ディスディスブログ

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朝ドラ『あさが来た』24話で、あさが玉利からお金を借りられた理由は何でしょう? 新商売とは何でしょうか

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2015年10月24日土曜日放送の24話で、あさとはつの許嫁交換の話が、初めてはつにバラされていました。

 

 

www.nhk.or.jp

 

新政府から、ヒロインのあさ(波留)が嫁入りした大阪の両替屋・加野屋へ要求されたことは、10万両の資金調達でした。加野屋は大混乱でしたが、あさはそれに応えるべきだと主張し、番頭たちが猛反対する中、義父・正吉(近藤正臣)はあさを信じることにし、何としてでも10万両揃えることになりました。

ところが、事態はさらに悪化しています。新政府(明治政府)が新しい制度を発表すると、民衆は大混乱を起こして、大勢が加野屋に押しかけてきました。民衆に対して、あさたち加野屋は、お金に困っている方たちのほとんどを救済してしまったため、今度は自分たちのお金がなくなってしまいました。

この辺りのことは新貨条例 - Wikipediaを読んでいただくと良いかと思います。金貨がメインに流通していた江戸と銀貨がメインに流通していた大阪、藩が独自に発行していた藩札もかもしれないですが、これらを統一しようという動きです。金と銀の相対は変動(銀安)しますから、不便だったということも少なからず関係しているでしょう。

正吉はひとつだけ当てがあると言い、あさに借金の交渉を任せています。今回も中番頭の亀助(三宅弘城)が付けられていて、亀助は散々な目に遭う役柄のようです。行先は奈良の豪商・玉利友信(笑福亭鶴瓶)の屋敷です。

一方、あさの姉・はつ(宮崎あおい)が嫁に入った大阪の両替屋・山王寺屋も大ピンチに陥っていますが、こちらは取り立てて何かをするでもなくというか為す術もなく落ちぶれていきそうです。はつの義母・菊(萬田久子)は息子、はつの旦那様ですが、の惣兵衛(柄本佑)に対して叱責をし、さらに事もあろうか、京都にあるはつの実家の今井家へ金を借りに向かわせました。

結果、あさは玉利に無利息でお金を借りることができ、はつは実家からお金を借りることができませんでした。どちらも借金を返す充てがあるのか問われていて、あさは新しい時代が来て新しい商売が生まれるから金が必要だと、具体策を言わない、ある種ハッタリであったにもかかわらずお金を借りられた一方で、はつたちは何も言い返せないこともあって断られていました。

あさもはつも特別なアイデアがないにもかかわらず結果が大きく変わってしまった、この原因は何なのかという点については、解釈は色々あろうかと思います。個人的には、あさたちの加野屋は何より相互の信用が大事と、新政府のため民衆のために自分たちの身を削る行動を取った末の借金であること、はつたちの山王寺屋は新政府への要求にも民衆の助けにも応えず(大して身を削ることもなく)、自分たちが困難に陥った時だけ他人様に助けを求めた形の借金であること、ここに大きな違いがあるように感じられました。山王寺屋の身から出た錆です。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

山王寺屋で良い点というと、惣兵衛の父・眉山栄達(辰巳琢郎)が家での権力こそないものの良い人であること、惣兵衛がはつのことを大事に思っていることが徐々にですが明らかになっていることですね。はつは孤立している訳ではなく、いや嫁入り当初はそうだったかもしれませんが、逆に段々と菊の方が孤立していっている感が出てきました。次週の予告なんてねぇ……夜逃げですか。惣兵衛も菊に怒声をあげていましたし。

京都からの帰りに、惣兵衛ははつに「恨んでるんか、わしの家を? 加野屋の方に嫁いでいたらこないなことにはならへんかったってな」「ほんまは新次郎がお前の旦那さんやったんや」と言い、そこではつは初めて許嫁が入れ替わっていることに気がついていましたね……。はつはこれを聞いてどう思ったのでしょうねぇ。知らない方が良かったかもしれないですが、それを恨むようなはつさんではないと思いますし、加野屋に嫁いでどうなったかは誰にもわからないですからね。

そうそう、昨日2015年10月23日金曜日のNHK『あさイチ』に、はつを演じている宮崎あおいさんがゲストトークに出演していました。惣兵衛役の柄本佑さんもVTRで出演していて、惣兵衛とはつの関係は時間がかかるものだから暖かく見守って欲しい、ということを仰っていました。

そういえば、あさの旦那さんの新次郎(玉木宏)と、薩摩藩士だった(?)五代才助(ディーン・フジオカ)が出会いましたね。五代が加野屋を訪れていて、かつて薩摩弁を話していたあさとの接点を新次郎が見つけていました。

 

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