ディスディスブログ

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牧瀬紅莉栖が今一番欲しいものはマイフォーク。マッドサイエンティストのマネをする紅莉栖が可愛いです - アニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』14話「形而下のネクローシス」の感想

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木曜日01:35(水曜深夜25:35)より、TOKYO MXにてアニメ『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』の再放送が放送されています。

 

『STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)』(再)

steinsgate.tv

  

舞台は2010年夏の秋葉原。
厨二病から抜け出せない大学生である岡部倫太郎は、「未来ガジェット研究所」を立ち上げ、用途不明の発明品を日々生み出していた。だが、ある日、偶然にも過去へとメールが送れる「タイムマシン」を作り出す。
世紀の発明と興奮を抑え切れずに、興味本位で過去への干渉を繰り返す。その結果、世界を巻き込む大きな悲劇が、岡部たちに訪れることになるのだが…悲劇を回避するために、岡部の孤独な戦いが始まる。
果たして彼は、運命を乗り越えることができるのか!?

 

というイントロダクションです。私は本放送を見ていません、今回が初見です。

 

14話「形而下のネクローシス」が終わって

記事作成現在、14話の「形而下のネクローシス」まで終わっています。前回の絶望から少しだけ希望が見えてきた回でした。

サブタイの「形而下」(けいじか)とは形のないもの、形あるもの、人間の感覚・感性のうちにあるもの、みたいなことでしょうか。ネクローシスは壊死(えし)のこと。

 

Aパートは前回からの続きで“オカリン”“鳳凰院凶真”こと岡部倫太郎のタイムリープが繰り返されていました。しかし何度繰り返しても“まゆしぃ”こと椎名まゆりの死は避けられないみたいです。

精神的にやられていくオカリン。

ダイジェストではゼリー人間になっているまゆしぃもいましたから、もしかしたら電話レンジ(仮)の中にまゆしぃを入れて起動させることをしたのかもしれません。あの中に人間が入るだなんて物理的に無理そうですけど。

 

数々のタイムリープの中で、オカリンが携帯で“シャイニングフィンガー”こと桐生萌郁を呼び出し、脅した上で彼女たちのことを聞いたことは今後の展開としては非常に重要な試みだったと思います。

結局まゆしぃを助けることはできませんでしたが。

まず萌郁たち未来ガジェット研究所を襲った面々は、SERNそのものではなく、ラウンダーという名称の部隊?組織?ようです。

アーク・リライトという組織名でしたっけ? あれは萌郁がバイトをしている店の名前でしょうか、オカリンを騙そうとして萌郁が名前を出していました。

それと萌郁はFBに従っていること、FBが自分の全てであるとも言っていました。

オカリンがFBの正体を聞こうとしたところで、萌郁の仲間のラウンダーに気絶させられてしまいました。

 

私は以前から何度か書いていますけど、このFBなる人物には見当が付いています。

ていうか、物語上まだ名前だけしか登場していない人物も、既に別の名前で物語に登場している可能性は極めて高いです。

“バイト戦士”こと阿万音鈴羽はジョン・タイターであることも今回明らかになりましたし、彼女が2010年で探している父親は“ダル”“スーパーハカー”こと橋田至であることもほぼ間違いないことが、私のその考えを強固にさせています。

 

物語上名前だけしか登場していない人物というと、FBの他に、“クリスティーナ”“助手”“ねらー”こと牧瀬紅莉栖の父親もそうだと思います。

FBに関してはあの子の父親が怪しいですし、クリスの父親は1話でオカリンにジョン・タイターのネットでの書き込みとの類似というかパクリを指摘されていた中鉢(なかばち)博士なのだろうと考えています。

中鉢博士に関してはアニメ公式WebサイトのCHARACTERページに名前が載っていたことが大きなヒント、ネタバレになってしまっていたのですが。

 

Bパートでは、オカリンがようやく全てを1人で終わらせようとはせずに、クリスに相談をすることになりました。というかクリスから聞いていました。

そのときのクリスがめっちゃ可愛かったです。何とかオカリンを励まそう、ラボの一員として皆の力になりたい、という気持ちが痛いほど伝わってきました。マッド・サイエンティスト“鳳凰院凶真”の真似をしているところなんて、ねぇ。

 

5時間前の過去へタイムリープするときに、過去のクリスが分かるように今クリスがオカリンと合言葉を決めていました。「今、クリスが最も欲しいものは“マイ・フォーク”である」ことがそれです。マイ・スプーンは既に持っているから、ということでしたが、マイ・フォークを含めて何かの暗示というか比喩になっているのでしょうか?

