ディスディスブログ

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神木は仲間を救い榊は榎南森を救いましたが…。エリザベス・グリーンハウ=スミスの正体は? - アニメ『Dimension W(ディメンションW)』5話「亡者の可能性」の感想

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毎週日曜日22:30より、TOKYO MXにてアニメ『Dimension W(ディメンション・ダブリュー)』が放送されています。

 

dimension-w.net

 

以下、ネタバレ要素がありますので注意してください。バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年2月8日の放送は第5話「File.05 亡者の可能性」でした。

 

イントロダクション 

西暦2072年。
第四の次元「W」から無限のエネルギーを取り出せる「コイル」により
人類は繁栄の極地にあった。
しかしその裏では、正規外のルートから入手した「不正コイル」を使った犯罪が発生し、回収に懸賞金がかけられるようになった。
腕利きの“回収屋”マブチ・キョーマは、ある依頼の中で謎の少女ミラと出会う。
かつてコイル事故ですべてを失ったキョーマと、自分の出生の秘密を探るミラは、共に「コイル」の真実を追うことになるが……。

 

というイントロダクションです。作者は岩原裕二さん。スクウェア・エニックス『ヤングガンガン』でしょうか、『月刊ビッグガンガン』でしょうか? 既刊9巻。

私は本作『Dimension W』を全く知りません。初見です。

  

5話「File.05 亡者の可能性」

前回4話の続きです。不正コイルの“回収屋”である主人公のマブチ・キョーマと、アンドロイドの少女「百合崎ミラ(ゆりざき・みら)」が、ニューテスラエナジー社の次元管理局所属の精鋭チーム「Qi」の調査主任であるアルベルト・シューマンから回収屋へと依頼を受けました。

依頼内容は怪奇ミステリー作家「榊四十郎」が密室状態にある書斎で溺タヒした、原因の調査です。キョーマとミラは現場である人造湖「八十神湖」にあるホテル兼自宅に向かうことになりました。

 

神木は榊

ミラが異世界に飛ばされ幽霊?に襲われた結果わかったことには、神木四郎は21年前の榊四十郎だということです。

20年前のダム湖建設時の事故において、物理学教授の黒田謙治郎(くろだ・けんじろう)の研究室に貸し出された「189番」のナンバーズを、黒田の教え子で八十神村出身の榎南森晴菜(えなもり・はるな)等が借り受けています。神木はその中の一人だと思います。

ミラが飛ばされた異世界は、そのナンバーズによって次元Wに記録された世界です。ただ記録されたのではなく、神木が仲間を救うことが出来た別の世界だということ。パラレルワールド。

簡単にいえば、榊を数したのは異世界で別の選択をした神木でした。過去の自分が現在の自分を数したということにもなりますが、全く同じ自分ではないという。

 

21年前の事故の真相

神木の回想によって21年前の事故というか事件の真相が明らかになっています。

神木はナンバーズの力を世界に示すことによって、エネルギー問題を解決させられるとアピールするつもりだったようです。それができればダムを建設する必要もなくなり、榎南森の地元である村がダムに沈むこともなくなります。

しかし、コイルなんて都合の良いものが実用化されて困る人たちもいます。例えば現行のエネルギー(電気など)を供給している人たちです。それが必要なくなることを阻止する動きがあって、学生たちの試みは失敗しそうになります。榎南森は阻止したい人たちの手先?から襲われ、抵抗する中で勢い余って相手の男を数してしまいます。

榎南森から事情を聞いた神木は、これまでの計画の全てが狂ったことを悟ります。榎南森を助けるために、ダムから大量の放流をして全てを水を流そうとします。その際、ダムの管理棟に当直していた作業員を一人殴打して、(おそらく)数してしまいます。

神木はダムから大量の水を放流して村を沈めて、榎南森が数した男やその痕跡もろとも流そうとします。榎南森には学生の仲間たちを安全なところに避難するよう頼んでおきました。しかし、榎南森は途中の道で滑って転落し意識を失っており、仲間たちには情報が伝わっていません。

神木は逃げる途中で、水の中に沈もうとしている建物の屋上に取り残される学生たちを発見し、愕然とします。榎南森の姿を探すと、意識を失ってナンバーズと一緒に水に沈もうとする榎南森の姿を認めます。

仲間を助けるか、それとも自分だけ逃げて助かるか、その選択を迫られたとき、ナンバーズが光りました……。

 

神木の選択と榊の選択

ナンバーズによって世界に分岐点が作られ、異世界の神木は仲間を救い出し、榊は仲間を救えなかった・救わなかった選択をしています。神木が仲間を救い、榎南森の死を嘆いている世界はあくまでもナンバーズが創りだした可能性にすぎません。

こちらの世界での榊がした選択は、仲間を救えなかったですけど榎南森は救えています。というか生きています。神木がダムから逃げる途中に見た、ナンバーズと共に水に沈もうとしていた榎南森は、実はあのタイミングではまだ生きていました。異世界の神木は榎南森がタヒんでしまったと思い込んでいますけれども。

榎南森は今どこに生きているのか。実は榊の妹と言われていた茉莉紗(まりさ)が榎南森でした。本物の茉莉紗は14年前に交通事故で亡くなったそう。こちらの世界の榎南森は神木によって救い出されましたが、事故までの記憶を失っていました。神木も榊四十郎と名前を変え静かに暮らすつもりだったそうです。

ところが、榎南森は悪夢にうなされるようになります。黒田教授に相談してわかったことですが、榎南森は神木が幽霊となって人を襲っている様子を夢に見ていたようです。そのために、榊はコイルと八十神湖の水を切り離すことにしました。

でもできませんでした。それはなぜか。榊も仲間たちを守りたかったんですね。コイルを止めれば異世界の彼らは消滅するでしょう。ですから榊はコイルを留めることはせず、湖の底深くに沈めることにしました。

 

おわりに

ミラの説明では、湖にナンバーズが沈もうとした時に、ナンバーズは暴走し、次元Wに亀裂が入って、亀裂の数だけ現実のコピーが作られました。そして、それぞれが別の可能性(神木が仲間を救う救わないなど)を持っていました。本来ならコピーは直ぐに消滅するのですが、今回はコピーが動き続けたことで、消えずに残っていたのです、ということでした。

ちなみに異世界の幽霊たちの撃退方法は、水を使うことです。彼らは水の幽霊のようでしたが、あの水は八十神湖の水で、榊がタヒんだときにはウォーターサーバの水が八十神湖の水と入れ替えられていたようです。誰によって?それはホテルのメイドです。メイドは21年前に神木(榊)が数したダム職員の娘でした……何とまぁ。

前回から登場していた、回収屋エリザベス・グリーンハウ=スミスの正体は、ナンバーズ専門の怪盗ルーザーの子供でした。コウモリのアニマロイドを使っていましたが、そういえばルーザーの子供も鳩のアニマロイドを使っていましたね。

前回からの続きで2話で終わりましたが、もう1話くらいは時間を使ってじっくりと描いた方が良かったのでは、と思いました。でもそれだと1クールで収まらないから仕方なく2話にしたのでしょう。初見の私では話に付いて行くだけで精一杯でしたが、皆さんはどうだったでしょうか? 

ていうかナンバーズって何でもありですね。ただ、今回のエピソードで、次元Wとこちらの世界の関係みたいなものがわかってきた気がします。次元Wから得ている無限のエネルギー、その源は異世界にあってコイルを使って流してきているのはもちろんそうなのですが、それが平行世界の資源である可能性があるのではないか、という。ですから無限かどうかは怪しいのではないか、と。

 

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