平日11:05からNHK総合で放送されている地域情報番組『ひるまえほっと』、今日2015年12月24日木曜日の放送で「東京のイルミネーションを撮る」という特集が組まれていました。
今日2015年12月24日木曜日放送の『ひるまえほっと』、そのメインのコーナーに「てくてく散歩」というものがありまして、今回は「東京のイルミネーションを撮る 〜夜景写真家 岩崎拓哉さん〜」の特集でした。夜景写真家の岩崎拓哉さんとレポーターの方が東京で撮影できる夜景スポットの紹介と、夜景撮影のコツやポイントを教えて降っていました。
岩崎拓哉さんの夜景撮影の基本
岩崎さんが「夜景撮影の基本」を教えて下さいました。
1. 三脚などでカメラを固定すること（ブレを防止）
まずは「手ブレを防止」することが夜景撮影には大切です。基本的にはカメラ用の三脚を使います。スマートフォンならスマホ用の三脚が100円ショップなどでも売られているそうなので、それを利用すると良いとのことです。
三脚がない場合や三脚を使用できない場所では、柱などにもたれて体を安定させると良いでしょう。三脚の使用は、場所によっては禁止の所もありますし、周りに人が多い場合は注意するようにしましょう。
2. フラッシュとシャッタースピード
夜景を撮影する際に、どうしても写真が暗くなってしまう場合は、その一番の原因として挙がるのは「フラッシュを焚くこと」です。フラッシュを焚くことでシャッターが速くなり、全体が暗くなってしまいます。
ただし、例外として人とイルミネーションを一緒に撮る場合は、フラッシュを使い、さらにシャッタースピードを1-2秒遅くします。フラッシュの光で人を写して、続いて後ろのイルミネーションの取り込むため、人も1-2秒動かないようにしてもらうと良いそうです。人が動かないことで背景の光を充分に取り込めば、人もイルミネーションも明るく撮ることができる、とのこと。
番組で紹介された夜景撮影スポット
東京の立川にある「昭和記念公園」。メインは高さ6mのツリーで、約15,000個のシャンパン・グラスを使ったイルミネーションが特長です。グラスの水と光が綺麗でした。
他には、港区にある六本木ヒルズ近くの「六本木けやき坂通り」や、足立区竹ノ塚にある「竹ノ塚駅〜元渕江公園 光の祭典」が紹介されていました。けやき坂通りはケヤキの木に付けられたイルミネーションがお洒落でしたし、元淵江公園のイルミネーションは、高さ20mの大きなツリーが8本並んでいる、迫力のあるものでした。
夜景撮影のポイント
より格好良くイルミネーションを撮影するための撮影ポイントも紹介されていました。ピントとホワイトバランスの調整、それと写真から人を消す方法です。
絞りに関しては、デジイチならF値は基本はF8-11の間で撮り、ぼかしたいときはF1.4-4で撮ると良いと言っていました。ホワイトバランスは、岩崎さんはCANON機を使っていて、温かみの出る「日影」にしたり青みの出る「白熱電球」にしたりして、色の違いを見せてくれていました。表現したいように設定すると良いですね。色々試してみると面白そうです。
人を消す方法はスマホでは無理でしょうか。ISO感度を一番低く設定して取り込む光量を少なくし、絞りをF11-16ほどまで絞ることで、シャッタースピードが遅くなる（シャッターが切られる時間が長くなる）ため、その間に暗く動いている人物は写りづらくなる、ということでした。
おわりに
私はスマホを持っていないので知らないことばかりでしたが、結構綺麗に撮れるものだと感心しました。欲しくなります。でも、やはり一眼レフなら絞りやISOの調節が細かく設定できますし、レンズ次第で写真を大きく変えられますから、そういった自由度というか無理を利かせられる点で有利かと思います。スマホは手軽さが圧倒的ですね。
そして、今回強く感じたのは、やはりカメラは対象物を撮るというより光と影を撮るものなのだなぁということです。そこを意識しすれば、岩崎さんの説明も理解しやすいかもしれないなぁと。
それにしても六本木のけやき坂通りは懐かしかったです。六本木ヒルズが出来た当時に、よく当時付き合っていた彼女や女の子の友達と遊びに行っていました……ヒルズで草間彌生さんの展示会を見に行った記憶も……懐かしすぎて涙が出てきそうです。
