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藤沼悟の能力「リバイバル(再上映)」の説明がありました。SFサスペンスみたいです - アニメ『僕だけがいない街』1話「走馬灯」の感想

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毎週金曜日01:55(木曜深夜25:55)より、フジテレビ ノイタミナにてアニメ『僕だけがいない街』が放送されています。

 

bokumachi-anime.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2016年1月8日の放送は第1話「走馬灯」でした。

 

 

イントロダクション

漫画家としてデビューするも、いまひとつ結果を出せずに毎日を過ごす青年・藤沼悟。
彼は、彼の身にしか起こらない、ある不可思議な現象に不満を感じていた。
ーーリバイバル(再上映)
何か「悪い事」が怒る直前まで時が巻き戻る現象。
それは、その原因が取り除かれるまで何度も繰り返される。
……まるで、誰かに「お前が防げ」と強制されているかのように。
しかし、ある日起きた事件をきっかけに、その現象に大きな変化が訪れる。
自らの過去に向き合う時、悟が目撃する真実とは?
そして、悟の未来はーー?

 

www.kadokawa.co.jp

 

コミック版の公式Webサイトもありました。

私は本作『僕だけがいない街』を全く知りませんでした。原作はKADOKAWAの『ヤングエース』で連載されている漫画のようです。作者は三部けいさん。既刊7巻。

『僕だけがいない街』のジャンルは、SFミステリー・SFサスペンスになるのでしょうか。ノイタミナは2015秋は『すべてがFになる』を放送していたので、2期連続で同ジャンルの作品を扱っています。
 

1話「走馬灯」

まずは登場人物から紹介していきます。私の頭の中を整理する意味でも。

主人公は「藤沼悟(ふじぬま・さとる)」、CV満島真之介さんです。悟は29歳の漫画家ですが、デビュー後は鳴かず飛ばずで、ピザ屋のアルバイトで生計を立てています。人付き合いがあまり得意ではないそうです。悟には「リバイバル(再上映)」という能力(?)が備わっていて、物語の大きな鍵になっています。
1話で北海道からやって来たのが悟の母親が「藤沼佐知子(ふじぬま・さちこ)」、CV高山みなみさんです。元テレビ石狩の報道部アナウンサーだそう。後述する片桐さんが、佐知子さんを見て悟のお姉さんと思ってしまうほど、年齢より若い外見をしています。
悟のバイト仲間の女子高校生が「片桐愛梨(かたぎり・あいり)」、CV赤崎千夏さん。悟に積極的に接している快活な女の子です。悟のことが好きなのでしょうか? それと、アニメ公式サイトには「白鳥潤(しらとり・じゅん)」も書かれています。CV水島大宙さん。悟の小学生時代に近所に住んでいた青年で、悟の良き相談相手だそう。

 

リバイバル(再上映)とは?

悟の有する、自らが「リバイバル(再上映)」と名付けた能力が物語の大きな鍵になっています。

リバイバル(再上映)とは、悟の身の回りに(?)何か悪いことが起こる直前に発生して、大体1-5分ほど前にタイムスリップをして同じ光景を見る能力のことみたいです。「まるで誰かに“お前が防げ”と強制されているかのように、違和感を探している自分がいる。結果、何度となくトラブルを回避してきた。そのほとんどが、マイナスだったことがプラマイゼロになるだけのことで、たまに今回みたく自分にとってマイナスになったりする」と悟は語っています。

既視感、デジャ・ヴュ(デジャブ)をより強くしたもの、みたいな。

 

タイムスリップとは?

アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』を見ていて、タイムリープとタイムトラベルとタイムスリップの違いって何だろう、とふと疑問になったので自分なりに調べ、考えてみたことがあります。当ブログとは別のブログの話です。

 

タイムリープ (Time Leap) とはどういう意味かというと、「時間跳躍」と訳されることが多いみたいです。タイムリープと似た言葉に、タイムトラベルとタイムスリップなどがありますけど、私にはこの3つの違いがいまいち分かっていません。

タイムリープは、例えばアニメ映画の『時をかける少女』ではタイムリープという名称を使っていたので、自身の力、超能力的な何かを使って、自分の意志で時間移動をしている印象があります。

タイムトラベルは、『ドラえもん』に出てくるタイムマシンみたいな、アイテムやシステムを使って、あるいは機械に乗って時間移動すること、なのだろうと想像できます。こちらも自分の意思で移動している感じ。

