ディスディスブログ

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朝ドラ『あさが来た』21話で江戸時代から新時代へ突入しました。新政府から要求された10万両は何円でしょう?

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NHK連続テレビ小説『あさが来た』の今日2015年10月21日水曜日放送の21話で、いよいよ江戸時代から新時代に突入しました。

 

www.nhk.or.jp

 

ヒロインのあさ(波留)が、両替屋・加野屋での取り立てを義父・正吉(近藤正臣)任されていました。取り立てを許可されたのは、加野屋からの借りた金一度も返していない宇奈山藩、ただ一件です。たとえ一件であってもあさは活き活きとしており、取り合ってくれない宇奈山藩に対し、屋敷の前で座り込みをしようとするなど、大阪では既に話題の人になっているみたいです。妙な噂が立てられては敵わないと、屋敷に入れた宇奈山藩の人は、あさたちを蔵屋敷に押し込んでいました。蔵屋敷とは物騒な男たちが溜まっている場所になっていて、あさに付いてきた中番頭の亀助(三宅弘城)すらも怖気づくくらいでしたが、あさは一向に構わず寝てしまうほどです。肝が座っています。

結局、根負けをした宇奈山はほんの少しですが借りた金を返しています。それを持って加野屋に戻ったあさに対し、正吉は素直に驚き、あさを認めていたようでした。

 

蔵屋敷(くらやしき)とは、江戸時代に大名(藩)が年貢米や領内の特産物を販売するために設置した倉庫兼邸第の事である。

(中略)

明治維新後の廃藩置県によって諸藩の蔵屋敷は新政府によって接収され、また旧藩債務の大幅切捨てを断行したために、多額の債務を焦げ付かせた元の蔵元・掛屋が次々と破産して特に大阪(大坂)経済は大混乱に陥った。

蔵屋敷 - Wikipedia

 

蔵屋敷はこういうことだそうです。江戸時代は米の流通が重要でしたから、機能していましたが、このWikipediaを読むだけでも明治維新後の大阪は大変さが少し伝わってきます。

このように、今回21話の終盤では江戸時代が終りを迎えていました。たぶん。江戸幕府第15大将軍、徳川慶喜が戦に敗けて大阪に逃げ帰ったと、瓦版的な新聞的なものを読んだ亀介が大声を上げて言っていたでしょうか。1868年(慶長4年)とありました。つまり「鳥羽伏見の戦い」が起こったのでしょうね。戊辰戦争。慶長3年に「大政奉還」して朝廷に統治権を移した徳川慶喜ら幕府軍は、大阪城を拠点して鳥羽・伏見に出陣したと。相手は薩摩藩と長州藩と土佐藩を中心とした新政府軍です。慶長4年は明治元年です。

 

自らが指揮する旧幕府軍の兵に「千兵が最後の一兵になろうとも決して退いてはならぬ」と命を下し、自分は陣中に伴った側近や妾、老中・板倉勝静、老中・酒井忠惇、会津藩主・松平容保、桑名藩主・松平定敬らと共に開陽丸で江戸へ退却した[注 7]。

徳川慶喜 - Wikipedia

 

日本史は詳しくないのですが、慶喜は鳥羽伏見の戦いで大阪に逃げ帰ったのでしたか? と思って調べたところ、本当は大阪ではなく江戸に逃げていたようです。史実をそのまま伝えると複雑すぎますし、こちらは大河ドラマではありませんから、史実をそのまま伝えるより視聴者のわかりやすさを優先にして、「大阪に逃げ帰った」としたのかもしれないですね。確かにその方がいいかも。

ドラマでは大阪城が炎上していました。映像では遠くに煙が上がっている様子だけでしたが。城から炎上する煙を見ながら「大阪はどないなってしまうんやろ」とあさが心配していた通り、大阪は大変なことになっていました。ある日、正吉たち大阪の商人たちが薩摩藩・長州藩を中心とした新政府から呼びだされ、戻ってきた正吉の口から発せられた言葉は、新政府から「10万両調達しろ」と要求があったというものでした。10万両は千両箱100箱だそうです。どうする?どうなる? というところで21話はおしまいです。

明治時代になったことで、地租改正により農民も物納ではなく金納になったはずですし、廃藩置県で藩も解かれるわけですし、あさのいる加野屋のような両替屋が藩に貸し付けていたお金(藩の債務)はどうなるのか……という感じですね。大阪経済は大変なことになるでしょう。物語的に考えれば、あさが先頭に立って、加野屋を盛り立てて行くことになるでしょうし、姉のはつ(宮崎あおい)の嫁いだ山王寺屋はこのまま没落していくのでしょうね。あくまで予想ですが。

それにしても10万両って……今のお金に換算すると幾らになるのでしょう。価値判断が今とは異なるでしょうし、単純に換算できないものとは思いますが、1両1万円としても10億円ですからね……。

 

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