地そのものを楽しんではいなかったです。次に行く機会があるなら、今回のサムライ・ルートを観光したいです。