毎週日曜日22:30より、TOKYO MXにてアニメ『Dimension W（ディメンション・ダブリュー）』が放送されています。
以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。
本日22時30分～TOKYO MX、23時～KBS京都、深夜1時～サンテレビ、深夜1時35分～テレビ愛知で、File.07『過去からの呼び声』放送！キョーマの過去が明らかに。ぜひご覧下さい！(宣伝ZAKI) #dimensionw pic.twitter.com/ZGYXxELHVg
— Dimension_W (@Dimension_W) 2016, 2月 21
2016年2月21日の放送は第7話「File.07 過去からの呼び声」でした。
イントロダクション
西暦2072年。
第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により
人類は繁栄の極地にあった。
しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が発生し、回収に懸賞金がかけられるようになった。
腕利きの“回収屋”マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女ミラと出会う。
かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと、自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。
というイントロダクションです。作者は岩原裕二さん。スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』でしょうか、『月刊ビッグガンガン』でしょうか？ 既刊9巻。
私は本作『Dimension W』を全く知りません。初見です。
7話「File.07 過去からの呼び声」
前回6話から新展開です。アフリカの「イスラ」という国から3人の人物が日本（？）にやって来ましたきました。アフリカの小国「イスラ」の王子で「アフリカの風」と呼ばれるセントラル60のCOO (Chief Operating Officer) である「サルバ＝エネ＝ティベスティ王子」と、サルバの弟「ルワイ＝オーラ＝ティベスティ王子」ともう一人、ラシティという女性です。
サルバは、世界中のコイルの回収屋に呼びかけ、イースター島に眠っているとされる、ヒロインであるアンドロイドの少女「百合崎ミラ（ゆりざき・みら）」の生みの親、「百合崎士堂（ゆりざき・しどう）」博士の最後の遺産です。
今回7話では世界中のコイル回収屋が、サルバの船に乗ってイースター島に降り立とうとしたところ、何かに襲われていました。次元Wの何か、でしょう。
キョーマと四阿屋雅の過去
Aパートでは、主人公のマブチ・キョーマと、前回からキョーマの回想シーンに登場している「四阿屋雅（あずまや・みやび）」の過去が明らかになりました。
学生時代に偶然に出会った2人は恋に落ちましたが、雅が病気にかかって、あるいは病気を患っていました。雅の病気は全身の筋肉が徐々に衰えていく病気だそう。
筋萎縮性側索硬化症（きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、英語：Amyotrophic lateral sclerosis、略称：ALS）は、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。
全身の筋肉が衰えるというと「筋萎縮性側索硬化症 (ALS) 」でしょうか。作中では病名を明らかにはしてなかったと思います。ALSはいずれ自力で呼吸できなくなっていくみたいですね。
キョーマは雅を病気から救うため、コイルの義体研究をしている百合崎セイラ博士（CV本田貴子さん）に直談判をし、その代わりにニューテスラの精鋭部隊「グレンデル」に加入することになりました。
しかし、イースター島での任務の最中、コイルの暴走によってキョーマは意識を失い、取り戻したときには病床に伏していて、さらに百合崎セイラ博士から雅が首から上が無くなくなっている状態に陥ったことを知らされます。
「首から下は前もって別の場所に保管されていたの。でも彼女の頭部はコイルの思いがけない事故で失われてしまった」とセイラ博士は言っています。
簡単に書きましたが、大体このような過去でした。コイルの思いがけない事故と言っていたので、雅の頭部だけ次元Wに行ってしまったのだと想像しています。この世界では雅はﾀﾋんでいる認識なのかもしれないですが、次元Wに意識というか存在は残っているのではないかと。榊四十郎が登場したダム湖のエピソードは、この雅の話につなげるためにも必要なものだったのかなぁと考えています。
雅のカメラはASAHI PENTAX SPでしょうか？
