毎週水曜日に放送されているNHKの生活情報番組『ためしてガッテン』、2015年12月9日の放送は「ノロウイルス」の特集でした。
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NHK『ためしてガッテン』
『ためしてガッテン』の一昨日2015年12月9日水曜日の放送は、「緊急対策!ノロウイルス」という回でした。
番組による一般の方へのインタビューでは「人生で最も辛い経験、いっそのこと殺して欲しい」とまで言っていました。
ノロウイルスにかかった方のコメントですね。
私はかかったことがないのでその辛さはわかりませんけど、人生で一番辛い体験って……恐ろしすぎます。
【専門医が診る 福岡市立こども病院】(7)ノロウイルス新型流行の兆し、二次感染防止を - 産経ニュース
何でもノロウイルス感染者はこの10年で100倍以上に増大しているとのこと。
しかも、昨年2014年に日本で新型のノロウイルス「GⅡ・P17(カワサキ変異株)」が生まれて、それが今年大流行の兆しを見せているというニュースがありました。
ノロウイルスの症状と感染力
ノロウイルスの症状は、突発的な激しい吐き気や嘔吐、下痢、発熱だそう。うへぇ。
しかもある意味で症状以上に恐ろしいのはその感染力で、インフルエンザの1000倍もあるそうです。
家族全員でノロウイルスにかかった、ということはよく聞かれますものね……。
ゲスト出演していた坂下千里子さんも子供から感染した経験があると言っていました。
「渋柿」を使った消毒液の作り方
番組では、渋柿に含まれる「カキタンニン」による消毒液が紹介されていました。
カキタンニンはタンパク質を凝集させる性質があり、ほぼ100%(99.9%)消毒できたという研究結果が出ているとか。
渋柿を使った消毒液の作り方です。
- まだ青い渋柿の種を取り除き、茹で、皮ごと卸金で擦り下ろす
- 擦り下ろしたら柿をガーゼで濾過して、果汁にする
- 消毒用アルコール(エタノール)と果汁1 : アルコール2の割合で混ぜる
- よく混ぜた後にスプレー容器に入れて出来上がり
出来上がった渋柿の消毒スプレーは、まな板や手などにかけて使います。
補足として、1の卸金がなければフードプロセッサーでもOKです。
3のエタノールは薬局に売られています。
果汁とアルコールの割合に関しては、要は果汁をアルコールで「3倍」に薄めるという意味です。
注意点
注意点としては、消毒液は口には入れないようにしてください。
また、2ヶ月ほど保存すると黒色に変化しますが、効果そのものは変わりないとのことです。
市販の柿渋液を使う場合
柿渋が手に入らない場合もあるでしょう。
そのときは市販の「柿渋液」を使うようです。
その場合は消毒用アルコールで「10倍」に薄めて、スプレー容器に入れて使うようにしましょう。
柿渋液はホームセンターや塗料店、手芸店などで売られています。
必ず「無臭」タイプのものを購入してください。
また、市販の物には保存料などの添加物が入っている可能性があります。使った対象物(まな板など)は、その後水洗いなどをした方が良いでしょう。
AB型はノロウイルスに感染しない?
過去2002年に発表された米国で研究では、血液型がAB型の人にはノロウイルスが感染しない報告があったそうです。
しかしそれから変異も進んでいるはずなので、過去の情報を過信しない方が良いと思われます。
手洗いの徹底
カキを食べてノロウイルスによる食中毒の報告例が多いのは、やはり手洗いが徹底されず、感染者がカキを触れることで、それを食べた人にも感染ってしまうからだそう。
「85℃以上で90秒の加熱」を徹底しましょう、ということでした。
感染予防法
番組では「ノロウイルスへの感染を予防する方法」が紹介されていました。
予防方法は「15秒以上の手洗い」と「トイレの消毒」と「マスクの着用」の3つです。
手洗いはトイレの後と食事前に、石鹸を付けて隙間なく洗うことと流水で完全に流すこと。
トイレ掃除は「次亜塩素酸(塩素系消毒剤)」が有効です。
市販の塩素系消毒剤か、なければ塩素系漂白液を100倍ほどに薄めてから、手袋をし、キッチンペーパーなどに付けて、手をつける場所は全て拭くこと。
マスクは効果絶大だそう。
おわりに
前述したように、私はノロウイルスに感染した経験がありません。
食あたりを起こした経験はあります。
ノロがあのときの食あたりよりも恐ろしいことになる可能性があるなら、予防は徹底したいです。
二度と体験したくないので。
柿渋液を買わねばと強烈に思いました。