タイムスリップは、何か事故や天変地異的な、自分の及ばない何か大きな力が発生して、自分の気づかないうちに他の時間・時代に移動してしまっている印象です。これだけが自分の意思とは無関係に起こっている印象です。

3つの違いはこういうことなのでしょうか。そもそも現実にはないこと(のはず)ですから、明確な定義がないのかも知れません。SF作家の方も違いを使い分けている人もいるでしょうけれども、3つの中から語感が良い言葉を選んでいる、なんてこともありそうです。

 

こういう認識を私は持っています。正しいかはわかりません。この認識に「リバイバル(再上映)」を当てはめると、おそらく「タイムスリップ」に該当するのではないかと考えられます。1話を観た限りでは、悟が自分の意志で時間を飛んではいないですからタイムリープとは異なりますし、タイムマシンのような何か道具や機械を使っていいる訳でもないのでタイムトラベルとも異なりますから。

 

「18年前の事件」とは?

物語全体の大きな鍵になっていますし、リバイバル(再上映)の発言にも大きく関わっているのではないかと思えるのが、18年前に北海道で起きた児童誘拐殺人事件です。

今回、スーパーの前で誘拐未遂事件が起きました。場に居合わせたのが悟であり佐知子さんでした。佐知子さんはそのときのことを思い出し、犯人にも行き着いたような描写でしたが……悟の家で犯人と思しき人物に包丁で刺されて死亡しています。

佐知子さんは報道関係者で、当時から独自に捜査をしていたようなので、そのときにある人物に行き着いていたのでしょう。犯人とも面識がある可能性が高いです。だから犯人が佐知子さんの存在を認めたときに少女を誘拐せずに自動車で逃走を図ったのでしょうし、後に刺されてしまったのだと思います。

佐知子さんがあれしたした後、家に帰った悟が佐知子さんが倒れているのを見つけます。それをアパートの大家さんでしたっけ、彼女が見てしまい大きく騒ぎたて警察を呼んでしまいました。警察を前に気が動転した悟は、その場から逃げ出そうとしまし、そのとき、かつてないほど大きなリバイバル(再上映)が発生しています。

 

おわりに

悟がリバイバルで飛んだのは18年前、昭和63年の北海道でした。18年前ですから悟が11歳、小学5年か6年生ですか。もう一度そこからやり直すことになったようですね。

誰かがお前が防げと言っている、その誰かとは誰なのでしょうか、犯人は誰なのでしょうか、その犯人に18年前に誘拐されそして数された、当時の悟のクラスメイト、雛月加代(ひなづき・かよ)とはどういった子供なのでしょうか? 

 

例え起こした変化がわずかなものであっても、それが玉突きのように周囲へ影響を及ぼし、その先で思いもよらない大きな変化をもたらすことがある、ということみたいです。

 

物語の展開として想像できるのは「バタフライ効果(バタフライ・エフェクト)」ですね。上記引用部も私がシュタゲでのバタフライ・エフェクトについて書いたときのものですが、バタフライ・エフェクトとはこういうことのようです。

悟が18年前に戻って人生をもう一度やり直して、母親を救う行動を取る中で、バタフライ・エフェクトが生じてあれやこれや混乱していくのではないかと思っています。1話はとても惹きつけられるものがあって興味深く視聴できました。2話以降が気になります。

 

追記:犯人の予想

2回ほど見返して気がついた点があったので追記します。1話を見た限りではありますが、犯人は複数いる可能性があるだろうなぁ、ということです。

スーパーの前で少女を誘拐しようとしていた男が1人、佐知子さんを刺した男が1人、これは同一人物のように見えますけど、1話を見た限りでは同一人物とは断定出来ないものがあろうかと思っています。ミスリードの可能性アリです。

それと、佐知子がスーパー前の誘拐未遂事件の犯人に気がついてから、携帯電話で誰かに連絡を取っていた相手、この人物が非常に怪しいです。

その男はおそらく報道関係者なのでしょう。かつて佐知子が北海道で独自捜査していたことを知っていて、捜査にも協力していたはずです。そうでなければ佐知子が真っ先に連絡を取るはずがありません。18年前の誘拐数人事件について詳しく知っていて、佐知子と面識がある人物。その人物は、佐知子が事の真相に気がついたことを電話で知り、それが彼女の死に繋がってしまったのだと思われます。

 

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僕だけがいない街(1)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)

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