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老倉育の母親はどうやって家を出たのでしょうか? - アニメ『終物語』5話「そだちロスト其の貮」の感想

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毎週土曜日00:00(金曜深夜24:00)より、TOKYO MXにてアニメ『終物語』が放送されています。

 

www.monogatari-series.com

 

以下、ネタバレ要素がありますので、バレても構わない方のみ下方スクロールをお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2015年11月1日の放送は第でした。 

 

 

イントロダクション

高校三年の十月、阿良々木暦は神原駿河から、転向してきた一年生、忍野扇を紹介される。
暦に相談があるという扇。直江津高校の図面を作成したところ不思議なことがあると言い出した。
それをきっかけに、暦の高校生活を決定付けた、このまま語られるはずのなかった物語が明らかになる……。
これは、阿良々木暦が「何」でできているかを知る物語。これは、すべての「始まり」を知る物語。

 

公式Webサイトのイントロダクションから抜粋しました。

  

 

5話「そだちロスト其の貮」

前回4話の続きです。主人公の阿良々木暦(あららぎ・こよみ)が、クラスメイトの羽川翼(はねかわ・つばさ)と、同じくクラスメイトの老倉育(おいくら・そだち)の住む団地に行って、家にあがろうかというところからです。

その前に、阿良々木くんは老倉さんを、これまでより前から知っていたみたいでした。羽川さんに、どうして老倉さんが、阿良々木くんの両親が警察関係者であることを知っているのか。阿良々木くんが周囲に対してひた隠しに隠していた事実を。

その理由は阿良々木くんが両親に聞いてみればわかるかもね、と羽川さんに言われた阿良々木は素直に聞いてみたところ、どうやら小学校6年生時に老倉さんを阿良々木家で保護していた時期があったそうです。老倉さんは小6当時に両親、特に父親(老倉さんは「男親」と言っていました)から虐待を受けていて、阿良々木くんの両親が保護をした格好です。

ん〜、高3時に中1や小6の、特に小6時は暫くの間一つ屋根の下に暮らしていたときの記憶をなくすなんてことが起こり得るのでしょうか。30,40歳になってから小6の頃を思い出す、ということとはだいぶ状況が異なりますからね。高3から小6なんてせいぜい5,6年前の出来事です。私にはちょっと考えられないですけど、中にはそういう人がいるのかもしれません。

結局、老倉さんはしばらく経つと自分から実家に戻ってしまっていたようです。帰ると再び虐待を受け、その後、老倉さんが中1の頃に両親は離婚、老倉さんは母親と共に暮らし始めましたが、2人して引きこもり、母親は家の中でも自分の部屋に引きこもって老倉さんとは会わなくなっていたようです。母親は自分の部屋のドアに鍵をかけ、窓には板を打ち付けるほどの徹底ぶりです。また、この頃から生活保護を受けているみたいでした。

でもある日、老倉さんの母親は家から突然出て行ってしまい、それから老倉さんは一人だそうです。親戚から保護者を見つけて今住んでいる団地に引っ越してきて、中学校で再び阿良々木くんと会うことになったという。

ちょっと端折り過ぎていることと、私の理解力・読解力が不足しているため、エピソードが正確ではないかもしれません。でも大体こんな感じだったと思います。

話を聞いた羽川さんは、老倉さんの母親はどうやって部屋から出たのか、という疑問を老倉さんへ投げかけています。部屋の鍵も家の鍵も、老倉さんが家に帰ったときにはかかったままだったみたいなんですね。老倉さんは普通に部屋から出て、部屋の家も鍵をかけて行ったのでは、と特に何も疑問に思っていませんでした。

確かに、家から出て行くのなら、家の鍵はまだしも、部屋の鍵をかける理由は見当たらない気がします。鍵をかけても問題はないですけど、二度と戻らないまでいかずとも、しばらく戻らないと決めた場所の部屋の鍵を締めて出て行こうとは、少なくとも私なら考えないかもしれません。家のこと家族のことより自分のことを優先させているからこそ、娘を家に残したまま出て行く訳ですし。

謎解き、とうか真相解明は次回になりそうですけど、これは何か不穏な臭いがしますね。私はある可能性を考えついていますが、書くのは自重しようかと思います。少し言うなら、京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』みたいなことが起こっているのではないかということでしょうか。小説家の関口巽が久遠寺医院でどうしたのか、この辺に近いものがありそうです。

当初は、老倉さんの家に阿良々木だけが行こうとしていましたし、下手をすると忍野扇(おしの・おうぎ)と2人で行くことになっていました。しかし、今回の会話を聞いていると、羽川さんがいて良かったなぁと思いました。阿良々木くん1人だけでも、扇ちゃんがいても破滅しかなかったのではないかと。羽川さんは家庭環境が超複雑ですから、まだ老倉さんに近い存在かもしれません。

といっても、あくま家庭環境的に近いというだけで、羽川さんと老倉さんの人間性というか、物の捉え方は真逆なのだと思います。老倉さんは自分の境遇を両親や阿良々木くんたち周囲の人や環境のせいにして、自ら幸せになろうとしていない子です。自分のことも嫌いです。一方の羽川さんは、周りに偏見の眼差しを向けられるのが嫌だと、自ら「普通」であろうと振舞っていて、両親のネグレクトに対しても環境や赤の他人のせいなどすることなく生活しています。精神的に非常にタフな子です。まぁストレスにはなっていたようですけど。

いやぁ、それにしてもほとんど3人の会話だけで終わりましたね、今回。特に老倉さんはずっとしゃべっていたような。老倉さん役の声優さんは井上麻里奈さんです。お疲れ様でした……次回も大変そうですが。

 

dysdisanime.hateblo.jp