雅はお祖父ちゃんの遺品の古いフィルムカメラを持っていました。私はデジタル一眼レフカメラを持っていて、写真を趣味にしていますけどカメラに詳しくはないので、雅の持っていたカメラが何かはわかりませんでした。
しかしカメラには「PENTAX」の刻印がありましたし、PENTAXの上にも何やら文字が刻まれていましたし、軍艦部などのデザインなどから、おそらく「アサヒペンタックスSP」ではないかと思います。
上に「日本カメラ』さんのアサヒペンタックスSPの記事をリンクしました。気になる方は是非ご覧になって下さい。
イースター島へ向かうキョーマの車がレクサスでしたか？
キョーマはいつもトヨタ2000GTという古い自動車に乗っていました。イースター島へと向かう際には、別の自動車に乗ることにしたようです。何か理由があってのことみたいでしたが、いまのところそれは明らかにされていません。
今回キョーマが選んだ自動車は「レクサス・LFA (Lexus LFA) 」のように見えました。キョーマはトヨタ好きなのでしょうか。トヨタの高級車ブランドですね。私はSUPER GTを見るのが好きなのでレクサスは結構馴染みがあります。購入するなんて考えることすらできないレベルで遠い存在ですが。
ミラがいつもの通りに2000GTの助手席に乗っていたシーンが可愛かったです。あざと可愛い。
キョーマの自動車は、イースター島までアルベルト・シューマンが飛行機で輸送してくれていました。
サルバ王子の挑戦状に応じたコイル回収屋たち
サルバ王子の挑戦状に応じた世界中のコイルの回収屋たちが集結して、ニューテスラエナジーの精鋭調査部隊Qiのうち、南米Qi4の空中司令船「グロディア」（と言っていたと思います）で一斉にイースター島へと向かっています。グロディアを指揮するのは、主任部隊長は女傑セドリック・モルガン。
キョーマとミラは、車と一緒にアルベルトが運んでくれていて、別行動です。
グロディアに集まったのは、回収屋「ハリー&デビー」イーストリヴァー兄弟と「セントラル3の壊し屋」ユーリー・アントノフ、「全米No.1の回収屋」ジェイソン・クライスラー、「全米No.2の回収屋“ヒットマン”K・K、「メキシコの狂気」スコーピオンキャッツ・キャシディ&サンチョス、それとルーザーとその子供、謎の回収少女エリザベス・グリーンハウ=スミスです。
クレジットによると、CVはハリソン・イーストリヴァーが阪口大助さん、デボラ・イーストリヴァーが久野美咲さん、ユーリー・アントノフが間宮康弘さん、ジェイソン・クライスラーが竹内良太さん、K・Kが津田健次郎さん、キャシディーが藤井ゆきよさん、サンチョスが織田圭佑さん、セドリック・モルガンが日笠陽子さんのようです。
サルバは回収屋たちのミッション成功報酬に5000万ドルを約束しています。これはナンバーズの地価相場の5倍と言っていました。命を賭ける価値のある値段だそう。
サルバ王子が回収屋に依頼したコイルとは？
サルバ王子が回収屋にイースター島を調査させることに決めたのは、あるものを見つけたからです。
キョーマがグレンデルの最後の任務を行っていた際の大事故の後、島は次元Wエネルギーがゼロの状態、「可能性の虚無」の中に堕ちて、死の島となりました。しかし、4週間前のイースター島の映像には施設の窓際に人影があり、その人影にはコイルによる次元干渉波と思われる光が見えていました。
この施設は、「ニューテスラエナジー実験室跡地“グラウンド・ゼロ”、史上最大の次元障害が起きた場所だよ」とアルベルトがミラに説明していました。
前述のとおり、イースター島は可能性の虚無に堕ちていて、虚無の中ではコイルは動かないはずです。しかし画像にあったように動いたコイルが存在するということは、島の次元エネルギーが回復をし始めていることを示しています。
虚無の中で最初に動いたコイル、それがサルバ王子が回収屋に依頼する品です。
何故、サルバ王子はニューテスラのQiを使わないのかについては、「よりオープンに、島に起こる一切はニューテスラエナジーが秘匿管理すれば良い」と説明しています。百合崎一家暗数もニューテスラ内部の暗躍によるもので、その一切を干渉させないために、外部からコイルの専門家を招いたということでしょうか。よりオープンに秘匿するというのは矛盾しているかもしれませんが、あくまでニューテスラ内でオープンにする、という意味でしょう。
おわりに
おそらくですけど雅は生きています。次元Wの中に頭部、脳、意識があるのでしょう。ただ、それは次元Wの中で生きているということであって、こちらの世界に戻ることができるのかどうかという問題がありますし、戻れたとしてもそれを戻す器（身体）をどうするのかという問題もありそうです。
ミラの身体は雅が戻った時のために作られたものだとして、雅の脳や意識がこちらの次元に戻れてミラの体に移植できたとしたら、それまであったミラの意識や人格はどうなるのでしょうか。
私はここまでずっと勘違いをしていました。それは、ミラが百合崎士堂によって作られたアンドロイドだと思い込んでいたけど、実際は百合崎セイラ博士が作ったのであろう、ということです。
