ディスディスブログ

気分変調症の男がテレビ番組の感想やカメラ、ファッションのことなどを書きます

ディスディスブログ

Eテレ『漫勉』で藤田和日郎さんの、浦沢直樹さんに衝撃を与えた漫画の描き方とは?!

スポンサーリンク

Eテレで『漫勉』が昨日2015年9月11日金曜日23:00から放送されていました。前回、第1回の東村アキコさんに引き続いての第2回の放送は藤田和日郎(ふじた・かずひろ)さんでした。

 

www.nhk.or.jp

  

日本を代表する漫画家さんたちの漫画制作の現場にカメラが入り、その撮影された映像を、本人と漫画家の浦沢直樹さんとで見ながら、どのような手法で描いているのか、どのような道具を用いて描いているのか、どのようなことを考えて描いているのか……などを話す番組です。

浦沢直樹さんは「YAWARA」「20世紀少年」「MONSTER」などを描いた方ですね。

 

www.nhk.or.jp

 

今回の放送は藤田和日郎さんが登場していました。ちょうど今、藤田さんの代表作である「うしおととら」のアニメがTOKYO MXで放送中です。昨日の22:30-22:59に「うしおととら」が放送され、同23:00-23:44に「漫勉」が放送されるという、公共放送と民放ローカルとのナイスな連携が展開されていました。

 

ushitora.tv

 

漫画の「うしおととら」は『週刊少年サンデー』にて1990年6号-1996年45号に連載されていた作品だそうです。私は連載開始の頃、サンデーを購入していたので、最初の方は読んだ記憶があります。でも96年になるともうサンデーを購読していなかったと思いますので、最終回を知らないと思います。単行本でも読んでいないので、物語がどのように終わったのかが分かっていません。

今夏の漫勉で藤田さんが描いていた作品は「黒博物館 ゴーストアンドレディ」でした。ナイチンゲールと幽霊のグレイが中心に展開されるバトル漫画みたいです。

そして、藤田和日郎さんの外見を私は今回の漫勉で初めて知りました。例えば、週刊少年ジャンプの漫画家さんは、新年合併号で本人がコスプレをして合同で撮影をした写真が載ったり、単行本の作者欄に写真が載っていたりして、作者の顔を見る機会は多少ありましたけど、私が購読していた頃のサンデーの場合はそういったことはやっていなかったと思いますので、作者さんの顔を知る機会はジャンプに比べるとかなり少なかったはずです。藤田和日郎さんは俳優のジャン・レノさんみたいな風貌の方でした。

で、昨日の漫勉ですけど、何よりも藤田さんが「下描きをしないこと」に超驚きました。アタリを付けた後に下描きもなしにいきなりペン入れをしていたんですね。他にも割り箸で絵を描いていたことにも驚きましたけど、でも下描きなしでペン入れをすることのインパクトがとんでもなく大きかったです。

浦沢さんもかなり驚いていました。「全国の漫画ファン、漫画を描いている人たちが騒然となるシーンですよ」と仰っていました。浦沢さんたち一般的な漫画の描く手順はアタリ→下描き→ペン入れですけど、藤田さんはアタリ→ペン入れでした。意味が分かりません……これは凄い。

藤田さんはその理由というか言い訳というか、を番組内で言っていましたが、それは番組を見てください。番組Webサイトに再放送の日程も書かれていましたから、見逃した方もこの記事を読んで興味が湧いてきた方も、是非チェックしてみてください。

その代わりと言っては何ですが、藤田さんはある「魔法の道具(浦沢談)」を使って、求める線を掘り出していっていました。なので仕上がりの原稿を見ると結構立体的でしたね。こんもり盛り上がっています。ご本人は魔法の道具ではなく「こっちが筆記用具ぐらいの感じ」と言っていました。

このとき浦沢さんが語っていた、原稿にペンを入れるということ、鉛筆で描くこととの違いの話は、何かそこに漫画を描くことの真髄があった気がしています。そこに漫画家のエキスが凝縮されている感じが。これもやっぱり放送を見て欲しいです。

 

dysdis.hatenablog.com

  

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)

黒博物館 ゴースト アンド レディ 上 (モーニング KC)

 
黒博物館 ゴースト アンド レディ 下 (モーニング KC)

黒博物館 ゴースト アンド レディ 下 (モーニング KC)