 

聞いてすぐに思ったことは、マイ・スプーンは心を許せる仲間や友達のことで、マイ・フォークは恋人、または家族ではないかということです。

米国で脳科学を専攻しているラボでは殺伐としていた的な話もありましたし、今の未来ガジェット研究所でのゆるさに心地よさを感じている描写もそこかしこにありますから、彼女は本物の友情を欲していた節があります。

それと、父親からの愛情に飢えている描写もあったかと思います。無自覚かどうかわからないものの、オカリンに恋をしているっぽいですし。ラボにマイ・フォークを置くということも踏まえて考えると、彼女の未来ガジェット研究所・愛は相当なものに育っているように受け取れます。

 

そして前述したように、鈴羽がジョン・タイターであることが、本人の口から明らかにされました。1話でラジ館の屋上に墜落した人工衛星と思われていた物体はタイムマシンであることも。

さらに、鈴羽からオカリンとクリスの2人に、ダイバージェンスのこととダイバージェンスメーターのこと、世界線のα世界線からβ世界線への移動に関することなど、物語を理解する上で非常に重要なことが多く語られました。濃密すぎるBパートです。

 

鈴羽が言うには、ダイバージェンスとは現在の世界線がある基準に対してどの位置にあるのかを示す数値、と言っていたでしょうか。Dメールでの過去改変が行われているときに数値がどんどん0に近づいていたあれですね。

鈴羽が持っていたダイバージェンスメーターは「0.337187」を示しています。1話時点では「1.000000」により近かったはずですが、1話で一番最初のDメールが送信された瞬間から「0.000000」に向けて下がり始め、今ここまで着てしまっています。「0」ぴったりになるとディストピア、SERNにとってのユートピアの世界が成立しているのでしょう。

 

ダイバージェンスメーターのメーター表示部にはニキシー管という物が使われているみたいですね。ニキシー管を見たオカリンがセンスが良いと言っていて、それに対して鈴羽は岡部倫太郎が作ったんだと答えていました。

確かに、世界線を移動しても移動前の記憶がない限りは、ダイバージェンスメーターなど作れるはずがありません。これこそリーディング・シュタイナーの能力を持つオカリンにしかできないことですね。

 

α世界線とβ世界線は、それぞれが世界線のまとまった大きな束を指すそうです。

オカリンたちが今いる世界線はα世界線。ここにいる限りまゆしぃの死は避けられません。ダイバージェンス1%の向こう側、つまりβ世界線に行くことができればそれを回避できるはずということでした。通常だとαとβの世界線間の移動はできないですが、未来が変わるほど大きな事件が起きる年にはそれが可能になるそうです。タイムマシンが作られた2010年ならそれが可能だと鈴羽は言っています。

 

Dメールではかなり大きな世界線の移動が可能になっていました。タイムリープを繰り返した14話でのオカリンたちは、タイムリープを最初にするときまでと同じ世界線にいるような感じです。でも、タイムリープを繰り返す度にどんどん事態はよくない方向へ行っているようにも受け取れます。ゲルまゆしぃなんてまさにそれ。

ダイバージェンスメーターには小数点第6位までしか表示されていないので、もっと細かいところまで表示させられるなら、極小さな数値の変化は起こっている可能性は否定できません。

この話を聞いてようやくオカリンたちに光が差した気がしました。ハードルは未だ高いのでしょうけれども救いが全くない訳ではないと分かっただけでも大違いです。

 

形而下のネクローシス

形而下のネクローシス